仮釈放

仮釈放

649円 (税込)

3pt

浮気をした妻を刺殺し、相手の男を刺傷し、その母親を焼殺して無期刑の判決を受けた男が、16年後に刑法にしたがって仮釈放された。長い歳月の空白をへた元高校教師の目にこの社会はどう映るか? 己れの行為を必然のものと確信して悔いることのない男は、与えられた自由を享受することができるか? 罪と罰のテーマに挑み、人間の悲劇の原型に迫った書下ろし長編小説。

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仮釈放 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「行動は見られるが、経験は見られない。」
    妻の浮気で、激怒し出刃庖丁で胸を刺すのは
    行動だ。殺意は経験である。好きで人を殺す者は
    いない。16年の服役後、再婚相手を過失で殺めて
    しまう。社会で生きていくためには、アンガー
    マネジメントが必要だ。

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    最初から最後まで、なんとも言えない鬱々とした気分で、読み進みました。どうなるんだろう、どうなるんだろうとドキドキします。仮釈放された主人公の不安がヒシヒシと伝わってきます。私自身、主人公とは少し違いますが若い頃、夜逃げの経験があり、世間の目を気にしながら生きていた時期があり胸が痛みました。人間の心の

    0
    2020年01月15日

    Posted by ブクログ

     殺人を犯し無期刑をいい渡された元高校教師が、服役成績が優秀であるとして仮釈放されるものの社会に溶け込めず、戸惑いと苦しみを抱えながら生きていく姿を描く。この小説はネタバレ厳禁だと思うので詳しく書きませんが、最後の数ページは驚くような苦い展開でした。小さなメダカの命を大事にする男が、どうしてこんなこ

    0
    2019年04月04日

    Posted by ブクログ

    己の犯した罪に悔いは無いと思っている男。
    その男が、仮釈放で世に出てきたらどうなるのか。
    暖かい目で迎えられながらも、心の底では冷めた己がいる。
    男は、何を悔い、どう改悛すればいいのか分からないまま時だけが過ぎていく。
    己の犯した罪の大きさと己の心情の狭間で揺れ動くさまを吉村昭の大胆で繊細な筆致で重

    0
    2018年06月27日

    Posted by ブクログ

    吉村昭による立派な仮釈放された人物かいる。
    ノンフィクションが多い吉村昭にしては珍しいフィクションだが、ノンフィクションのように仮釈放と言うなかで生きる菊谷がいる。
    無期懲役から仮釈放され、長期刑が染み付いた人の考え方心情、変わり行く時代はとてもリアル。
    菊谷が慎ましく生きささやかな幸せわ感じて行く

    0
    2018年01月01日

    Posted by ブクログ

    「冷い夏、熱い夏」の次に読んじゃいけなかった…

    壮絶の一言。
    本当にノンフィクションなのかと思いつつ読んだ。一部のすきもなく、流れるように落ちていく。

    罪と罰、なんて、日本人の感覚にあるのだろうか。
    神に対する罪と罰であり、日本人にあるのは恥の感覚で、そう思うと更生ってなんだろうと思ってしまう。

    0
    2015年07月27日

    Posted by ブクログ

    7年ぶりに読んでみると、単に仮釈放後の生活を書いたというだけでなく、かなり深いところまで書いた本なのだと気づかされました。

    0
    2012年02月01日

    Posted by ブクログ

    浮気をした妻を刺殺し、相手の男を刺傷し、その母親を焼殺して無期刑の判決を受けた男が、16年後に刑法にしたがって仮釈放された。長い歳月の空白をへた元高校教師の目にこの社会はどう映るか?己れの行為を必然のものと確信して悔いることのない男は、与えられた自由を享受することができるか?罪と罰のテーマに挑み、人

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    吉村さんの小説では初めてのフィクションだった。タイトル通り仮釈放の男の生きる様を淡々と描いている。
    安価な言葉が一つも見当たらない。
    物語を展開するための安っぽい言葉ではなく、本人が発した言葉によって自然に物語が紡がれていくような。だから、読まされてるんじゃなくて、体験しているような気分になるのだろ

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    思ったより面白かった。
    前半は心理描写もそこそこにさくさく話が進んでいくので、薄っぺらくない??と思っていたが、具体的に自身の犯行を振り返るシーンが出てきてからは深みが出てきて面白かった。
    やはり、自分の犯した罪を心から悔いて反省するというのは、人間にとって難しいことなのだと思う。
    なのに主人公は抑

    0
    2024年12月14日

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