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「やめさせる」「取り上げる」はさらに反感を強めることもあります。子どもが何をしたいかに目を向け、ときには大人から歩み寄り、一緒にゲームやネットとの付き合い方、リテラシーを身につけていきましょう。
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Posted by ブクログ
個人的にはゲーム好きなので子どもにゲーム禁止は無理だと思ってる。でも、なんとなくやりすぎを心配しちゃう。 この本は、そんな不安を解消してもらった。 子どもとの約束を作ることで、一番大事なこと「子どもは約束を守れないもの」という言葉にハッとする。 大人でも三日坊主って言うくらいだから、子どもにだってむ...続きを読むずかしよね。 子ども任せにしないことも大切。
本の内容よりもまずは、我が家の状況から説明することをお許しいただきたい。 現在8歳6歳4歳といて、順にADHD、ASD、未確定グレー。上2人は診断が付いていて児発にも通っている。第二子は支援級に通う。 父親の私もADHDで、母親は同グレー。2人とも定期的に心療内科を受診中。つまりは、一家揃って当事者...続きを読むど真ん中となっている。一応断っておくと、それなりに幸せ。たぶん普通の家庭と同じようには。ただ、毎日常に誰かが誰かに怒り散らしてはいるが。 私も妻も元々はゲーム好き。ハンドルネームの通り、私は特にオールドゲームが趣味で、子どもが年中になった頃に我慢しきれずファミコンから始めさせてみた。それは自分の好き、を共有したいという気持ちもあったし、自分の人生をトレースさせたいという多分にエゴイスティックな発想からだったのだが、事件が始まったのはNintendoSwitchを買ってから。妻と妻の祖母の共同出資により、それは実現してしまった。 Switchはタイマーとオートオフを備えており、さらにスマホアプリから管理、監視が容易にできる。1年生になって友だちとも話が合うし、良かったと思える点は多い。タイマーは設定時間になると強制シャットダウンができるため、親は楽だが、反面子どもの自主性が育ちにくい。たぶん、深々と降り積もるように紫根が残っていくんだと思う。著者の推奨していない、罰によるコントロール、という運用に限りなく近い。 ただ、繰り返すが親は楽だ。 そこに輪をかける事件が起きたのは、Fortniteという基本無料のサバイバルゲームをダウンロードしてしまってから。本書の中でも、発達障害児にとっては最も禁忌とされている刺激が強くて中毒性の高いゲームだ。そもそもゲーム耐性が養われていない子どもに、結果的に麻薬のような渇きを与えてしまったのに等しかった。これは失敗した。 いまだにゲームを挟んで、親子の軋轢は続いている。 お互い嫌な気持ちになる。次第に親はゲームをやる我が子を倦むようになるし、反対に子どもは目を盗んででもやろうとする。表面上の均衡を保っているのが、Switchのタイマー機能というのはもはや皮肉でしかない。 子どもの自主性。 その言葉に尽きる。著者の言うように、それを支えるのは信頼関係しかない。分かっている。当たり前だと思っているのに、あまりに日常に溶けてしまって、簡単に快楽や怒りの感情に取って代わられてしまう繊細な絆。 残念ながらこの本に結論というものは用意されていない。ゲームやICT環境の方が遥かに変化が早いからだという。その通りだと思う。 だからと言ってガッカリしたわけではない。根源的なところでは解決の道筋は一つ。その繊細な絆の糸を、切らさないようにしながら、子どもを愛し続けること。 その通りだと思う。言うは易しだが。 情報リテラシーなんて小学生に身につけさせられるような親は、ぶっちゃけ1000人に1人くらいなんじゃないかとか思う。最初から100点満点の状態でゲームを与えられる親など、いるわけない。お互いに伴走しながら変わっていかなくてはならない。そのためのデータが豊富にあるし、そのための愛情がたっぷり詰まっている。少なくともそう見えた。ものすごく親の味方で、子どもの味方である良著。 とにかく良著。 ただし、本は良くても実践するのは親だ。 言うは易し、なのだ。
