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Posted by ブクログ 2016年04月09日
絶望は自分が存在するというこの驚異的な当たり前を知ろうとしない、そのこともまた絶望。
絶望ということを知るからこそ、ひとははじめて死というものの存在に驚ける。死に至る病が絶望というのは、生きること死ぬことが、偏に、この絶望から起こるからだ。生に至る病と言ってもいい。存在するということを知ってしまう、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月20日
キルケゴールを解説書などではなく、直接読むのは初めてだが、その信仰に身震いした。この歳まで読まずに来たことを悔やむ。つくづく読書は若いうちからはまるべきだ。これまで人生の何分の一かを損した気持ちになった。ただ私のラッキーは聖書に馴染み生きてきたことだ。多くの日本人にとって難解な書と思うが、聖書のバッ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月05日
「人間とは精神である。精神とは何であるか?精神とは自己である。自己とは何であるか?自己とは自己自身に関係するところの関係である。」有名な冒頭文だがこれだけ読んだ時点でさっぱり分からないが、読み進めていくと何となく分かるような分からないような・・・。
実存主義者の先駆けとなったデンマークのキェルケゴ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月28日
―自己が自己自身に関係しつつ自己自身であろうと欲するに際して、自己は自己を措定した力のなかに自覚的に自己自身を基礎づける。
人が全く絶望していない状態を叙述したキルケゴールさんの定式である。
キルケゴールさんはほとんど全ての人間は絶望していると言う。絶望していない人はほとんど存在しない。存在して...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月06日
死に至る病=絶望として、
キリスト教の観点から徹底して絶望を見つめる。
絶望が罪であるということ、
その罪がキリスト教にある原罪と関係があることなど、
深い考察が行き渡っている。
僕らが口にする絶望という言葉が、
どれだけ多面性を帯びているか、
それを知るだけで、暗闇に目が慣れていくように、
絶望を...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月22日
いかに生きるか。絶対的な可能性という永遠者を見つめ、それに対する内なる永遠者(つまり自己)の声を聞き、その声に従って生きよ。それこそが神に近づく信仰者の道であり、真の生き方である。
絶望について書いたものでありながら、そこを端緒に人間とは何か?自己とは何か?生きる意味とは?といった疑問に答え...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月16日
大学1年の6月頃に読んでた気がする。
色々と付き合いや家庭の事が原因で4年間ほど湧いてた鬱な感じを、CLASHの「London Calling」のジャケットのギターのようにぶち壊してくれた。
バカみたいだったよ、長い間抱いてた思いが数時間で壊されちゃったんだもん。
今思い返すと、この本がきっかけで実...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月01日
人はいつも頭の中で自分のあるべき姿というものを作り出し、それになろうとする。しかし、「いまここにあるがままの自分」は決してその像とひとつになることはできない。
あるべき自分像は、内心の要求でもあれば、社会や周囲の人々の要請から作り出してしまうものでもある。これに重なろうとすることは、長期的に自分の...続きを読む
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