ドン・キホーテ 前篇一

ドン・キホーテ 前篇一

小説・文芸
1,210円 (税込)

6pt

騎士道物語を読み過ぎて妄想にとらわれた初老の紳士が、古ぼけた甲冑に身を固め、やせ馬ロシナンテにまたがって旅に出る。決定的な時代錯誤と肉体的脆弱さで、行く先々で嘲笑の的となるが…。主人公ドン・キホーテをはじめ登場する誰も彼もがとめどもなく饒舌な、おなじみセルバンテス(1547-1616)の代表作。新訳。(全6冊)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    ドン・キホーテ
  • タイトルID
    :
    206851
  • ページ数
    :
    434ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年04月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    15MB

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ドン・キホーテ の一覧

1~6巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~6件目 / 6件
  • ドン・キホーテ 前篇一
    1,210円 (税込)
    騎士道物語を読み過ぎて妄想にとらわれた初老の紳士が、古ぼけた甲冑に身を固め、やせ馬ロシナンテにまたがって旅に出る。決定的な時代錯誤と肉体的脆弱さで、行く先々で嘲笑の的となるが…。主人公ドン・キホーテをはじめ登場する誰も彼もがとめどもなく饒舌な、おなじみセルバンテス(1547-1616)の代表作。新訳。(全6冊)
  • ドン・キホーテ 前篇二
    1,155円 (税込)
    スペインが誇る世界文学の大古典。セルバンテス(1547-1616)の代表作。全6冊の第2冊。
  • ドン・キホーテ 前篇三
    1,122円 (税込)
    前篇の舞台、16世紀から17世紀のスペインの片田舎で、意気軒昂たるドン・キホーテが「冒険」を演じているとき、そこには、実は何ひとつ変ったこと、非日常的なことは起っていない。彼の狂気が気だるく弛緩した田舎の現実を響き高くも勇壮な現実に変え、「驚嘆すべき、前代未聞の、目覚ましい冒険」を現出させる。(前篇完結)
  • ドン・キホーテ 後篇一
    1,133円 (税込)
    後篇では、ドン・キホーテの狂気は大きく様変りする。ここでは、もはや彼は自らの狂気に欺かれることはない。旅籠は城ではなく旅籠に見え、田舎娘は粗野で醜い娘でしかない。ここにいるのは、自らの妄想にではなく、とりまく者たちに欺かれるドン・キホーテ、現実との相克に悩み思索する、懐疑的なドン・キホーテである。
  • ドン・キホーテ 後篇二
    1,177円 (税込)
    「前篇」が騎士道物語に依拠していたように、「後篇」は「前篇」を下敷にしている。なんと「後篇」の登場人物の多くが小説『ドン・キホーテ』の存在を知っており、中には「前篇」を通読した者もいるという。「後篇」の冒険は、ドン・キホーテ主従が小説に描かれることによって得た知名度を土台に創り出される機智縦横の物語。
  • ドン・キホーテ 後篇三
    1,287円 (税込)
    スペインが誇る世界文学の大古典。セルバンテス(1547-1616)の代表作。全6冊の最終巻。

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ドン・キホーテ 前篇一 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    1210円

    447p

    「だって、いかに細心の注意を払い、いかに力量を発揮しようと、原作がもつ本来の香気と風姿を伝えることはどうしても無理ですからね。」

    —『ドン・キホーテ 前篇一 (岩波文庫)』セルバンテス, 牛島 信明著

    「なぜかと言えば、いやしくも歴史家たる者、あくまでも精確を期し、真理を求めるべきであり、決して感情に左右されたり、なんらかの利害や恐れ、あるいは私怨や愛憎に影響されたりして真理の大道から足を踏みはずすようなことがあってはならないからである。あくまでも重要なのは真理であって、その母たる歴史は時間のライバル、出来事の保管所、過去の証人、現在の手本にして教訓、そして未来への警告なのである。」

