男子の本懐

男子の本懐

小説・文芸
935円 (税込)

4pt

緊縮財政と行政整理による〈金解禁〉。それは近代日本の歴史のなかでもっとも鮮明な経済政策といわれている。第一次世界大戦後の慢性的不況を脱するために、多くの困難を克服して、昭和五年一月に断行された金解禁を遂行した浜口雄幸と井上準之助。性格も境遇も正反対の二人の男が、いかにして一つの政策に生命を賭けたか、人間の生きがいとは何かを静かに問いかけた長編経済小説。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    男子の本懐
  • タイトルID
    :
    204050
  • 電子版発売日
    :
    2013年04月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

男子の本懐 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    当時の政治家の矜持が伝わる。官吏の給料を下げるのに、なぜ新聞を始めとする世論は反対するんだろうか?財源が出来るから、いいんではないのか?当時も既に投機が暗躍してたのにも驚きである。浜口雄幸が亡くなった時に、井上準之助が号泣したのは胸を打つ。

    0
    2026年02月23日

    Posted by ブクログ

    金解禁を実行した浜口雄幸と、その盟友井上準之助の物語です。日本史のときに少しだけ浜口雄幸の名前を聞いたような・・・という程度で下が、城山さんの作品として、これは読んだ方が良いと聞いたので手にとってみました。金解禁については、勉強してから読むとまた違うのかもしれませんが、昭和初期から戦争時代について勉強するにはこの作品は読むべきものだと思いました。

    今の世の中、性別がどうこうということを言われるかもしれませんが、日本男子というのはこの二人のことでしょう。そして、これからの日本をこんなに考えて、勉強に勉強を重ねていた政治家がいたことに胸を打たれました。自分自身ができることではないので、こんな風に言うものではないのですが、今の政治家は自分を犠牲にしてまで・・・とはいい難いです。今の政治家にこんな日本男子がいるだろうか。

    歴史を振り返ることに仮定法はおかしいけれど、命を懸けた戦いを続けた二人の思いが繋がっていたら、この二人が事件にあわず行き続けて政治を全うしていたら、悲惨な戦争へ転がっていく時間が少し変わっていたのだろうか、と最終ページに来た際に、思わざる終えなくなりました。

    最後に書かれている二人の並んでたてられているお墓。想像したときに、なぜか安堵した気持ちになりました。

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    金本位制への復帰を目指し戦った濱口雄幸首相と井上準之助蔵相の物語。結果的に金解禁は失敗だったとも言われているが、信念を持って国のために命懸けでこの事業に取り組んだ2人の姿勢は賞賛されるべきだと思う。落日燃ゆ、雄気堂々と合わせて読んでほしい人物ドラマ。

    0
    2025年01月18日

    Posted by ブクログ

    昭和5年に国際競争力をつける為の金本位制復帰を断行した濱口雄幸(72代総理大臣首)と井上準之助(大蔵大臣)を主人公とした歴史小説。
    濱口は狙撃事件の後に、その際の傷が元で死去するが、かねてから自分の信念の元に殺されることがあってもそれは男子の本懐だと述べていたことが題名の由来である。
    1981年に北王路欣也、近藤正臣のコンビでテレビドラマにもなった。
    城山三郎氏の歴史小説では、広田弘毅を主人公にした「落日燃ゆ」、渋沢栄一を主人公とした「雄気堂々」が後に執筆され非常なヒット作となったが、同2冊に比べると、先発の作品である事や主人公が二人で有る分、それぞれの生い立ちや内面描写などが薄いと感じたが読みごたえのある作品だった。

    0
    2024年06月01日

    Posted by ブクログ

    「静」の浜口雄幸と「動」の井上準之助。対照的な二人の人生が金解禁という大事業を前に交錯し、政治を動かしていく様を史実に基づいて生き生きと描いた傑作です。二人は対照的でありながら、働くことについての信念や経済観などの核心部分では通低している部分があるように思え、そこもまた面白いです。

    二人は、戦前、命をかけて軍部に立ち向かえた最後の政治家ではないかと思います。二人の死後、軍部に物言える政治家を挙げろと言われてもなかなか難しいのではないのでしょうか。

    日露戦争と太平洋戦争に挟まれた時代の、しかも経済の話ということで、日本の近現代史の中ではあまり陽の当たらない箇所をテーマにしていますが、二人の波瀾万丈の人生のお陰で飽きずに読むことができました。

    余談ですが、井上は現代の尺度で図ると明らかにパワハラ上司ですね。部下にはなりたくないです(笑)

    0
    2021年01月18日

    Posted by ブクログ

    金本位制は、火の利用に並ぶ人類の英知という信念のもと、金本位制、金輸出の自由化にかけた濱口雄幸と井上準之助の生涯を描いた経済小説。道半ばで命を落とし完結出来なかったことは悔しかったろうと推察するが、軍の権力を少しでも削ぎ落とそうとするこの施策は当時の時代背景を考えると無理があったのかもしれない。しかし二人の思いが成就していたら先の大戦は回避出来た可能性が高い。多くの国民に知って欲しい史実である。

    0
    2020年10月20日

    Posted by ブクログ

    濱口雄幸、井上準之助の二人の絆を描いた本。どうしても易きに流れる中、本気で日本の未来を考え理想に向かった二人。結果二人は命を落として、日本は戦争へ向かうことになる…

    0
    2019年04月21日

    Posted by ブクログ

    非常に重厚かつ濃密な物語で、じっくりと楽しむことが出来ました。金解禁という一大事に取り組んだ井上と濱口の絆や信頼関係が読んでいて気持ちよく、それだけに2人の迎えた結末が無念でなりません。また状況が止めようもなく悪い方向へ悪い方向へ転がってゆくのが丹念な筆致で描かれており、当時の日本が如何にしてあの凄惨な戦争へと転がり落ちて行ったのか、その原因の一端を理解出来たような気がします。この手のジャンルの小説を手に取ったのは初めてでしたが、楽しく読むことが出来ました。機会があればまたこういった作品を読んでみたいです。

    0
    2019年03月19日

    Posted by ブクログ

    金解禁に奔走した浜口雄幸と井上準之助の命を懸けた仕事への情熱が伝わってくる良い小説であった。二人とも銃弾に打たれて亡くなるのだがそれまでに政治、金解禁に懸ける気合は凄まじいものがあった。我々も見習わないといけない。一回一回が勝負、ウォール街暴落、生に対する執着、インフレ、浜口の実直な人柄、満州事変、金輸出禁止、天命をうけた以上決死の覚悟で事に当たるつもりでいる、等本懐というものを再度考えてみたい。

    0
    2019年01月03日

    Posted by ブクログ

    ・「人は常に態度に気をつけ、堂々たる容姿を以て人に接しなければいかぬ。自分の気持ちを人から悟られるようでは何事もできぬ」井上準之助
    ・「自分は天命を受けた以上、決死の覚悟で事に当たるつもりでいる――途中、何事か起こって中道で斃れるようなことがあっても、もとより男子として本懐である」浜口雄幸
    ☆命を賭けて仕事をするとはこういうこと

    0
    2018年11月04日

男子の本懐 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    男子の本懐
  • タイトルID
    :
    204050
  • 電子版発売日
    :
    2013年04月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

城山三郎 のこれもおすすめ

男子の本懐 に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す