強力伝・孤島

強力伝・孤島

528円 (税込)

2pt

五十貫もの巨石を背負って白馬岳山頂に挑む山男を描いた処女作「強力伝」。富士山頂観測所の建設に生涯を捧げた一技師の物語「凍傷」。太平洋上の離島で孤独に耐えながら気象観測に励む人びとを描く「孤島」。明治35年1月、青森歩兵第五連隊の210名の兵が遭難した悲劇的雪中行軍を描く「八甲田山」。ほかに「おとし穴」「山犬物語」。“山”を知り“雪”を“風”を知っている著者の傑作短編集。

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強力伝・孤島 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月06日

    引き締り緊張感のある文体。まるで目の前で事が展開されているような緊迫感。

    まさしくこれはよく出来た短編ハードボイルド小説集。

    直木賞を取った「強力伝」も良いが、思わぬ事で落とし穴に落ち、狼と相対する事になった男を描いた「おとし穴」が秀逸。二進も三進も行かない状況でも、お金の事を考える人間の性と狼...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月09日

    「強力伝」 凄まじい、想像を超える話しだ。体力よりも精神力、頑固力の塊のような人だ。

    「八甲田山」雪の恐ろしさ、正気を失っていく人の不気味さが本を閉じたくさせる。

    「山犬物語」「孤島」自然と自然の中に生きる生き物と比べてひとのか弱さ。

    全編を通して自然の中に取り残された時、自分だったら生きてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月08日

    6つの短編集で多くが山に関係する小説です。
    実話が題材のものが多く、日本の山の歴史を勉強できる。伝記と小説が合わさった感じがしました。
    無数にある山々に登山道が整備されていることに、山に行くたび先人達の仕事に感心していましたが、この作品を読んで改めて感謝の念が強くなった。
    山好きに是非読んでもらいた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月03日

    短編集。八甲田山、凍傷などどれも冬を題材としており冬休みに読むのにとっても適していた。それぞれの主人公の固執、執着が伝わってくる内容であった。あとがきに記載されているように筆者はきらびやかな記述はないがシンプルな表現で文章を作成しており大変勉強になった。物語のラストもあっさりと記載されており、内容の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月24日

    知られざる男達の戦いに絶句。今の時代があるのも使命に燃える先人達の命がけの事業があっての事なのだと深く畏怖を覚えた。オススメ。

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    Posted by ブクログ 2013年02月10日

    第34回の直木賞を受賞した「強力伝」を含む短編集である。昭和30年代に書かれた古さは感ずることなく、冬山の怖さが伝わってくる。
    「強力伝」の他に、「八甲田山」、「凍傷」、「おとし穴」、「山犬物語」、「狐島」があり、「おとし穴」については、人が危機を脱して安心した時ほど危険である事、’’勝って兜の緒を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月16日

    短編6作どれも大自然の摂理に抗う人の生き様と孤独が描かれており、ともすれば生死の生臭さすら漂わせる描写に五感が刺激され、読み進めるにつけ引き込まれます。

    大自然vs人の信念。大自然は山海や自然現象、時には野獣となって抗う人間と対峙し、命のやり取りに転じます。自然の懐に抱かれずして人はどんな未来が待...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月03日

    「新田次郎」の短篇集『強力伝・孤島』を読みました。

    『アイガー北壁・気象遭難』に続き「新田次郎」作品です。

    -----story-------------
    それは人の域を超えた業だった。
    名峰・白馬岳の山頂まで50貫(約187キロ)もの大岩を背負い上げた男の物語。
    【著者の処女作にして直木賞受賞...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月06日

    短編集で構成されている。
    各話それぞれ情景が想像できるくらい描かれていて印象深い。

    面白かったのは非常に辛い場面や深刻な場面で、変な行動取る主人公の場面がたまに出て来るところ。

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    Posted by ブクログ 2014年12月20日

    時代設定がさすがに古いが面白い。
    ただ、専門的すぎるのか描写から情景がイメージしづらく、なかなか入り込めなかったのが残念。
    小手先の工夫ではない表現は好感。

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