    —『ドン・キホーテ 前篇一 (岩波文庫)』セルバンテス, 牛島 信明著

    「 「恋をしないなどということはありえない」と、ドン・キホーテが答えた。「いや、思い姫をもたない遍歴の騎士など存在するはずがないと言うべきであろう。なんとなれば、そうした騎士たちが恋をしていることは、ちょうど空に星があるのと同じように、当然でもあれば似つかわしくもあるからで、まったくの話、恋をしていない遍歴の騎士が登場するような物語などあったためしがござらぬ。そして、もし恋をしていないような場合には、それは嫡出にして正統なる騎士とはみなされず、庶出のあやしげな騎士ということになりましょう。すなわち、遍歴の騎士道という城砦に堂々と大手門から入ったのではなく、まるで盗っ人か追いはぎのように塀を乗りこえて侵入した徒輩とみなされますのじゃ。」」

    —『ドン・キホーテ 前篇一 (岩波文庫)』セルバンテス, 牛島 信明著

    「わたしは神様に授けられた生来の分別により、美しいものは何でも人の愛情を誘うということを承知しています。しかし、美しきがゆえに愛されている者が、愛されているがゆえに、自分を愛している相手を愛さねばならないという理屈には、どうにも合点がいきません。おまけに、美しきものを愛するのが醜い人間ということだって大いにありうることでしょう。そして醜きものは一般に嫌悪に値するわけですから、例えば「僕は君が美人だから君を愛す。僕は醜い男だが、君も僕を愛さなくてはいけないよ」などという言い方は、とてもおかしいと思います。また、たとえ双方が美しさにおいて対等であったにしても、それだからといって互いに同じような好意が芽生えるとは限りません。というのも、美しいものがすべて愛をかきたてるわけではなく、中には単に目を喜ばせるだけで心をとらえないといったものもあるからです。それに、もしすべての美人が人の愛欲をかきたて、心まで奪ってしまうとしたら、この世の人びとの気持はいったいどの美人に行きつくべきか分からず、混乱してさまよい歩くことになりましょう。この世に美人は数限りなくいるわけですから、それを追い求める心も無限ということになるからです。それにまた、これまでわたしが聞き及んだところでは、真の愛というのは幾人かの人に分割できるようなものではなく、しかも当人の自由な意思によるものであって決して無理強いされるものではないということです。わたしもまったくそのとおりだと思いますが、もしそうなら、どうして皆さんは、わたしが皆さんに愛されているというただそれだけの理由で、わたしの気持を無理無体になびかせようとなさるのですか?」

    —『ドン・キホーテ 前篇一 (岩波文庫)』セルバンテス, 牛島 信明著

    「ところで、どうでしょう、もし神がわたしを美人にお造りになるかわりに、醜女になさっていたとして、その場合、皆さんがわたしのことを愛してくれないからといって、わたしが愚痴をこぼすとしたら、それはまっとうなことでしょうか?  さらに言えば、今のわたしにそなわっているこの美しさは、別にわたしが選んだものではないんです。つまり、わたしが望んだわけでもお願いしたわけでもないのに、神様が無償でこのような美しさをお与えくださったのだ、ということを御理解ください。毒蛇が毒をもっているからといって、なるほどそれで人を殺しはするものの、その毒が自然によって授けられたものであってみれば、とがめられるいわれはないのと同様、わたしも美しいからといって非難されることはないはずです。慎み深い女性の美しさというのは、言わば、遠くの炎、あるいは鋭利な剣のようなもので、それに近づきさえしなければ、火傷をすることも怪我をすることもないのです。貞操と美徳は魂を飾るものであり、この二つをそなえていない肉体は、たとえ美しくても、まともな人間の目には美しく映らないでしょう。すなわち、慎み深さこそ肉体と魂を最も美しく飾る要素の一つなのですが、そうだとしたら、美しいがゆえに男に好かれている女がどうしておのれの慎みを棄てなければならないのですか、それもただ自分の快楽のために力と知略の限りをつくして、わたしに慎みを棄てさせようと努めている男の意を迎えるために?」

