三千枚の金貨(下)
  • 最新刊

三千枚の金貨(下)

660円 (税込)

3pt

斉木(さいき)たち三人の男に、謎に拘(かか)わる女性・室井沙都(むろいさと)を加えた四人は「宝捜し」を進めていき、和歌山の地に辿り着く。その過程で、金貨を埋めた男・芹沢由郎(せりざわよしろう)の数奇な人生が、彼らの前に浮かび上がる。闇の世界に君臨した芹沢の哀しい思いと、満開の桜の花のイメージに突き動かされた人間たちの縁(えにし)。金貨が語る膨大な物語の結末で、彼らが手にできたものは何だったのか。

...続きを読む

三千枚の金貨 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 三千枚の金貨(上)
    660円 (税込)
    新進文具メーカー役員の斉木光生(さいきみつお)は、五年前に入院したとき、末期ガンの患者から不思議な話を聞かされた。和歌山県の山にある桜の巨樹。その根元に三千枚の金貨を埋めたという。「みつけたら、あんたにあげるよ」と言われた記憶が蘇り、会社の仲間の宇津木(うつぎ)、川岸(かわぎし)の二人に話をするが、別の怪しい男たちも金貨を探していることに気づく。金貨は本当に存在するのか!?
  • 三千枚の金貨(下)
    660円 (税込)
    斉木(さいき)たち三人の男に、謎に拘(かか)わる女性・室井沙都(むろいさと)を加えた四人は「宝捜し」を進めていき、和歌山の地に辿り着く。その過程で、金貨を埋めた男・芹沢由郎(せりざわよしろう)の数奇な人生が、彼らの前に浮かび上がる。闇の世界に君臨した芹沢の哀しい思いと、満開の桜の花のイメージに突き動かされた人間たちの縁(えにし)。金貨が語る膨大な物語の結末で、彼らが手にできたものは何だったのか。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

三千枚の金貨(下) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「20年待てない人はたかがしれている。」というような意味のセリフがあったが、趣味で盆栽をしているせいかこの時間の長さへの精神的な捉え方は考えさせられたし、忘れられない言葉になりそうです。
    宮本輝さんには人生を教わる事がとても多いけれど、草原の椅子だったか、他の作品だったか忘れけれど、「男は耳をしっか

    0
    2024年04月06日

    Posted by ブクログ

    和歌山県の山のふもとにある桜の木の根元に、三千枚の金貨を埋めた。見つけたらあんたにあげるよ。
    病院で見知らぬ男にこう言われた主人公と仲間が宝探しをする物語。
    こう言えば単なる宝探しのお話のようだが、そこはストーリーテーラーの宮本輝。
    金貨を埋めた男は、壮絶な幼児虐待を受けながら、親友には底知れない友

    0
    2018年12月08日

    Posted by ブクログ

    週末に一気に読んだ。
    のめりこんだなあ。
    登場人物の年令が、自分と近いことに気づいて、僕もとしをとったなあと漠然と思ったり。
    昔、自転車旅行で通りがかった湯浅の街の、醤油の匂いを思い出したり。
    なんかよかったなあ。

    0
    2013年03月10日

    Posted by ブクログ

    金貨を埋めた芹沢由郎の生い立ちが丁寧に書かれていく。金貨が見つかるのかという所が一番興味のあるところだが、サラリーマンの生活、子どもの頃の苦い思い出など、いろいろからみ合って重厚な物語になっている。

    0
    2018年04月28日

    Posted by ブクログ

    斉木光生は文具メーカーの役員をしているが、5年前に入院していた病院で末期ガンを患っていた年配の男から、和歌山県の山の巨大な桜の木の根元に金貨を埋めた、と言う話を聞く。
    同僚の宇津木、川岸、そしてBARのママ・室井沙都と共に和歌山へと向かう。
    宮本輝の作品はどれも、風景描写に優れている。
    作品の中で描

    0
    2017年07月17日

    Posted by ブクログ

    ガムシャラに生きてきた主人公たちが40歳を過ぎたある時、少し足を止めて自分のこれまでの人生、生き方を俯瞰する。金貨探しはそれを促す出来事のひとつにすぎない。シルクロードの旅やゴルフ談議、里帰りや骨董品の購入などあらゆるエピソードが主人公たちの人生のささやかなターニングポイントになってくるのかもしれな

    0
    2016年02月29日

    Posted by ブクログ

    いい年を重ねている重ねていく男たちの話としてはおもしろかったし、こういう年の取り方したいとも思った。
    でも、ゴルフと主人公の旅行と金貨とがうまく融合し切れてもいないようにも感じた。
    読みが浅いだけかもしれないけど

    0
    2013年12月03日

    Posted by ブクログ

    2013/09/16
    わかりやすい話のようでいて、でも少し難しい話でもあった。
    光生が息子と語り合うシーンがとても印象的。
    芹沢が結局どういう人物だったのかわからないままだったけれど、大きな桜の木のイメージが、読後感をとても爽やかなものにしてくれた。

    0
    2013年09月18日

    Posted by ブクログ

    金貨が埋まっているかもしれない土地にたどり着いた3人の男と一人の女、しかしすぐに探すことなく、20年間待つ、待つという行為が大事なこと・・・。
    宮本輝らしいさわやかな読後感をもたらしてくれた。ただ、解説では哲学的と評するゴルフ談義が、興味ないものには冗長なだけ。
    宮本輝の作品には、あちこちに名句がち

    0
    2013年03月07日

    Posted by ブクログ

    『オレンジの壺』や『草原の椅子』を足したような印象が大きい。宮本輝ファンであれば物足りなさを受けるだろう。もちろん狙ってこうなったのかもしれないし、こうならざるしかなかったのかもしれない。物語全体としては安定感があり悪くはない。悪くはないだけに、このパターンは知っているぞ、という印象が強くなってしま

    0
    2013年02月21日

三千枚の金貨(下) の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

光文社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

宮本輝 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す