落日燃ゆ

落日燃ゆ

825円 (税込)

4pt

東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞。

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落日燃ゆ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日中戦争直前の内閣総理大臣 広田弘毅を主人公とした作品。
    内閣総理大臣として、外務大臣としての広田の努力とそれを破壊する陸軍の暴走から当時の様子が想像できた。
    また、東京裁判の様子も非常に詳細に書かれており、勉強になった。

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    こんなにも歴史を面白いと感じたことはなかった。
    最も難しい時期に首相を務めた広田弘毅の生涯を描いている。自身の正義を貫くことが人間にとっていかに難しいことか。国を率いる人間であれば尚更のことだろう。
    戦後に行われた一連の裁判の展開は、それまでの広田氏の行動を知った後では耐え難いものがある。自身の無実

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    明治維新から突貫工事で近代化を進めた日本。
    長州の作った憲法により、軍の統帥権が政府から独立した機構が作られる。
    結果、本来、米英ではシビリアンコントロール下にあり、行政の一機関であるはずの軍が、大日本帝国では政府のコントロールが効かずに暴走。政府が軍事を政治の一手段として使うことが出来なかった結果

    0
    2024年12月29日

    Posted by ブクログ

    夫に面白いから読んでほしい!と言われ、重い腰を上げ読んでみることに。
    (難しそうだけど読み切れるのか…とやや心配だった。)
    その心配は杞憂に終わり、のめり込むようにして読んでしまっていた。
    ここ最近読んだ本の中でもダントツで面白かった…!!!
    史実に基づいて丁寧に描かれています。
    情景描写も好きだっ

    0
    2024年12月04日

    Posted by ブクログ

    101代続く総理大臣のなかでお世辞にも有名とは言えない人物であり正直いって本書に触れるまで広田弘毅を知らなかったが一読で大ファンになれるほど、細やかな調査と強いリスペクトのもと、グズと言われた男を決して美化することなく書いており「自ら計らわず」の生き方を真似たいと思わせるほど、カッコいい。必読。

    0
    2024年08月05日

    Posted by ブクログ

    戦前から戦後までの日本が描かれていた。
    義務教育で学んだ時の印象とは全然違った。
    日本も、欧州も。
    もちろん、内容はどの立場かによって大きく変わるんだろうなと思う。けれども、広田さんの和平外交は少しでも今の日本を残した理由だと信じたいと思った。
    軍の暴走は、誰が悪いとかではなくあの時代の完全に麻痺し

    0
    2024年06月30日

    Posted by ブクログ

    広田弘毅の事は知らなかったが城山三郎の著書だったので拝読。非常に勉強になったし、広田弘毅の生き方にはリスペクト出来た。
    東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元外務官僚、元総理、元外相まで勤めた広田弘毅。
    戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に

    0
    2024年02月10日

    Posted by ブクログ

    文官で唯一、東京裁判で絞首刑に処された、広田弘毅についての本作。
    日本人として必ず読むべき作品だと感じた。

    日本の教育って史学を世界史と日本史に分けている上に、理系だと高校以降史学をきちんと学ぶ機会がなかったりするので、日本がどういう風に戦争に向かったのか、きちんと頭で理解出来ていない人が多いので

    0
    2023年07月16日

    Posted by ブクログ

    A級戦犯として裁かれ、文官ととして唯一絞首刑となった元首相広田弘毅の話。心打たれるものがあり、日本人なら一度は読んで欲しい作品。

    0
    2023年06月22日

    Posted by ブクログ

    極東裁判で天皇を守るために身を挺して責任を被り、門官で唯一絞首刑となった男の話。
    小学生の時に読んで心を打たれた。
    もっと世に知られるべき日本の隠れた偉人。

    0
    2023年05月07日

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