モオツァルト・無常という事

モオツァルト・無常という事

605円 (税込)

3pt

小林批評美学の集大成であり、批評という形式にひそむあらゆる可能性を提示する「モオツァルト」、自らの宿命のかなしい主調音を奏でて近代日本の散文中最高の達成をなした戦時中の連作「無常という事」など6編、骨董という常にそれを玩弄するものを全人的に験さずにはおかない狂気と平常心の入りまじった世界の機微にふれた「真贋」など8編、ほか「蘇我馬子の墓」を収録する。

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モオツァルト・無常という事 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月29日

    美麗な文章で綴られる芸術論ですが、アイロニーやユーモアもあり批評のレベルにとどまらないと思う。
    豊かな歴史的観点からの考察もさすが。
    「骨董」に関する氏の「骨董の世界が所謂「美術鑑賞」と異なるのは、品物を買ってから始まり、そこから品物が此方の生活に触れてくるのだ」との下り、サブスクとレコード購入の違...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月08日

    本文は、モーツァルト・美を求める心と題して、noteで投稿したものです。

     
     水曜日の朝、ぼくはモーツァルトのシンフォニー第40番第1楽章を聴いて、泣きそうになったのを思いだす。その日は、いつもより早く起きていたから丁度良いと思い、かけていた。
    しかし、何故モーツァルトは、シンフォニーで何役にも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月29日

    「近代評論の神様」と呼ばれる筆者の戦中〜戦後にかけての評論集。
    天才の息吹を確実に感じる怒涛の文章。
    高校の現代文の先生が猛烈に薦めてたのにも納得。
    この一冊によって評論という行為に無限の可能性を切り拓いてくれた功績は大きい。
    ただ『西行』・『実朝』・『平家物語』などの所謂中世日本史ものはある程度突...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年08月08日

    久しぶりに再読したけど、やっぱりわかんないとこがある。
    言いたいことが何となくわかりはするけど、こんな狭いスコープではないんだろうなといつも思う。
    徒然草、に至っては未だにわかりません。

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    Posted by ブクログ 2011年10月02日

    10年くらい前に読んだけれど、鮮烈な印象は鈍らない。
    「アイネ・クライネ・ナハトムジークなら聴いたことがある」くらいにしかモーツァルトに興味がなくても、じゅうぶん感動できる。モーツァルトの音楽が天国的だと言われる理由に納得したことがあるならば、涙することができる。
    江藤淳の解説も必見。

    ★★★★★...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年02月14日

    高校の教科書で「無常という事」と出会い、「解釈を拒絶して動じないものだけが美しい」という言葉に深く打たれた。
    座右の銘にしたいけれど、そこまでよく意味が飲み込めていない。
    無常ということを体感してみたいと思う。

    小林先生は全般的に、読んでなにかすごいことがわかったような気分になる。それを説明しろと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    美しい文章という定義付けは難しいだろう。
    たとえばノーベル文学賞に輝くアーネスト・ヘミングウェイの骨太ながらも。危いまでに繊細な心の陰影をのぞかせる文脈とか、妖しく美しくあることが、まるで運命づけられたようにしなやかに律動する川端康成の筆のすさびなどは、その最右翼と目してもよいだろう。

    この本の表...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「無常という事」が高校の国語の教科書に載っていて、
    読んだその時の感動ったら・・・。
    家に帰って父に「この文章すごくいいよ!」って
    自慢したら、父の本棚に小林秀雄の全集がありました。
    文学に興味がなかったあの頃は気がつかなかった・・・。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    小難しい日本語なのに、何故か心地よい。
    日本人でよかったと、時たま心に刻みたくなるような一節があちらこちらと転がっていて大好き。かっこいい。むしろバイブル。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    西行についての本を片っ端から読もうと決めて、手に取った本。
    『西行』だけを読むつもりが、すっかり読みふけってしまいました。
    受験生の時は鬼門だった小林秀雄が、かくも心に沁みるものかと、驚きのあまり泣けてくるほど。
    絶品の日本語だと思います。

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