    —『ドン・キホーテ 前篇一 (岩波文庫)』セルバンテス, 牛島 信明著

    「わたしは自由な人間として生まれてきました。そして、自由に生きるために人気のない山野を選んだのです。このあたりの山の木々がわたしの友だちで、渓流の澄んだ水がわたしの鏡です。わたしは樹木や小川に向かって思うことを話し、自分の美しさをさらけだします。わたしは遠くで燃える火であり、彼方に置かれた剣なのです。わたしの姿を見て恋心をつのらせた殿方たちの迷いを、わたしは言葉でもって覚ますように努めてまいりました。恋の成就に対する願いというものが希望によって支えられるとするなら、わたしはこれまでグリソストモにも他の人にも、つまりわたしを恋慕した殿方の誰にも希望を抱かせたことなどありませんから、あの人を殺したのはわたしのつれなさでは決してなく、むしろあの人自身の理不尽な執拗さであったと言うほうがよほど理にかなっていましょう。あの人のわたしに対する想いはきわめて誠実なものだった、だからわたしはそれに応える義務があったのだという非難には、わたしはこう反論することができます。つまり、いま墓穴が掘られているこの場所であの人がわたしに善意に満ちた気持を打ち明けてくれたとき、わたしはあの人に、自分の願いはいつまでも孤独のなかで過すことであり、わたしのそうした 世の果実とわたしの美しさをわがものとして享受できるのは、ただ大地だけであるとはっきり言い、御期待にはそえないことを伝えたのです。ですからわたしの拒絶にもかかわらず、あの人が望みのない執念を燃やしつづけ、風にさからって無謀な航海を続けたあげく、みずからの狂恋の海原のただ中で 死したところで何の不思議がありましょう。もしわたしがあの人をその気にさせるようなことをしたなら、それこそわたしは自分の心を欺いたことになりましょうし、また、あの人を喜ばせていたとしたなら、わたしは自分の良心や主義主張に背いたことになりましょう。でも、あの人ははっきり断わられたのに諦めようとせず、別に嫌われたわけでもないのに絶望してしまったのです。」

    —『ドン・キホーテ 前篇一 (岩波文庫)』セルバンテス, 牛島 信明著

    「白装束の男たちはいずれも小心な、武器を持たない人たちだったので、刃向かうどころか、即座に逃げ出し、手に手に松明をかざしたまま野原に散っていったが、その光景ときたら、なにか喜びに満ちた祝祭の夜の仮装パーティででもあるかのようだった。一方、喪服に身を包んだ者たちは、踵まで届くような長い衣のため、裾が足にからんで思うように動きがとれなかったので、この時ばかりはおのれの身になんら危険を覚えることのなかったドン・キホーテによって存分に打ちのめされたあげく、憮然としてその場から立ち去った。それというのも、蹴ちらされた男たちはみなドン・キホーテのことを、あれは人間ではない、自分たちが輿で運んできた死体を奪わんとして、地獄から立ち現われた悪魔に違いないと思ったからである。」

    —『ドン・キホーテ 前篇一 (岩波文庫)』セルバンテス, 牛島 信明著


    0
    2026年08月30日

    Posted by ブクログ

    翻訳が良い。
    今、読むとポストモダン的に響く。深読みができる。
    サンチョの存在が面白い。
    夢多きドンキホーテに対して、彼は冷静な現実の声を発するのだ。地に足が着いている。そこが単なるポストモダンではない由来だ。

    0
    2023年01月11日

    Posted by ブクログ

    読みやすい。
    加えてユニークな内容と文章なので、読んでいてちょっとワクワクするし楽しい。
    金だらいの件は思わず笑ってしまった。
    サンチョが所々で、人間関係や世の中に対する大切な心得を語り、読み手に教えてくれるのも良い。
    二巻も楽しみ。

