戦艦武蔵

戦艦武蔵

572円 (税込)

2pt

日本帝国海軍の夢と野望を賭けた不沈の戦艦「武蔵」――厖大な人命と物資をただ浪費するために、人間が狂気的なエネルギーを注いだ戦争の本質とは何か? 非論理的“愚行”に驀進した“人間”の内部にひそむ奇怪さとはどういうものか? 本書は戦争の神話的象徴である「武蔵」の極秘の建造から壮絶な終焉までを克明に綴り、壮大な劇の全貌を明らかにした記録文学の大作である。

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戦艦武蔵 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月03日

    長崎で建造が始まった第2号艦。その地形や造船に関わる人数を考えるとその存在を秘匿するのは容易ではない。前半は数々の困難を乗り越えて巨艦を完成、引き渡しまで。後半は戦艦武蔵と名付けられ戦線に合流するも時代は航空戦力が主になりその能力を発揮できない。
    読みだしたら止まらない。
    知っている最後に向けて話は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月07日

    戦艦武蔵が建造されてから沈むまで。
    見つからないように隠して建造するのは大変だし設計図の管理も厳重。
    大変な思いをしてできた船が沈むのは悲しいですね。
    その戦闘シーンも生々しくて実際にその場にいるような感覚にとらわれました。
    とにかく読みごたえがあり読みだしたら止まりません!

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    Posted by ブクログ 2022年01月06日

    非常にリアリティのある『戦争』という一場面を武蔵という存在を通して知ることができました。
    人は、集中してしまうと、その意味を忘れてしまう。
    そのことを改めて警戒しておかなくてはと思わされました。

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    Posted by ブクログ 2019年08月14日

    とてつもない、とほうもない、徒労。
    人と、資源と、資材と、時間の、なんという無駄遣い、なんだろう。
    人間て、こんなことが出来ちゃうんだ。。。
    人々のエネルギーに、圧倒された。

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    Posted by ブクログ 2018年12月06日

    綿密な取材を元に圧倒的なリアリティを持った記録文学。誰も作ったことのない巨大戦艦を作るという男のロマン的な要素もありつつ、戦時下の日本を描いた歴史文学でもあり、文句なく面白い。
    世界一の戦艦を作るという狂気は、それを可能とする日本の技術力と技術員の質の高さに尊敬の念を抱かずにはいられないが、時代遅れ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月08日

    戦艦武蔵がフィリピン沖で見つかったというニュースを受けて、長らく積ん読棚に鎮座していた吉村昭『戦艦武蔵』を手に取った。
    この類のニュースが流れたり、あるいは戦艦大和のように映画化されたりすると、当時の乗組員やその遺族にスポットが当たるが、それだけではないということを本書は教えてくれる。本編270ペー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年09月12日

    現実の事件・事象をめぐる事実をふまえ,文学的に
    構成した作品を記録文学という。吉村昭はその代表的
    書き手。記録文学を因数分解すると、ノンフィクション
    ルポルタージュ・実録・裏話…になるかな。
    僕の中では吉村作品は「プロジェクト小説」である。
    「羆嵐」は巨大羆との壮絶な格闘記、
    「漂流」は無人島に流れ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月27日

    太平洋戦争直前、米英日の不公平な軍縮条約は国際連盟脱退につながり、日本海軍が大型軍艦造船に舵を切る。第2号艦として長崎で建造される武蔵を、まず造船大国日本の技術力の面から記述。艦建造の各段階における担当者・作業員たちの群像である。しかし、時代は航空兵力が中心になり、戦艦ではなく空母が海洋戦の主力にな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月14日

    戦争に突き進む心理を描かれたことは、設計構想の話を期待して手に取ったのでだいぶ不意打ちであった。しかし、きちんと練られており面白い

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    Posted by ブクログ 2023年11月14日

    巨大戦艦時代が終焉をむかえる中、最後の巨大戦艦になるのかな。
    宝の持ち腐れみたいに、機密にしていた戦艦やけど、いざ、使う時には、もう負け戦確定的…
    何か、悲しさ満点やな。

    こんな巨大なもの作るのには、その機材を運ぶのも大変で、巨砲運ぶ為に、運ぶ船作らなあかんとか…
    巨大戦艦建設の最大の難関は、進水...続きを読む

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