無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
退職した商社マンの話かと思ったら主役はまだ転勤に翻弄される現役商社マン。あまり気負わず書かれた作品のようだが大満足。登場人物の多いヒューマンドラマなのに商社のことがよくわかる。企業大河ではなく家族中心なのも良い。日本の商社のように世界津々浦々に支店を置き、独自に気象予測までして、さらに自国に大市場を持つ国はないと。人口の多さが日本の商社を支えたと。主人公のスマトラへの思い、ダニや蚊で命を落とす同僚を見ながら、時には現地人と殴り合いになり、「独立を得た今何を目指すか」という現地人の愛国心も知って維新の時代に生きるような気になったのもつかの間、飛脚さながらの情報伝達やジープが壊れれば自分で直してまた進んだ赴任時代。
本気で仕事に向き合う男が妻子にしっかり向き合うのがよい。浮気もえせフエミニズムもなく、あるのは夫婦喧嘩と手の掛かる子供たちとの心ぶつけ合う時間。
Posted by ブクログ
昭和50年ごろの商社マンの話。
京都支店に転勤になって相談役の相手をする主人公・沖と、定年退職になった笹上は「毎日が日曜日」の生活を送れると周囲から言われるのだが、現実は・・・。
この2人の対照、その周囲の人間の醜さ、前向きさ、当時の商社の様子がよくわかる。
今読んでも面白いと思えるのは、やはり主人公の沖と笹上の心情が克明に描かれていて、その2人が京都と東京と、離れていながらも何度も交差していくからだろう。
単身赴任の辛さや孤独な老後生活の寂しさ、それを紛らわせようと何かにすがりつく人間の姿というのはどうも時代を超えて共通のようである。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。