「ふつうの家族」にさようなら
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「ふつうの家族」にさようなら

1,650円 (税込)
825円 (税込) 5月23日まで

4pt

中野信子さん(脳科学者)推薦!「家族法研究者 山口真由が明かす家族の本質」

「ふつうの家族」――それは聖なる呪いである。
家族も、親子も、夫婦でも――常に「スイッチオン」でなくていい。その関係は「点いたり、消えたり」でいい。

「”ふつう”を押し付けられたくない私は、”多様性”を押し売りしたいわけでもない。新しく生まれつつあるマジョリティの側にまわって、「空気を読まない」古臭い奴らをつるし上げたいわけじゃない。(略)これからの時代、私たちがすべきことは”違い”をあぶりだすことじゃなくて、”同じ”を探しにいくことなんじゃないか。家族のあり方が変わってもなお、昔と変わらない普遍的ななにかをその真ん中のところに見つけにいくことじゃないかと、私は思うようになった」(「おわりに」より)


はじめに
第1章 親子
言葉を失った「卵巣年齢50歳」の衝撃
結婚じゃない! 子どもなんだ!!
精子バンクはオンラインデート
「フェミニストの希望の星」が残した宣言 他

第2章 結婚
親友の結婚話でヒートアップした私
同性婚を認めた感動的な判決
ジャネット・ハリーというロック・スター
権利と義務の束としての結婚 他

第3章 家族
謎だった「男のお母さん」
私が育った日本の家族
多様になりつつある日本の家族
「家があります。緑と白の家です」 他

第4章 老後
日本の「家」は会社だった?
現代社会における「家」の残り香
「家」か? それとも「個人」か? 他

第5章 国境
アメリカの「実子」、日本の「養子」
「結婚」なんて点いたり、消えたり
「親子」ですらも、点いたり、消えたり
ステイタスとしての家族、プロセスとしての家族 他
おわりに


装画:赤 | aka
装幀:原田郁麻

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「ふつうの家族」にさようなら のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても、よかった。
    テレビで観ていた山口さんのイメージが、180度くつがえり、家族に対する考え方など、とても面白かった!
    こういう本をもっと書いて欲しいし、考えを知りたい。

    0
    2023年06月11日

    Posted by ブクログ

    素晴らしい本だった。山口さん自身のエピソードや経験から、何故家族法を研究することになったのかが、丁寧に書かれていると感じた。それだけでなく、家族についての概念が、多様性の波の中でだんだんとゆらいでいく様子や社会構造を、噛み砕いて説明してくれている。日本古来の「イエ」を守るという考え方もあるせいか、変

    0
    2021年04月20日

    Posted by ブクログ

    著者のことを全く知らず、自分の親子関係の話かなーと思いながら読み始めたが、しっかり研究的な内容だった。
    エッセイ的な語り口調だが、国内・海外の「家族」の位置づけや範囲、法的な定義、「家族」になることによって得られるもの失われるもの……。

    ぼんやりとした家族観に輪郭があらわれ、自分のイメージしていた

    1
    2022年08月28日

    Posted by ブクログ

    自分は「ふつうじゃない」と思う人は、「ふつう」からどのくらい離れるかという尺度で、人生を構築している。

    この言葉にずどんと来た。さすが思考を止めずに考え抜くことのできるスーパー才女だなあと思った。
    著者の山口氏は、この人がバリキャリ未婚の代表でなくしてなんであろうというすごい人だけど、普通(あー普

    1
    2021年05月18日

    Posted by ブクログ

    家族、結婚に対して、また多様性という言葉に対して感じていたもやもやが、この本を通して少し解像度を上げることができた気がする。
    判例を読みやすく拾い、簡易な表現を用いながらも説得ある書きぶりだった。

    最後の締めも好きだった。

    この本で主張するべき点ではないかもしれないが、
    ストーリーの後押しは人を

    0
    2023年04月03日

    Posted by ブクログ

    家族法を研究してきた著者の見解、現時点での結論が述べられていて、自分自身も家族というテーマで真剣に考えることが出来た。

    「個人」の責任という欧米の概念をとりいれながらも江戸時代から続く「家」という世間体との狭間にある日本の社会。

    家族の在り方が変わっても、"ふつう"、&quo

    0
    2022年02月27日

    Posted by ブクログ

    著者の名前見たことあるな、と思ったら、「東大首席弁護士が教える超速『7回読み』勉強法」の著者だった。
    この本読んで、ほぉ〜っと感心してそれ以来実践しているが、頭のよくない僕には向いていない勉強法らしく、ちっとも知識が身につかない。

    …それは置いといて。

    タイトルが素晴らしい。

    世の中には「これ

    1
    2021年03月06日

    Posted by ブクログ

    「ふつう」とは。

    平均的、最頻的という事にしようか、あるいは、客観的に見た許容範囲と言おうか。適切、適当、適齢…つまり、この本の文脈で言えば、適齢の男女が子供を持つような構成を「ふつうの家族」とする。そして、そこから逸脱したものは「ふつうではない家族」と。

    ジェンダー論で語りながら、LGBTQに

    0
    2023年04月28日

    Posted by ブクログ

    「ふつうの家族」という聖なる呪い。弾かれる疎外感、先をいく高揚感。ふつうの家族への挑戦状ではなく、立ち向かっているふりをしてその価値に寄りかかってきた安易な自分にさようならをするため、傷をさらして心の一番奥の扉を開く。

    日米の差、法律的な観点がポイント。社会やテクノロジーによる新たな変化、長く続く

    0
    2022年11月06日

    Posted by ブクログ

    弁護士の山口真由による、普通の家族とは何かを書いた一冊。

    彼女の考えはわかるものの、内容的に自身の体験からLGBTまでやや散漫な印象。

    0
    2022年10月16日

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