人間の建設

人間の建設

473円 (税込)

2pt

有り体にいえば雑談である。しかし並の雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性……主題は激しく転回する。そして、その全ての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。

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人間の建設 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月09日

    日本を代表する数字者と批評家の対談。150ページほどで読みやすいように思うのだが、あれって改めてどういう意味なんだろう?と再読したくなる一冊。

    扱うテーマごとに広さと深さが感じられる。ドストエフスキーとトルストイのやりとりはその象徴。
    ①数学を扱う岡潔が人間理解についてとても執着している点、②批評...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月30日

    ただのメモ

    無明≒小我≒西洋的な自我
    人は自己中心に知情意し, 感覚し, 行為するものであるが, 自己中心的な行為しようとする本能のことを無明という.
    岡潔は無明をおさえれば, やっていることが面白くなってくるというが, これは無明を超えた真の自分の心, ユングでいう自己から俯瞰してみるということ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月03日

    読んでいて、心が落ち着いた。

    情緒、詩人。
    落ち着いて読めたのは、岡潔さんの言う詩的なところが、この対談にもあったからでしょうか。

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    Posted by ブクログ 2022年08月25日

    小林秀雄と岡潔の教育や学問に対する考え方に共感した。

    現代の教育は競争や利益に主眼を置き、人間の情緒を無視して、ただ癖をつけるものになってしまっている。

    私自身、競争に勝つため、目の前の利益のために知識を自らに上書きする勉強をしてきた。
    その結果自分の感性、考えを疎かにするようになってしまってい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月10日

    恥ずかしながら、学生時代数学が不得意であった私は、岡潔さんのことを知らなかった。数学者であることを知り「論理的な堅苦しい話をする方だったら嫌だな…」と思いながらも、小林秀雄さんとの対談という点に惹かれ、ページをめくった。

    数ページ読むとその懸念は吹き飛んだ。

    巻末の茂木健一郎さんの解説の言葉を借...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月18日

    二人の偉人が対談している。小林秀雄さんと岡清さん。国語と数学。
    二人の思想、見ている世界を自分は残念ながら眺めることができていないので、会話についていけないところも多々あった。
    岡潔さんの書籍は何冊か読んだことがあるが、小林秀雄さんの書籍はまだ読んだことがない。今度は、小林さんの書籍を手にしてみたい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月21日

    二度挫折して、三度目の正直で読み切りました。
    150Pくらいの薄い本なのですが、体力使いました。

    「難しい」とは何か?
    「わからない」とは何か?
    これらを考えさせられました。
    世の中の事を大体わかった気でいましたが、全然そんなことはなかったですね。

    この本は読んでいるうちに(100P超えたあたり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月05日

    タイトルがなんだか凄い話なのかなと、おもっていたものの、読み始めると、対談ものでした。なんというかジャンルの違う凄い二人の対談だけれど、結構共通するところの話があり、究極、人間として学ぶベースの部分の情緒のところが大事ということなのかと。情緒の言葉の意味というか範囲というかそれがどういうことなのか、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月23日

    読後、すごい話を隣で聞いてしまった...という気持ちになる。
    「面白い絵は見ていると疲れる、良い絵は人を疲れさせない」という話がとてもよかった。

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    Posted by ブクログ 2023年05月10日

    面白かった。所々、難しいところもあったが、それも含めて楽しく読んだ。1965年の対談だが、古さは感じない。お二人がご存命であれば、現在の日本、世界をいかほど嘆いたことだろうと思う。長くは語られないが、ふとしたところにハッとするような見方や考え方が散らばっていて、それを見つけた時の楽しさも感じた。

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