ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
8pt
「女性がもっと受け取れるはずだった賃金の金額を求めよ」 『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』で鮮烈な印象を与えたイ・ミンギョン、次は男女の賃金格差に斬り込んだ!男女賃金格差がOECD加盟国中「不動のワースト1位」の韓国の社会事情は、「不動のワースト2位」の日本でも共感必至。賃金差別は存在する!
ブラウザ試し読み
Posted by ブクログ
自分の中で蓋をしていた記憶、なんとなく女性だから諦めた憧れの職業、その「なんとなく」をもう一度掘り起こして自分がいるべきだった場所、得られるはずだった賃金、名誉について考えられた。 本当に読んで良かったと思う一冊。
男性である事と女性である事。その違いだけで、賃金をはじめ多くの機会や権利に大きな差が生じている事に改めて衝撃を受けた。
・差別は、「女性だってできる」を誰かが証明したときでなく、そのことばが「男性だってできる」に言い換えた時と同じくらい変に聞こえるようになった時に、初めて姿を消す。 ・「管理職は男性ばかり=さしたる理由もなく男性に重責が任されるようになっている」ことの例 15人くらい(男は1人)で作業中、来賓が来る...続きを読むことになり来賓を迎える役(=最も目立つ栄誉ある管理者的役目)は流れで当然のように男性になった。筆者も全くそれをおかしいと思わなかった。彼にその適性があるのか、その根拠はなにか、誰も何も尋ねなかった。あまりに当然のように序列が決まった。もちろん、女性の誰かがやろうと思えばできただろうが、男性がすぐに立ち上がったときにくらべ多少の不自然さがうまれただろう。 ・女性は、男性よりも大きな成功をおさめないと同じ職級にいけない。(学校の先生、女性の方が多いのに校長になると、あれ?) 管理職は男性ばかり。「なんとなく男はこのくらいの待遇にしておくべき」という心理、男だけじゃなく女にもある。こうした固定観念は、自分の意思を超えてもっと強く作用する。 ・女性が多い職種は低賃金が多い。この問題を論ずる時、1人の女性がその職業を選ぶ際に社会的プレッシャーが大きく作用したのか、自ら選択したのかを判断することはそれほど重要ではないし、そもそも不可能。重要なのは選択肢が様々な限定されている現状。 ・「ガラスの天井」とは、女性の昇進を阻む障害物がガラスのように透明で、あたかも存在しないかのように見えないかたちでおかれているという意味。 「割れば壊れる障害物」という意味ではない。 ・「男は家長だから女性より多くの賃金を与えるべき」という考え方。「家長だから」であるならば逆に同一賃金にしなければならない。シングル家庭が沢山ある今日。
男女の賃金格差を通して社会や企業。制度に隠れている女性差別、ジェンダー問題を浮かび上がらせる。就職活動している大学生には特に読んでほしい。
“この「それでも」の威力を、女性があじわう「とはいえ」とくらべると違いは歴然だ。男性なら多少能力が低くても、かなりの欠点がない限り、「それでも」人柄は悪くないから、みたいな理由で数多くの関門をパスすることができる。他方女性はかなりの欠点どころか十分有能だったとしても、「とはいえ」気が強い、とかいう理...続きを読む由で足止めを食らう。私たちはそんな場面をさんざん経験してきた。とはいえ性格がイマイチだ。それでもイケメンだから。とはいえ家事が苦手だ。それでも売春はしないから。とはいえ面倒くさい性格だ。それでも仕事は有能だから。とはいえ気が強すぎる。それでも背が高いから。”(p.35)
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
失われた賃金を求めて
新刊情報をお知らせします。
イ・ミンギョン
小山内園子
その他の作者をフォローする場合は、作者名から作者ページを表示してください
フォロー機能について
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
女の答えはピッチにある:女子サッカーが私に教えてくれたこと
彼女の名前は
北朝鮮 おどろきの大転換
敬愛の心
脱コルセット:到来した想像
試し読み
地球でハナだけ
破果
ペイント
作者のこれもおすすめ一覧へ
▲失われた賃金を求めて ページトップヘ