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塾講師の敏彦は、誰もが認める美青年。ある日を境に、女性ストーカーと異様な現象に悩まされるようになった彼は、佐々木事務所を訪れる。時同じくして、小学生たちの間に奇妙な都市伝説が広がっていた。
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Posted by ブクログ
うーーわ(°д° )おもしろい! 『異端の祝祭』からすぐ読めば良かった。 『佐々木事務所シリーズ』第2弾!! 正直私は、霊の存在を信じる信じない、憑く祓う系の話は、そこまでそそられない。 小説とは言え、嘘っぽく感じ萎えてしまう気持ちが拭えない。 民俗学などでいう古くからのしきたりや言...続きを読むい伝え、呪いなどは大好きだし、悪魔『信仰』や宗教モノ自体は好きだ。 どうしても現実味を求めてしまう。 このシリーズはオーソドックスなホラーとは違い、登場人物も個性的。 塾講師の片山敏彦は、神がかった美しさをもつ。 彼は美しすぎて、普通の日常生活を送れない。 近頃、彼にいつも注がれるのとは違う粘着質な視線を感じるようになる。 やがて、俊彦に近づく者に危害が及ぶようになる。 佐々木るみは心霊案件を請け負う事務所の所長。 助手の青山はクリスチャンで、父親が神父。 青山は、信者の小学生、七菜香から、学校の噂話について相談を持ちかけられる。 「ハルコさんの話を広めないと夢に出る」という都市伝説系の話。 特殊な霊能力を持つるみの幼少期が凄まじく、母親というものの存在の大きさを感じる。 美人の天然主人公という感じではないのが好感度高い。 青山との関係性がまた良い。 美しい俊彦も、悩める美青年というだけではない所に、更に魅力があってたまらない。 ただ怖いだけのホラーではなく、意外性を持つ結末に、お見事としか言えない…。 ハルコさんの都市伝説も、学校の七不思議も、奇妙な雰囲気で独特だ。 ひと味違うホラー小説を読みたい時、満たしてくれる作家さんだと改めて思った。 クセになる…♡
シリーズ第2弾は前作より更に面白かった! 人の歪んだ欲望や願望を詰め込んだ内容なのに、めちゃくちゃエンタメ性が高くて魅せられる! 目に見えない部分について考えさせられました。 私たちが見ている世界ってほんの一部でしかないって改めて感じさせられます。 人は笑顔の下に恐ろしい欲望を抱えているんだなぁ、...続きを読むと。 自分自身の汚い部分と向き合うのは怖いことだけど、それをしないで逃げていると大切な人を傷つけてしまうんだなぁ…とかいろいろ考えます。 それにしても相変わらずの後味の悪さ!!笑 最高です!!ただのハッピーエンドで終わらないところ!!大好き!! 最後はハッとさせられました…! 第3弾も読みます(*´˘`*)♡
怖い、よりも不快なホラー。 第一の感想は、「うわぁ、登場人物みんな壊れてる、、、」。 終章の感想も、「うぁ・・・」。 不快の原因はスプラッタな描写とかではなく、かと言ってヒタヒタと忍び寄るジャパニーズホラー的な恐怖だけでもない。 人の闇(病み)が現実味を帯びて紡がれていて、それが心理的に一番こたえる...続きを読む。 おかしい人々の心情が、理解できないけど、「わかる」と思う自分が気持ち悪いのかもしれない。
片山敏彦のクセが強すぎる(ほめてます) 絶世の美青年なのに絶妙に気持ち悪いキャラ造形してるところが良いですね。この先も「良からぬものに目をつけられる美しいもの」の役割を期待しちゃうよね。 そしてこの読後感。ホラーはこうじゃなくちゃね。
前作未読の状態で読み始めました。とても面白かったです。 登場人物の能力や過去エピソードは必要な範囲できちんと説明されているので、前作未履修でも全く問題ありませんでした。 オチの付け方が特に最高でした。黒幕は序盤で検討がついていたのですが、それは全く読めなかった。完全に油断していた……。 今作...続きを読むの主人公、片山がある意味狂人なのも、物語の不気味さを加速させていてよかったなぁと思います。
シリーズ第2弾。今回もすごかったです。今回は「絶世の美青年」である片山敏彦が謎のトラブルに巻き込まれたり身近で不穏なことが続いたりするお話。始終展開にドキドキしながら一気に読み切りました。続編希望。
ホラーとしてもミステリとしても面白かったし、めちゃくちゃ恐かった。絶世の美青年が理不尽な目に遭う話はなかなか見かけないので、その辺りも新鮮で良かった。ただ、片山の人間関係をBLと表現するのは安直過ぎる。片山からは興味関心しかないのだから。相手が可哀想な結果にしか見えないけれど、片山の方も『普通じゃな...続きを読むい』から何が起きても気にしない、というのはなかなか上手い締め方だと思った。おもしれー作者。最後、るみの事情と七菜香の真実が明かされ、だからるみが優しかったのか、という理由がわかってしまうのも上手かった。
「どんなに沢山正しいことを言ったところで、大好きな人からの一言にはかてないんですよ。『好かない男が山ほどの砂糖を運んできても、好いた男の塩の方が甘い』ってね。」 まぁ、真理ではあるが… 認めたくわないわな… って思う程の美青年がストーカー被害。 でも、この人慣れっ子やん!( *`ω´) しかし、今回...続きを読むは、一味あって、何か変な現象ももれなく付いて来る。 お化け?幽霊? 何か、感じ的には、幽霊とか儚いもんやなく、「口裂け女」をイメージしてしまった(^◇^;) そこで、登場!佐々木事務所の面々。 よく小さい頃に、この話聞いたら、夜に出て来るとか言われて恐怖したもんや。 今回もストーカー型と話聞いたら出て来る型の2通り。でも、登場人物は同じ「口裂け女」みたいなの。 私も小さい頃、こんな話聞いて、夜怖かった〜 うちの父親が、仕事で、つなぎ着てる。それが夜に洗濯されて、干されてて… 「あかん!お化け立ってる〜! あかん!終わった〜自分(−_−;)」 という恐怖の勘違いを思い出した… 正体は、分かったとは言え、何か怖いのは、そいつらやなくて、佐々木事務所の面々。 みんな異端児やな。 化けて出る方が損する感じ! 面白いけどね〜
今回も泥沼に浸ったような読書ができました…! ストーカーや都市伝説、ジェンダーバイアス、性志向…と内容は現代のどろっとしたところが内容の要素となっていました。大学で少しジェンダーと家族について少しかじっていたので内容を先読みできたのですが、そこに至る経緯が当事者の語りを聞いたときのなんとも言えない感...続きを読むじとホラーの怖さが混ざって心がぐちゃぐちゃとされました。 ラストで心が整ったあとにまたグシャっとされました。何よりも気付くことの難しさを痛感した噺でした……
佐々木のもう一人の相棒 敏彦さんの登場 絶世の美青年というのが また中二病心をくすぐります でも敏彦さん 実は心は かなりのクズでもある 自分の興味でしかないのに なんとなく いい事したみたいに なってるのが 美青年補正ですね 美しい容姿に 美しい心は 決して入ってない...続きを読むんですよね 前作の笑美しかり 心は普通 それどころか 弱いゲスくて 腕っぷしもない 普通 そこがいい
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