星が吸う水

星が吸う水

660円 (税込)

3pt

恋愛ではない場所で、この飢餓感を冷静に処理することができたらいいのに。「本当のセックス」ができない結真と彼氏と別れられない美紀子。二人は「性行為じゃない肉体関係」を求めていた。誰でもいいから体温を咥(くわ)えたいって気持ちは、恋じゃない。言葉の意味を、一度だけ崩壊させてみたい。表題作他一篇。(講談社文庫)

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星が吸う水 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    男性的な性欲を持つ鶴子と女であることに縛られている梓と無欲な志保の女三人の話と、恋愛ではなく性行為でもない肉体関係を追求する結真と美紀子の話の「ガマズミ航路」のニ篇収録。サラッとした文章で題材のわりに生々しくなく読めた。地球との性交が興味深い。

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    岡本武人
    鶴子

    梓…隆俊
    志保

    山崎

    岡野結真
    梨花
    アキ
    多田美紀子

    市井
    橋本

    ガマズミ『結合』

    0
    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    村田沙耶香の描く半分サイコパスな世界が好き。
    自分で作ることをサボった人がいるから、変なことになるんだ、という考えには思わず深く頷いた。
    村田沙耶香の描く主人公はどこかずれている(みんな多少は持ってるであろうずれの部分を大きく描いている)けど、そのずれを認識しつつ、飄々と、自分らしく生きてく姿がいい

    0
    2022年02月12日

    Posted by ブクログ

    自分の性の在り方を模索する二部作。
    世界にはこと恋愛や性に関して強い強迫性が渦巻いているけれど、この小説に出会えたことで少し楽になれるような気がする。

    0
    2019年10月12日

    Posted by ブクログ

    この作品を本当の意味で理解するには私はまだ経験が足りなすぎるけれど、村田さんの文体をとにかく楽しんだ。表題作の最後が少しピンと来なかったので、誰かと話し合いたい。

    0
    2023年12月27日

    Posted by ブクログ

    表題作ともう一遍入っている。
    村田氏の作品は2作目。私はいつも主人公じゃない、主人公から見ると苦手な、強めのキャラクターだな、と思う。こっちが常識なんだ、と振りかざして安心してる方だ。
    若い頃は梓でも、年を取ればもう少し丸くなる。認められる。この年になってやっとほぐれてきた私は遅いけど。
    3人にはず

    0
    2023年10月21日

    Posted by ブクログ

    「星が吸う水」も「ガマズミ航海」も女性の性欲を扱った作品だったが、どちらもとても面白かった。
    本当に村田沙耶香は社会通念をぶち壊してくれる。「精液を出すまでがセックス」って誰が決めたんだろうね。まあそこまでしないと受精できないからそうなったんだろうけど。男は狩る気持ちで、女も狩る気持ちでセックスに望

    0
    2023年09月03日

    Posted by ブクログ

    表題作の「星が吸う水」も収録作の「ガマズミ航海」も、生殖行為では無いセックスのことを哲学する女性の話だった。生殖行為を抜きにすると自ずと表象されるのがセクシャリティで。そこの考察もなかなか面白かった。どちらも夏にピッタリだった!

    0
    2022年07月25日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    村田さんの本を読んでると、いつもぐるぐると考え始めてしまいます。今回は「性」について、というより「性行為」について。
    鶴子、梓、志保、結真、美紀子…どの人物の考え方に近いかと言われれば、わたしは鶴子です。女性だからといつでも被害者にはならないだろうし……と。でも、説教してしまいがち

    0
    2020年05月15日

    Posted by ブクログ

    村田さんが描く性的描写(この作品に関しては性的だけど、性的じゃない描写も含め)は、嫌悪感がなく、綺麗だ。
    セックスを題材にする作品は、性的描写が付き物。その性的描写は綺麗なものと汚いものがあると思っている。綺麗な描写は、登場人物が綺麗。人として変わっていたり、クソみたいな人間だとしても、どこか感情移

    0
    2020年04月25日

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