    0
    2022年08月26日

    Posted by ブクログ

    高潔で気高く勇敢な精神的美徳を兼ね備えた騎士ドン・キホーテ。

    その美徳は通常、それ自体が絶対的価値のように思われるが、そういった内面的な美徳の価値いかんが、いかに外部に影響されるかを如実に物語っている爆笑ストーリー。

    騎士道物語の読みすぎで
    現実と空想の境目がなくなり
    空想そのものが現実となったドン・キホーテにとっては
    通りがかりの羊飼いは敵に見え「ハイヤー!」と立ち向かっていけば、通りがかりの棺を運ぶ神父さん達を不届き者として叩きつけて追い散らす、そうかと思えばコイツは頭が狂ってるよと思われて棍棒でボコボコに殴られ、元々4本しかなかった奥の歯は、しまいには2本しかなくなってしまう。


    どれだけ美徳を兼ね備えた人物でも
    現実をあるがままに見ずに
    自分の見たいようにのみ見続けた男の極地。
    それは、滑稽でしかなくなり、むしろはた迷惑な暴漢にも成り下がりかねない。
    ということがわかる書物。

    0
    2021年03月31日

    Posted by ブクログ

    2017年15冊目。

    読みすぎた騎士道物語に取り憑かれ、自らを騎士だと思い込み旅立ってしまった男。
    すべての災難を「これは遍歴の騎士だからこそ起こる試練だ」とむしろ幸いと捉え、
    自分の助けを待っている人がいるという勘違いから生まれる尋常じゃないタフさ。
    盲信の利点。その姿は、滑稽でありながら勇ましく、どこか羨ましくもある。
    勘違いも徹底すれば役に立つ。(やりすぎて被害を受けている人たちも大勢出てくるが)
    基本的に気楽に笑いながら読めるコミカルさの中だからこそ、時々現れる至言が際立つ。
    章ごとに短編のようにオチがきちんとある場合が多いから、毎日少しずつ読んでも十分楽しめる。
    古典だからといって気構える必要が全然ない素晴らしい作品だと思う。

    0
    2017年04月02日

    Posted by ブクログ

    ある貴族の発狂=ドン・キホーテ誕生の瞬間が生々 しく描かれる一冊。知り合いの強力なプッシュにより触れていく。

    行く先々でボコボコにされるあたりはよく語られる 流れですね。しかし、ドン・キホーテの多くが「イタいおっちゃん」を愛でるというスタイルであるのに対し、原作である本書においては、むしろドン・ キホーテと「周囲の人たち」の物語である点が強調されていると思います。

    0
    2015年06月23日

    Posted by ブクログ

    理路整然と妄言を吐いて相手を説き伏せる狂人の格好良さ。「狂っているのはむしろお前だ!」すげえ、、これぞ真理。途中で急に話が止まっちゃったり、ドンキホーテと全く関係のない挿話の数々が物語の中核をなしたりと、もう滅茶苦茶。独創的すぎる傑作

    0
    2013年06月15日

    Posted by ブクログ

    騎士殿が馬鹿にされボコボコに殴られるシーンは見てて流石に可哀想になるけど、その直後に騎士殿の傍迷惑な狂気でまあ仕方ないな…となる。なんなんだこの作品。
    ・あとセルバンテスが作品始まる前にあれこれ学歴コンプ拗らせたり開き直ったりしてて面白かった。

    0
    2024年08月15日

    Posted by ブクログ

    スルスル読んだ。娯楽として良い。笑っちゃう。しかしアーサー王を先に読破するべきか?マザーグースや聖書、シェイクスピアなんかと同じように、騎士道物語や千夜一夜とか、根本に知ってて然るべきものがあるんだな。

    0
    2022年10月16日

    Posted by ブクログ

    正直あと5冊あると思うと長いが、普通に面白い。
    たまに正気に戻りかけてるから今後どう展開するか気になる。

    267
    それゆえ、こうしたもろもろの苦難がすべて騎士の武者修行にはつきものであるということを、想像・・・・・・いや、どうしてまた想像などと言ってしまったのであろう、そう確信しているのに・・・・・・、

    0
    2022年10月02日

ドン・キホーテ 前篇一 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    ドン・キホーテ
  • タイトルID
    :
    206851
  • ページ数
    :
    434ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年04月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
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    15MB

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