破果

破果

2,970円 (税込)

14pt

稼業ひとすじ45年.かつて名を馳せた腕利きの女殺し屋・爪角(チョガク)も老いからは逃れられず,ある日致命的なミスを犯してしまう.守るべきものはつくらない,を信条にハードな現場を生き抜いてきた彼女が心身の揺らぎを受け入れるとき,人生最後の死闘がはじまる.韓国文学史上最高の「キラー小説」,待望の日本上陸!

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破果 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    韓国の女性の小説家ってすごいなと思うことが続いている。
    出生率が日本より低いことから、家父長制とそれによる分断が、日本よりキツいのだろうなと、推測されるのですが、「自由を奪われている人は、自由を謳歌している人より余程、世の仕組みについて明確に知ることができる」と丸山眞男先生もおしゃっる通り、抑圧され

    0
    2024年05月13日

    Posted by ブクログ

    おどろおどろしい装画に手に取るのを一瞬ためらうほどです。ちょっと元気がない時は読むのを遠慮しちゃうかも。
    ですが、カバーを外した本体をぜひ見ていただきたいのです…!
    カバーの怖さとは一転、何やら真っ黒ではない優しい雰囲気。

    おそらく、桃色の紙にこげ茶色を印刷していると思うのですが、それが良い味を出

    0
    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    本当に面白かった。「老いた」「女性」を通した描写、情景はそのまま差別や社会に潜む問題に通じているのに押しつけがましさが無い。文体のなすワザでもあると思う。また爪角の高い「防疫」能力によるだけではなく、彼女の人間的という意味で魅力的なキャラクターによるものだ。めくる手が止まらない、というほど軽いもので

    0
    2024年02月01日

    Posted by ブクログ

    ひとりの女がなぜ殺し屋に
    ならなければならなかったのか。
    65歳の老女になるまで
    どんな出会いがあり
    どんなふうに生きてきたのか。
    その孤独と苦悩。
    小さな喜びと悲哀。そして罪と罰。
    強く、逞しく
    それでいて繊細な主人公から
    最後まで目が離せなかった。
    ただ黙って一緒にいただけの
    捨て犬との触れ合い

    0
    2023年11月16日

    Posted by ブクログ

    一気読み。一文がやたら長かったり、体言止めを多用したり、そんな読みにくさが普通とはちがう生き方をしている人たちの一種異様な世界観を醸成している。爽やかなラストも心地よい。

    0
    2023年09月28日

    Posted by ブクログ

    キャリア45年の殺し屋(65歳女性)
    純文学といえる文章の美しさがある、一筋縄では行かないエンタメ作品
    女で高齢者だとナメられることが多い世界だが、それさえも抱えてなおかつ若い男性への愛も描いている
    みごとな小説だった


    ク・ビョンモ作品がもっと邦訳されたらいいのにと思う

    0
    2023年08月19日

    Posted by ブクログ

    65歳。女性。なめられがちな属性を、二つも重ねもつ、プロの殺し屋。物語の面白さって、自分ではないものの視線を借りることでもあると思うから、こんなふうに今まで見かけなかった人物設定、どんどん世に出てほしい。自分自身、昔はできていたのに…と思うことが増えているので、爪角の動揺が、レベルは違えど、よくわか

    0
    2023年06月29日

    Posted by ブクログ

    タイトルの「破果」は韓国語では「傷んでしまった果実」と「女性の年齢の十六才」を意味すると言う。
    65才の女殺し屋爪角の壮絶な人生を、現代の体力的に衰えだした中での死闘の中に、そこへ行きついた彼女の生涯を散りばめながら進む。
    同じ年の自分には、彼女や周りが「おばあちゃん」として卑下するのが気になるが、

    0
    2023年03月17日

    Posted by ブクログ

    65歳の爪角(チョガク)は、平凡な老女かと思いきや実は45年のキャリアを持つベテランの殺し屋である。
    電車のなかから始まるターゲットを狙った行動を目の当たりにすることから始まる物語。

    だが老いを感じていた矢先にミスを犯し、たまたま秘密を共有することになった医者との出会い以降、少しずつ歯車が狂い始め

    0
    2024年03月18日

    Posted by ブクログ

    硬質ハードボイルド。ストーリー自体には引き込まれるが、「なんか読みづらいなぁ。翻訳ものだからかなぁ?」と漠然と感じていたところ、「あとがき」を読んで納得。本書はストーリー自体のスピード感はあるものの、ゆっくりじっくり文章を味わって読むべき本かと思いました。

    0
    2024年02月05日

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