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Posted by ブクログ
「まるで個人など無いかのように組織の一員としてふるまう人々」
私はこれらを特別な、変わった人だなぁと思っていたのだが…………いやはやなるほど、立場論としてしまえば、非常に腑に落ちる。
個人ではなく組織の中に居れば、安全であるし、その組織を守る一員としての立場があるだろう。
しかしながら、立場論が通じるのは同じ文化を持つ人々の共通認識(正直なところ、共通幻想じゃないかしらと思うんだけど)がある間だけなのだ。
グローバル社会とか、文化の違う場所に行けば通用しない。
この本に書かれていることが確かであるならば、日本の国際化なんて誰もやる気が起きてないし、できることもないんだろうね。
いやはやしかし、立場(社会的に求められていること)の通り生きて、満足なの? ならもう個人の自由なんだけど。せめて……立場に甘えず、おぼれず、よりよき立場であらねばならないという意識は持ってもほしいな……持たねばな、と思う。
ほんとに不思議でならない。本人が自覚していないとしたら不幸だね。
語りおろしで読みやすいので、社会になんとなくなじめないと思ったら読んでみるのもオススメ。
Posted by ブクログ
■東大話法
1.自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する
2.自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する
3.都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする
4.都合のよいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す
5.どんなにいい加減でつじつまが合わないことでも自身満々で話す
6.自分の問題を隠すために、同様の問題を持つ人を、力いっぱい批判する
7.自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテルを貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する
8.「誤解を恐れずに言えば」と言ってウソをつく
9.自分の議論を「公平」だと無根拠に断言する
10.「もし○○○であるとしたら、お詫びします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける
Posted by ブクログ
日本人が日本語を話すのは当たり前と思うかもしれないが、実際はそうではない。日本語を話すといっても、語彙や表現、論理、非言語的なものを加えれば、それこそ、日本語を話すバリエーションは、
個人、個人かなり違う。
一般的に言って、沢山の語彙を知っていて、
論理的な表現方法を得意とし、難しい言葉を、
意図もなく使ってしまう人々をインテリと言う。
東大話法は、ある条件下で、自然と表現してしまう、インテリ独自の日本語表現方法だが、
これは、奇形も、奇形、社会的害悪以外何者でもないように思う。その奇形表現を、当たり前のように使う職業を官僚という。これは正直笑えない事実だと思う。
多くの日本人は、プリンシプルな行動原理がない。
何が良いのか、悪いのか、自分で決められず、
周囲をキョロキョロ見て決める。これは、遥か昔から言われていることで、もうこれは日本人の個性と言ってもいい。どこか不安で、自信がない、いつもビクビクして、訳のわからないことを口にする、これが主に欧米人の日本人に対する印象だ。
立場主義とは、言ってみれば、何か役割を与えられないと、何をしていいかわからないことで、与えられたら、その立場に対しての役割と機能を、全生命をかけて守り抜くという非常にかっこ悪い生き方のことだ。これは、もう少し抽象化すれば、日本の戦後一貫した某大国への態度そのものだろう。天からいきなり民主主義が降ってきて、某大国から、役割を与えられ、物理的にも、精神的にも従属した。今では、自ら進んで従属し、国民の生命、財産を投げ渡している、それも積極的に。残念ながら、この立場主義とは、日本や日本人の在り方そのもので、変えることなど、ほぼ不可能だろうと思う。
東大話法は、他人事ではなく、自分事として、
考えた方がいい。この話法は、多かれ少なかれ、
日本人が得意としているもので、決して、自分とは関係のないことではないからだ。
ただ残念ながら、東大話法を理解しても、
何も解決にはならない。
なぜなら、本質的には、この話法を使えば、
コミュニケーションができないからだ。
この現実は、あまりに重いなと思う。
東大話法だけじゃなく、今日本人が、陥っている
大きな問題の一つが、日本人同士なのに、日本語でコミュニケーション出来なくなっていることだろうと思う。日本語の役割も機能も年々変化していっているが、言語がコミュニケーションを活発させないで、国を滅ぼそうとしている、本当に日本は、訳のわからない国になってしまった。
Posted by ブクログ
先に『原発危機と東大話法』を読んでたから、今回は比較的気楽に読ませてもらった。
安富さんの本、5冊目くらいだと思うけど、この本は「入門編」に向いてるらしい。
というのも、あとがきによると、安富さんのお話を編集者の方がまとめた形になってるらしいので、比較的読みやすくなってるからなのだそうだ。
『原発危機と東大話法』で読んだことも書かれていたけど、家政婦のミタの話と大学の秋入学の話は初耳だったので、興味深かった。秋入学の話は安富さんが言い出しっぺだったんだ・・。今年もコロナで一部からそういう案が出てたけど、安富さんはその話されてたかな?・・ということをいくつか見た動画の話を思い出してみてるけど、どうだったっけ??
