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Posted by ブクログ 2017年06月25日
最初は、これを書いたのが日本人だというのが、なんだか信じられなかった。
今まで何冊か読んできて、海外文学と日本文学の違いを分かったような気でいたのだけれど、実の所、そんなもの、ないのかもしれない。
ただ、「どんな環境で、どう考えてきたか」が、作者の、作品の、根になるだけなのかもしれない。
「どれほど...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月17日
フランス人の主人公がナチのゲシュタポとなって旧友ジャックの拷問やマリー・テレーズの凌辱に絡んでいく。神のためと言いながら自己陶酔することを許さず、ひたすらに悪魔的な思想と行動、その後の疲労に支配される。
斜視・すがめで幼い頃から「一生、女たちにもてないよ。お前は」と顔立ちの醜さを宣言された父の仕打ち...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月15日
第一次、第二次戦後派作家に続く『第三の新人』と呼称された新しい世代の文学作家達。
遠藤周作もまた、安岡章太郎や吉行淳之介に並んで『第三の新人』の新人と呼ばれる作家の一人です。
ただ、ミスター第三の新人とでも言うべき吉行淳之介に比較すると、遠藤周作の書く作品群には"キリスト教"とい...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月14日
白と黄色という色をタイトルにした意味が遠藤周作らしいと思う作品。
二作品はどちらも読みやすい分量。
白い人はフランス人なのにナチの手先となり拷問を加える側になる。
黄色い人は、第二次世界大戦に入ろうかと言う頃、日本人クリスチャンが教会や神父を売る、良心とは神とはを日記というものを通して描く。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月03日
遠藤周作氏の「沈黙」や「海と毒薬」、「深い河」等をこれまで読んだが、そこで出てくるテーマの前兆が、この本にも見え隠れしている。
肉欲(サディズム含め)、日本人の良心・罪意識のなさ、異文化で根付かぬキリスト教、そしてだれかにとってのユダ、、、
裏切りの心理描写が絶妙。
うーん。遠藤氏は良心の呵責を...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月03日
再読です。ちゃんと感想を記して(2006年9月27日)いるのにすっかり忘れています。感想を読み直してみるとわたしは主題(神の存在)を意識して読んでいません。同じ作家の『イエスの生涯』を読む前と後では理解度が違ってくるということだということです。
「遠藤氏のごく初期の作品であり、・・・」(文庫解...続きを読む
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