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Posted by ブクログ
同じテーマで3回読むことになった作品。もちろん、今回が 決定版 だ。
人を描くという印象がないクラークだが、映画化を意識したのか今回は人を中心に据えているところが暖かい。
滅亡していく地球を後に植民星を探す旅人が途中寄港したのは、はるか以前に出発した先人たちが繁栄しつつある植民星サラッサだった。
時間の進み方が異なる両人種。サラッサ住民と先に進む使命を持つ旅人。人工冬眠で時間がぐちゃぐちゃになるんだが、そこに「ベンジャミン・バトンの世界」が広がる。
いやぁ、同じ虚構ならこっちのほうがはるかにいい。下手にくっつかず、それぞれの道を歩むことになる住民・旅人両者のドラマが鮮明だ。何事もなかったかのごとく船は出発する。
加えて、サラッサには人類とは別の生命体も存在する。いずれの種がサラッサを統治するのか。また、先に進んだ旅人たちの運命は。続編を読者が思い描くことができる余韻を持ちながら物語は終わる。いい物語だ。永久保存版 だと断言できる。
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