Posted by ブクログ
僕だって、話をややこしくして、ケムにまいたうえで責任逃れしたい。
最近「東大話法」なる言葉をよく目にしたもので、多分良い意味ではないであろうけど、世の中とうまい事やっていくために役立つメソッドかもしれない、と下心を抱いて購入した。
「どこまでも欺瞞的で、どこまでも傍観者ぶったものの言い方」
逆にまとめると、保身のためには、何かを発言、発表する場合に、自分の考えを述べるのではなく、自分の立場で言うべきこと、言えること、都合の良い事だけを言うように気をつければ良い、ということになりそうだ。なお、本書では、20個の東大話法ルールを紹介しており、これはある意味、非常に実践的ともいえる。
本書では、そういった無責任な物言いが出てくる原因は「立場」を重視する日本社会の特徴にあるとしている。自分自身よりも「立場」が表に立つがゆえに、何か問題が生じた時、意識せずに無責任な態度をなってしまう。みんなそうだ。そういう社会に憤りを感じませんか、というわけだ。確かにそうだが、だからみんな「東大話法」はやめましょう、戦いましょうと言っても、なかなかうまくいかないように思う。
「東大話法」がはびこることについて、僕は、官僚制の弊害の一側面といった話であるように思うし、それだけ日本社会が複雑なシステムになってしまっている、ということであるようにも思う。組織が大きくなった場合、個人は、多かれ少なかれ、システムの一部としてふるまうことを求められるようになる。個々の構成員のタスクを標準化、マニュアル化して、組織を効率化するのは常套手段だ。大きなシステムにおいては、人は役割を与えられ、それを演じることになる。
結果、組織が有している大きな目的や成果と、構成員が有している役割としての目的や成果が離れて行ってしまう。そういう人に、どうなっているんだ?と聞いても、それは私の範疇ではありません、という応えが返ってくるのは、仕方が無いと言えば、仕方が無いような気がする。
大きな組織で働く人たちが多い時代だから、そんな組織人としての振る舞いが染みついた人たちが世の中にあふれているとしても、不思議ではない。そういう悪い奴らがいるから、僕たちは気をつけよう、ではなく、自分も含めてそういう風潮になってしまっている事ををどう考えるか、という風に受け止めた方が良さそうだと思った。
Posted by ブクログ
「霞が関文学」という文学がある。その中身はというと、霞が関の官僚が都合の悪いことを、うまく薄めるあるいは、抹殺するために句読点や「~等」、「原則~」という言葉を駆使して自分たちの利権をガッチリ確保する利権文学だ。
その一方で、話す方はというと「東大話法」がある。その心は、「霞が関文学」同様、政官財の世界で、自分たちの都合の悪いことを左から右に流すために、耳に心地の良いことや「専門用語」を駆使して、もっともらしく聞こえるために「厚化粧」して、やり過ごすという人々を惑わすもの。
この本の著者は、まさに「東大話法」の一丁目一番地にある東大の先生というだけに説得力がある。著者によると日本人は「立場のある家畜」、そのために「立場社会を守る話法」として便利なために使うとある。「東大話法」には、研究中としているが20挙げられている。ルール1は、自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する。これを見てふと浮かんだのが、あの軸がぶれている政党の代表だな。すっかりマインドコントロールされて、増税ソーセーと言われたかどうかわからないが、増税路線一直線になっている。
著者によると、「立場」を東大ではてってき的に叩き込むとある。論文の審査で、教授から「あなたの立場はどうなのか、立ち位置を確認しなさい」というようなことを言うとある。日本の最高峰と言われる大学、さらにそこから政財界に広がる東大話法。立場三原則なるものがあり、次のようなものを指すと指摘している。
1.役を果たすためには、なんでもやらなくてはいけない
2.立場を守るためには何をしてもいい
3.人の立場を侵害してはいけない
福島第一原発の事故からの一連の出来事の中での原発ムラの住民の説明が、胡散臭さにあふれている理由がよく分かった。
選挙もあることだし、「東大話法」にふわふわとたぶらかされないように注意しようと思った。もうすでに「東大話法」が知らず知らずのうちに、そこら辺にあふれているかもしれない。何しろこっそりが得意だからなあ。
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