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Posted by ブクログ 2023年12月29日
美麗な文章で綴られる芸術論ですが、アイロニーやユーモアもあり批評のレベルにとどまらないと思う。
豊かな歴史的観点からの考察もさすが。
「骨董」に関する氏の「骨董の世界が所謂「美術鑑賞」と異なるのは、品物を買ってから始まり、そこから品物が此方の生活に触れてくるのだ」との下り、サブスクとレコード購入の違...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月08日
本文は、モーツァルト・美を求める心と題して、noteで投稿したものです。
水曜日の朝、ぼくはモーツァルトのシンフォニー第40番第1楽章を聴いて、泣きそうになったのを思いだす。その日は、いつもより早く起きていたから丁度良いと思い、かけていた。
しかし、何故モーツァルトは、シンフォニーで何役にも...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月29日
「近代評論の神様」と呼ばれる筆者の戦中〜戦後にかけての評論集。
天才の息吹を確実に感じる怒涛の文章。
高校の現代文の先生が猛烈に薦めてたのにも納得。
この一冊によって評論という行為に無限の可能性を切り拓いてくれた功績は大きい。
ただ『西行』・『実朝』・『平家物語』などの所謂中世日本史ものはある程度突...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月02日
10年くらい前に読んだけれど、鮮烈な印象は鈍らない。
「アイネ・クライネ・ナハトムジークなら聴いたことがある」くらいにしかモーツァルトに興味がなくても、じゅうぶん感動できる。モーツァルトの音楽が天国的だと言われる理由に納得したことがあるならば、涙することができる。
江藤淳の解説も必見。
★★★★★...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月14日
高校の教科書で「無常という事」と出会い、「解釈を拒絶して動じないものだけが美しい」という言葉に深く打たれた。
座右の銘にしたいけれど、そこまでよく意味が飲み込めていない。
無常ということを体感してみたいと思う。
小林先生は全般的に、読んでなにかすごいことがわかったような気分になる。それを説明しろと...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
美しい文章という定義付けは難しいだろう。
たとえばノーベル文学賞に輝くアーネスト・ヘミングウェイの骨太ながらも。危いまでに繊細な心の陰影をのぞかせる文脈とか、妖しく美しくあることが、まるで運命づけられたようにしなやかに律動する川端康成の筆のすさびなどは、その最右翼と目してもよいだろう。
この本の表...続きを読む
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