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Posted by ブクログ
金解禁を実行した浜口雄幸と、その盟友井上準之助の物語です。日本史のときに少しだけ浜口雄幸の名前を聞いたような・・・という程度で下が、城山さんの作品として、これは読んだ方が良いと聞いたので手にとってみました。金解禁については、勉強してから読むとまた違うのかもしれませんが、昭和初期から戦争時代について勉強するにはこの作品は読むべきものだと思いました。
今の世の中、性別がどうこうということを言われるかもしれませんが、日本男子というのはこの二人のことでしょう。そして、これからの日本をこんなに考えて、勉強に勉強を重ねていた政治家がいたことに胸を打たれました。自分自身ができることではないので、こんな風に言うものではないのですが、今の政治家は自分を犠牲にしてまで・・・とはいい難いです。今の政治家にこんな日本男子がいるだろうか。
歴史を振り返ることに仮定法はおかしいけれど、命を懸けた戦いを続けた二人の思いが繋がっていたら、この二人が事件にあわず行き続けて政治を全うしていたら、悲惨な戦争へ転がっていく時間が少し変わっていたのだろうか、と最終ページに来た際に、思わざる終えなくなりました。
最後に書かれている二人の並んでたてられているお墓。想像したときに、なぜか安堵した気持ちになりました。
Posted by ブクログ
昭和5年に国際競争力をつける為の金本位制復帰を断行した濱口雄幸(72代総理大臣首)と井上準之助(大蔵大臣)を主人公とした歴史小説。
濱口は狙撃事件の後に、その際の傷が元で死去するが、かねてから自分の信念の元に殺されることがあってもそれは男子の本懐だと述べていたことが題名の由来である。
1981年に北王路欣也、近藤正臣のコンビでテレビドラマにもなった。
城山三郎氏の歴史小説では、広田弘毅を主人公にした「落日燃ゆ」、渋沢栄一を主人公とした「雄気堂々」が後に執筆され非常なヒット作となったが、同2冊に比べると、先発の作品である事や主人公が二人で有る分、それぞれの生い立ちや内面描写などが薄いと感じたが読みごたえのある作品だった。
Posted by ブクログ
「静」の浜口雄幸と「動」の井上準之助。対照的な二人の人生が金解禁という大事業を前に交錯し、政治を動かしていく様を史実に基づいて生き生きと描いた傑作です。二人は対照的でありながら、働くことについての信念や経済観などの核心部分では通低している部分があるように思え、そこもまた面白いです。
二人は、戦前、命をかけて軍部に立ち向かえた最後の政治家ではないかと思います。二人の死後、軍部に物言える政治家を挙げろと言われてもなかなか難しいのではないのでしょうか。
日露戦争と太平洋戦争に挟まれた時代の、しかも経済の話ということで、日本の近現代史の中ではあまり陽の当たらない箇所をテーマにしていますが、二人の波瀾万丈の人生のお陰で飽きずに読むことができました。
余談ですが、井上は現代の尺度で図ると明らかにパワハラ上司ですね。部下にはなりたくないです(笑)
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