夜の向こうの蛹たち

夜の向こうの蛹たち

1,650円 (税込)

8pt

小説家の織部妙は順調にキャリアを積む一方、どこか退屈さも感じていた。そんなある日、“美人作家”として話題の新人、橋本さなぎの処女作に衝撃を受ける。しかし、文学賞のパーティで対面した橋本の完璧すぎる受け答えに、なぜか幻滅してしまう。織部の興味を惹いたのは、橋本の秘書である初芝祐という女性だった。初芝への気持ちを持て余す織部は、やがて「橋本さなぎ」の存在に違和感を抱くようになる。その小さな疑惑は開けてはならない、女同士の満たされぬ欲望の渦への入り口だった……。「第13回エキナカ書店大賞」受賞作家の最新作。

...続きを読む

夜の向こうの蛹たち のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    こんな話だったとは。レズビアンサスペンスだった。レズビアンである小説家の妙は、美貌の新人小説家さなぎを紹介される。妙は、美しいさなぎよりも朴訥とした彼女の秘書、祐に一目惚れする。祐と親しくなりたい妙だが、やがて彼女たちに違和感を持ち始める。期待していたミステリー要素は途中で雲散霧消してしまったものの

    0
    2021年02月22日

    Posted by ブクログ

    小説家2人とその秘書との女3人の恋物語。
    主人公、妙の素直な心情が痛く切ない。

    「いつも、わたしが誰かを本当に愛しはじめるのは、すべてが手遅れになってからなのだ」

    この気持ちはすごく分かる。

    0
    2021年01月11日

    Posted by ブクログ

    誰もに勧めるものではないけれど、私は面白く引き込まれた。
    レズの話だけれど、生々しさはなくサクッと読める。主人公に北川景子か菜々緒、主人公が好きになる赤ちゃんみたいな白いぷくぷくした初芝は富田望美、美人過ぎて薄幸な速水は今田美桜かなぁ。トリリオンゲームに引っ張られてるかなぁ。

    0
    2024年01月24日

    Posted by ブクログ

    小説家である織部妙は、新人小説家の橋本さなぎという綺麗な女性を紹介される。
    織部は、橋本さなぎの本に夢中になるが、紹介された橋本本人が、本の印象とは違うことに違和感を抱く。この人がこの本を書くのか?という違和感、わかる気がする。
    暗く不条理な、そんな小説を書いている女性がホステス風だと、なんかイメー

    0
    2024年01月15日

    Posted by ブクログ

    小説家のわたし、織部妙。「虫が好きな子供だった」から始まる。だから「橋本さなぎ」というペンネームの作家に興味を持ち、会う機会にも恵まれる。橋本さなぎの作品『やさしいいきもの』を夢中になって読み、その作品と、会った本人に違和感を感じる。こういう勘は当たるもので、読み進めるうちにやっぱりと思う。やっぱり

    0
    2021年12月05日

    Posted by ブクログ

    ひとは完璧を求める。自分には無いものを欲張る。その狭間で生きる女性の苦しさを考えさせられました。
    複雑な関係や気持ちにどこか惹かれてしまうお話。

    0
    2021年07月14日

    Posted by ブクログ

    楽しめて読めた。皆無いものねだりだが、咲子と祐は自分自身を受け入れ、飛び立つ事を選択出来て良かったと思う。主人公は自身が容姿も、ある程度の才能もありながら器用貧乏なのかも。
    個人的には祐が織部のレズビアンを聞いても驚きもせず、冷静なキャラクターに見え、1番芯がしっかりして好きだ。

    0
    2021年01月24日

    Posted by ブクログ

    主人公のモノローグに引き込まれてしまいました。自分ではきっとそうは考えないけど、彼女の考え方が面白く、心の動きが繊細で楽しめました。

    0
    2020年12月07日

    Posted by ブクログ

    他の本を読んでたけど、合間に少しだけ読もうと思って読み始めたら、引き込まれてというか、引きずり込まれたように読み切ってしまった。決して楽しくはないけれど気になっていられない感覚。
    3人の女性たちのそれぞれに共感できたりできなかったり。
    「いつだって、自分のことがいちばんよくわからないのだ」

    0
    2020年11月23日

    Posted by ブクログ

    文学賞のパーティで新人作家のさなぎとその秘書・祐と出会った。レズの妙は祐に一目惚れし、なんとか近づこうとする様が面白い。中盤で実はさなぎがゴーストであり祐が小説を書いていた。あまりドロドロの関係にならず、わりとスッキリしてた。

    0
    2020年11月18日

夜の向こうの蛹たち の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

近藤史恵 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す