自分がもっといろいろなことに 興味をもたんといかんなあって思った。 魅力的な大人になりたい。 コロナ禍でもできる趣味、、 ①ゲームのルールは守れない、が前提。 だから、気持ちよく「おしまい」ができるようにする。 ⭐︎出来なかったら罰を与えるのは逆効果。 できたら〜にする。 たとえば、時間までに終わ...続きを読むれたら、明日10分延長してゲームできるよ、のように。 ②ICTを使った活動は、時間がかかるものがある。 長いストーリーなど、根気の必要なものは時間がかかる。短すぎるのも考えもの。 ⭐︎わかるなあ、これ。 短キャいいってもんじゃないんだよねえ。 根気よく作業を続けないと完成しないことも。だから、子どもの考えなしに、勝手に時間設定するとかは、よくない。考える時間を奪っているのかも。 ③他に好きなことを作る。 ⭐︎その通りだよねえ。楽しいことが他にないから、ゲームばっかりになっちゃうって、一理ある。親もらくだしね。 身につまされまくりでした。
すごく腑に落ちた。子育てしてると「ゲーム=悪」みたいな構図に出会うことが多々あるけど、決してそうではなくプラスの面もたくさんある。それを知ることが、子どもとゲーム、ネットの関係を理解する第一歩になる。そしてリアル世界のつながりがなりより大事であることを再確認できた。また読む。
著者自身のゲームとの付き合いの歴史から始まり、とっつきやすい。 ゲーム依存は結果であって、原因はゲーム自体とは限らない。ゲームのみを取り上げることに躍起になってはかえってこじれる場合がある。 とても読みやすい本。何度も読み返したいと思う。
私が受けてきた、親子関係、どちらかと言うと、親の言う事は絶対と言われてきた、その関係がネット、ゲームでは違うんだと、ビックリさせられた。デジタルが家庭に持ち込まれた現代では、同じデジタル機器を使う同志として共にルールを作る対等な関係であらねばと知った時、はて、我が家はどうなんだろうと思わず振り返り、...続きを読む反省した。 ICTは敵ではない。もう、当たり前の道具で、それをどう使うか、使わないはないんだ。今、我が子は、一見スマホばかりを弄ってるように見えるが、実は宿題をグループで共同作業していたり、発表原稿をスライドで作っている。しかもソファに座って…。もしかしたら、何かとツイートしたり、LINEしている大人の方がタチ悪いのかも。反省と共に、私も私のルールを作ろうと思った。
単著なので通し読みしやすい。 より実践的なところまで踏み込んであるところ、筆者がゲームやICTのリアルユーザーであるところが現段階では新規的。
ゲームやネットのことについて子どもにあれこれ言いたくなったら、言う前にまずこの本を読むと良さそう、と思いました。 フラットで、フェア。 特に、ゲームに没頭した経験のある大人たちに読んでほしいと思いました。 子どもを抑圧するのではなく、放任するのでもなく。 今、この時代に、どう向き合っていくの...続きを読むかを考えるヒントが紹介されていて、親として、支援者として、これから本書の内容をぜひ活用していきたい!と思いました。
吉川先生は自身も相当なゲーマーだけあって?その内容は非常に現実味がある。臨床家だけに読ませるにはもったいない内容で一般の人々にも広く読んでほしい書。
なんとなく、ネット・ゲームのやりすぎはよくないと思っていたけれど、メリットもデメリットもあること、一人ひとりに合わせて付き合い方を考えていかなければならないこと、あまり深刻な問題でない場合も多いこと。つい、ひとまとめに否定しがちだったことを反省。自分だってネットを楽しんで、家庭内でのルールを無視して...続きを読むきた一人なのに。 まだはっきりとした根拠のある研究結果も支援方法もないような分野で、手探りな部分もあるけれど、手詰まりな感じは解消された。
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ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち
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吉川徹
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