通訳者と戦後日米外交

通訳者と戦後日米外交

3,300円 (税込)

16pt

4.3

豊富な体験をふまえた通訳論。通訳者の社会・文化史的意義を本格的に研究した、初めての書。経験・知見にもとづく深い洞察が冴える。同時通訳パイオニア――西山千、相馬雪香、村松増美、國弘正雄、小松達也、各氏へのロング・インタビューを収録。外交の内幕や、通訳の仕事をめぐる驚くべきエピソードに満ちた、手応えの大きいオーラル・ヒストリーとなっている。「通訳とは何か」「通訳者の役割とは何か」――現役の通訳者、通訳を志す人、そして、通訳・翻訳の世界を深く知りたい人びとに贈る、本格的通訳研究。また、希有なドキュメントが、日米関係の裏面史を明かしており、国際問題への関心に応える貴重な一冊である。

...続きを読む

通訳者と戦後日米外交 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年12月29日

    [黒衣、前へ]異なる言語間のコミュニケーションでは欠かせない役割を果たしながらも、通常はまるで見えない存在として言語を訳していく通訳者。「黒衣」、「透明」という形容が用いられる人々のオーラル・ヒストリー(注:(定義は多様ですが)歴史を関係者からの口頭記述によって記録すること)を通して、顧みられること...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月15日

    もともと著者のイギリスでの博士論文なので、
    内容はとてもしっかりとしている。
    同時に西山千、相馬雪香、村松増美、國弘正雄、小松達也の五人の通訳者のオーラルヒストリーをもとに研究、考察されているので、
    読み物としてもとても面白い。
    戦後日本以降の日米外交をになってきた通訳者たちの、
    通訳者になるまでの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    戦後、日本を代表する同時通訳者、西山千相馬雪香、村松増美、国広正雄、小松達也のオーラルヒストリー。ひとりひとりの話が面白いのなんのって。膝ポン!ポン!
    特に国広正雄の先見性には脱帽。

    0

    Posted by ブクログ 2010年05月09日

     通訳という存在は古代エジプトにまで遡るといわれる。ところが、「翻訳」という仕事が歴史に刻印されてきているのに対し、「通訳」についての歴史は空白に等しい。それは「話し言葉は消えてしまう」からであり、多くの場合、通訳を担った者たちが社会的に高く遇されていなかったからだろうと著者は言う。
     本書は、同時...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    通訳とは何か、を文化史ともいうべきレベルで多数の同時通訳者へのインタビューを交えて考察し、まとめているという。著者の鳥飼玖美子さんは、若くして同時通訳者として注目された方。現在は、立教大学教授で、異文化コミュニケーション論を教えているそうだ。力の入った良書であるように思える。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年03月07日

    同時通訳パイオニア
    ・西山千「アポロの同時通訳」
    ・相馬雪香 尾崎行雄の次女、原不二子は長女
    ・村松増美「ミスター同時通訳」、サイマル設立
    ・國弘正雄「同時通訳の神様」、参議院議員、サイマル設立
    ・小松達也 サイマル設立

    0

通訳者と戦後日米外交 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

鳥飼玖美子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す