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Posted by ブクログ 2018年04月12日
存在論および認識論について、もっとも基礎的なところから丁寧に整理して話が進められていく。話が原理的なところに遡りすぎていて頭がついていかなくなることもしばしばだが、哲学というのは本来常に原理的(原初的)なところへ立ち戻ろうとする営みだと思うので、がんばって著者の思考についていくしかないだろう。話はだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月26日
[ 内容 ]
〈実体(モノ)〉的三項図式にかわり、現相世界を網のように織りなす〈関係(コト)〉的存立構制、その結節としてたち顕れる「私」とは、どのようなものか?
量子論からイタリアの戯曲まで、多彩なモデルで素描する、現代哲学の真髄!
[ 目次 ]
事物に「実体」はない(事物の本体を探ると;自然科学...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月08日
先日、五木寛之と佐藤優の対談本で五木氏と廣松渉の共著を読んでみる気になったが、絶版らしい。
廣松渉の名は知っていたような気もするというレベル。
講談社現代新書の表紙は既に画像と違っている。
これは高校の頃に読んだ形而上学に近いかな。しかし、何となく言い包められらような印象がなく、逆に終盤はこんな...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月01日
本書の副題は、「モノからコトへ」でして、「モノからコトを見つける上手い方法」がないかと探索中の一冊なのでした(……という目的にはそれほど参考になりませんでしたが……)。
本書を一言で言えば、Wikipediaの廣松 渉の解説にある、
実体があって関係があると考える物的世界観に対し、関係があっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月31日
「モノ」の情報が~,「コト」の情報が~
といってたら,後輩のS氏に渡されました.
大御所なのでしょうが,
その時代の哲学者らしく,難しい漢字にドイツ語カタカナ読みでかながふってあったりして,なかなか読んでいて悩ましい.
それはさておき,入門一歩前ってのは入門の手前っていみと,入門して一歩前へって...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月27日
著者の哲学の入門書。『新哲学入門』(岩波新書)より幅広い話題を扱っており、「モノからコトへ」というサブタイトルが示すように、実体論的世界観に代わる関係論的世界観の意義について比較的詳しい説明がある。
第1章では、現代の常識となっている、物理的実在を実体とみなす見方の問題点を指摘するとともに、場の量...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
難しい…。読むに当たってかなりの緊張を強いてくる本です。少し気を抜くと何を言っているのか分からなくなります。電車の中で読むには適していないのかもしれません。私としてはこの本の主張は、「例えば目の前にレモンがあるとして、それがレモンであるのはレモン自体が「レモン」だからではなくて、レモンを「レモン」...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月27日
岩波新書の「入門」の後にかかれた。入門よりも手前から説明した一歩前と、
入門より先へ行く一歩前の両方に広がりを持っているという前書きがある。
物から事へという廣松哲学の肝要を解説している。
物理学を理解していないと、ひょっとしたら間違った認識になるかもしれない。
難しすぎて入門になっていな...続きを読む
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