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突然東京を離れ、父親の田舎、岩手の朱瑠町に引っ越すことになった解人。古くから山神様が祀られている山のふもとで、慣れない新生活を始めた解人だったが、身のまわりで次々と奇妙なことが起こる。いぶかり、苛立つ解人の前に謎めいた男の子が現れた。「しゅるしゅるぱん」と名乗る彼は、いったいだれなのか。なぜ解人にだけ姿をみせるのか。解人の家族の現在と過去を行き交いながら、その謎が少しずつ解き明かされていく。
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Posted by ブクログ
東京を離れ、父の実家のある田舎 岩手県朱瑠町に引っ越すことになった 小6の解人 朱瑠では身の回りで おかしなことがおきると 「しゅるしゅるぱん」と 口に出すおまじないのようなものがあった ある日自分をしゅるしゅるぱんと 名乗る不思議な少年が現れるのだが その少年の姿は解人にしか見えてないようだ、、...続きを読む、 という話 児童書コーナーにあったのと 少し前話題になっていたのとで 気軽に読み始めたけど これがなかなか読み応えアリ 懐かしさや人を想う苦しさや 新鮮な風の気持ちよさを感じた おひこさんの目にしっかりと しゅるしゅるぱんがうつって 何十年も、もしかしたら百年近くも その視線と手を求めていた しゅるしゅるぱんは心がほどけるような 気持ちだっただろうなあ
岩手の空気を肌で感じるような、やさしく不思議な愛の物語。しゅるしゅるぱんの存在に、じんわり心があたたかくなる。
なんとも不思議な雰囲気。岩手という町がそうさせるのかしら。人ならぬモノが当たり前に今も存在していそう。しておるにちがいない!
おばあちゃんとひいおばあちゃんが暮らす岩手県朱瑠町に引っ越した解人は、「しゅるしゅるぱん」というおまじないの言葉を耳にする。ものがなくなったり、ちょっとしたことをごまかすときに、山神さまのいたずらのせいにする便利なおまじないだ。初めて登校した日、教室にいた子は、「おら、しゅるしゅるぱんだ。おめ、きら...続きを読むだべ」と話しかけてきたが、みんなが戻ってくるといつの間にか消えていた。その不思議な子が、4世代に渡る解人の家族と深くかかわっているとは、その時はまだわからなかった…。 時間が行きつ戻りつするので、はじめは混乱するものの、「しゅるしゅるぱん」を中心に物語が動き始めると、夢中になって読んでしまう。切ないけれど幸せな物語。日本という風土でしか生まれない、そんな物語です。
児童書だけど、テーマは大人がわかる物語 主人公が少年だから児童書扱いなんだろうな 蔵の中が好きで本を書いていたあたりのエピソードが気になる そっちの方がドラマだと思うけどな リアルすぎるから現代に持っていったのかな 読み初めはミステリアスで タイムスリップ?みたいなところもあるし 面白い本でした ...続きを読む勧めてくれたMZTさんありがとう!
しゅるしゅるぱんという存在の切なさ・・・。最後にようやっとかあさんに「会えて」、よかった。児童書だけど、大人が読むとより物語の機微がわかると思う。いい本でした。
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