英語教育の危機

英語教育の危機

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子供たちの未来を左右する2020年施行の新学習指導要領からは、この国の英語教育改悪の深刻さが見てとれる。たとえば、中学校・高校では「英語は英語で教えなければならない」という無茶なルールを作り、小学校で「英語」は教科としてスタートするのに、きちんとした教師のあてはない。また学習指導要領以外にも、2020年度からは現在の「センター試験」は廃止されて、どれも入試として問題含みの「民間試験」を導入するという。どうして、ここまで理不尽なことばかりなのか? 第一人者が問題点を検証し、英語教育を問いなおす。

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英語教育の危機 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    コミュニケーションが具体的に何なのかよくわからず学習指導要領にモリモリ盛り込まれてることのヤバさがよくわかった。

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    2021年05月09日

    Posted by ブクログ

    英語教育のあり方を,ヨーロッパで生まれてきた複言語主義をベースに議論している好著だ.英語を学ぶことで異文化コミュニケーション能力を育成するという壮大な目標を,文科省は掲げているが,少し異常だと感じている.そんなに簡単に英語がマスターできるものではなく,できる人はそれなりに努力している.すべての生徒が

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    2018年09月20日

    Posted by ブクログ

    鳥飼先生のNHKのニュースで英会話いつも見ていて、日本の英語教育(グローバル人材育成)が根本的にずれている政策に警鐘を、鳴らし続けている。日本の英語教育の早期化への問題や英語での授業推進による英語学習のさらなる低下や生徒のみならず英語教師への負荷やそのために学習ご深くならず浅くなっていまう危惧、民間

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    2018年04月16日

    Posted by ブクログ

    英語検定は1964年の東京五輪に先駆けてスタート。因果関係はわからないが、五輪や国際イベントが近づくと「国際化」熱が高まるらしい。英語教育は改善策に決め手を欠くまま、結局小学校からに前倒し。大学入試は4技能のバランス重視に引っ張られ、民間試験を導入されることになった。これまでも問題提起を続け、一時は

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    2018年02月19日

    Posted by ブクログ

    文部科学省による中央集権的な英語教育改革の流れに抵抗するすべがない、外野の専門家が何を言っても、受け流されるか、形式的に言及されるだけで、根本的な方針変更が出来ない硬直性、無謬性は、戦前の軍部にもあった日本官僚制の宿痾だ。おそらく方針転換をすると先輩の前任者に恥をかかせるから極力方針を変更しない、と

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    2018年07月22日

    Posted by ブクログ

    専門的な英語教育については、最後の方に書いてあり、多くが学習指導要領について解説しているので、研究の参考文献ではなく、指導要領の解説としても使えるかもしれない。

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    2018年06月27日

    Posted by ブクログ

    2020年試行の新学習指導要領の問題点が記載されてある。
    確かに問題が多そうだ。ゆとり教育が失敗したように、これも大きな問題が出るに違いない。
    ただ今までの英語教育に対する批判があるからこそ、このような「愚策」が出てくるのではないかと思う。

    0
    2018年04月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    臨教審第二次答申を受け1989年に告示された「学習指導要領」以来、英語教育の迷走が続く。この時、英語教育の目的が「コミュニケーション」にあると明記され、その能力の要素は「文法的能力・談話能力・社会言語能力・方略的能力」だったにも拘わらず、当時提示された選択科目「オーラル・コミュニケーション」という科

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    2020年02月22日

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