「忠臣蔵」の決算書

「忠臣蔵」の決算書

660円 (税込)

3pt

吉良邸討ち入りに費やされた軍資金は「約七百両」──武器購入費から潜伏中の会議費、住居費、飲食費に至るまで、大石内蔵助は、その使途の詳細を記した会計帳簿を遺していた。上野介の首を狙う赤穂浪士の行動を金銭面から裏付ける稀有な記録。それは、浪士たちの揺れる心の動きまでをも、数字によって雄弁に物語っていた。歴史的大事件の深層を一級史料から読み解く。「決算書」=史料『預置候金銀請払帳』を全文載録。

...続きを読む

「忠臣蔵」の決算書 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年09月18日

    史料『金銀請払帳』に記された予算支出額と使途内容から、赤穂浪士の動きを分析した一冊。現代人の価値観では武士の倫理観は難解。討ち入りを美談と言われても腑に落ちませんが、浅野家全体に対する元家老・大石内蔵助の忠誠心から辿り着いた結末としては納得できます。美学だけで予算管理はできません。周りから色々言われ...続きを読む

    0
    購入済み

    実に面白い

    hk
    2020年01月29日

    従来の支店でなく、経理面から、捉えてあり、実に面白い。

    0

    Posted by ブクログ 2013年08月06日

    昨年末にちょっと話題になってた本。赤穂藩の取り潰しから討ち入りまで、忠臣蔵に関しておは費用明細が記録された史料が存在する。歴史の解説本は数多くあれど、会計的な観点で歴史を捉え直してみるという異色の1冊であり、評判どおり面白い1冊である。いろいろな価値基準で歴史を見つめてみることで、新たな発見が得られ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年01月16日

    127両 (18.4%) 仏事費
    65両 ( 9.4%) 御家再興工作費
    70両 (10/1%) 江戸屋敷購入費
    248両 (35.6%) 旅費・江戸逗留費
    11両 ( 1.6%) 通信・会議費
    132両 (19.0%) 生活補助費
    12両 ( 1.7%) 装備費
    30両 ( 4.2%) ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年10月29日

    赤穂事件は同時代の人々にとってもセンセーショナルな事件だったため一次資料も多く存在し、モノガタリ化され続けたために普通なら散逸する様な資料も現在まで残っていることにまず瞠目。原型が多少歪められたとしても、出来事がモノガタリ化されポピュラーになる事には大きな意義がある。
    散逸せずに残った資料に、赤穂藩...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年12月09日

    討ち入り費用総額「700両」
    一級史料で読み解く、歴史的大事件の深層
    経済的側面から見た討ち入り計画の実像
    大石内蔵助は軍資金をいかに使ったか

    またまた忠臣蔵かと思わないでもなかったですが購入。
    あとがきを読むと本書のエッセンスは2008年から
    温めていたそうです。
    「預置候金銀請払...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年03月05日

    映画「決算!忠臣蔵」はまだ観てないけど、
    その原作としての本書を読んでみた。
    小説のような面白味はなかったけど、
    細かな資料が現存していることに驚いた。
    討ち入り直前には、お金がなくなっていたこと。
    赤穂浪士の切腹の意味。
    吉良上野介をなぜ卑怯者とするかなどがよくわかった。
    また、討ち入り浪士の子孫...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年01月24日

    幕藩体制下の藩政や武士階級の階層別身分制度、流通貨幣の現在相場換算などが分かりやすかった。
    史料に基づいた研究書となれば、専門用語が多くて苦慮するが噛み砕いた内容解説と金銀請払帳の史料批判が大変面白かった。

    0

    Posted by ブクログ 2013年06月11日

    改易後討ち入りまでに大石内蔵助が公用で使った700両は、瑤泉院から借りた「化粧代」。その用途が記載され、討ち入り後瑤泉院に報告された史料「預置候金銀請払帳」を紐解き、討ち入り「プロジェクト」を説明。丁寧に記述されているし、興味深い内容。

    0

    Posted by ブクログ 2013年03月21日

     以前、エコノミストの伊藤洋一氏がpodcastで紹介されていたので手に取ってみた本です。
     材料となった史料は、大石内蔵助が浅野内匠頭の正室瑤泉院に向けて残した「預置候金銀請払帳」、現在は箱根神社に所蔵されています。
     その討入プロジェクトの決算書とも言うべき「預置候金銀請払帳」に記された支出項目...続きを読む

    0

「忠臣蔵」の決算書 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

山本博文 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す