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Posted by ブクログ
宇宙エレベーター(軌道エレベーター)建設の実現を目指す技術者の壮大なSFロマン。
21世紀に入って実現の可能性が高まっているらしい、軌道エレベーター建設を1979年に描いた小説。全体の構成としては「プロジェクトX」風とどなたかが書いていた通りの感じ。不可能を可能にしていく建設への積み重ねと、現地スリランカの架空歴史ロマンや、地球外知的生命体との接触もからめて物語は進んでいく。ハードSFとして技術的な話も多く、中盤まで起伏がやや緩やかな展開に感じたが、未知の事象に向かっていくセンス・オブ・ワンダーは健在。アクシデントが続く終盤のスリルと緊張感には映画のような迫力があってのめり込んだ。圧巻の結末にクラークの偉大さを再度思い知らされた。やっぱすげえ。
Posted by ブクログ
地球の自転と同じ速度で動くことで空中に静止する宇宙ステーションから地上にケーブルを伸ばせば、全長約4万キロのいわゆる軌道エレベーターが建設できるはず。赤道直下の各候補地のうち、建設条件を唯一クリアした地点は、島国タプロバニーの霊山の頂、そこには3000年の歴史を持つ寺院が建っていた……という筋。
歴史遺産や巨大建造物の途方もないスケール感に息を呑んだ経験は誰しもあると思う。では、その両面を併せ持った起動エレベーターのベルトが天まで伸びている様に、建設に心血を注いだ技術者は何を見るのか。意外としっとりしたシーンも多く、SF以外では味わえない情緒感がステキ。後半はプロジェクトX的なプロフェッショナルたちのアツさもあり。膨大な数の機構を積み重ねたうえで、どこかたった一箇所のミスで、膨大な予算と気が遠くなる根回し含めすべてが無に帰す技術開発のシビアさ、恐ろしさ。ロケット開発の難しさっていうのもこういうことなのかな。詳しくないけど。
とまあ主題自体は興味深いのだけど、とにかくシブい。かなり苦戦しました。
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