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Posted by ブクログ 2022年01月23日
エロスについて、ソクラテスらが語る饗宴(飲み会)。
この饗宴で主題となるエロス(愛)とは、基本的には少年愛のことですが、語るにつれて男女の愛さらには愛智(フィロソフィア、哲学)に及んでいきます。
エロスについて演説するのは、ファイドロス、パゥサニヤス、エリュキシマコス、アリストファネス、アガトン、...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月25日
欲望というものを如何に考えるか、という対話篇で、
いくつかの主張が各論者によってなされる。
ソクラテスのものは美そのものを観取するのだ、というイデア論の先駆け的な主張。
最後に、アルキビアデスの乱入が描かれたのは、
アルキビアデスとソクラテスの関係性を書き換え、ソクラテスの立ち居振る舞いをポジティ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月14日
池田さんの影響。1971版。読めない漢字が多くて大変だった…
こんな風にギリシアのポリス市民は宴会をしていたのだと思うと、こんな素晴らしい宴会はないと思う。
倫理か何かの教科書だったか参考書に、この本について「同性愛か異性愛どちらがすばらしいかについて対話している」みたいなことが書いてあったが、全く...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月27日
「研究発表会」「討論会」を意味する「シンポジウム」という言葉は、古代ギリシャの「饗宴」に由来し、「一緒に酒を飲む」ことを意味しました。古代ギリシャ人にとって、飲み会が研究集会であり、研究集会が飲み会だったのです。
ジョージ・スタイナー曰く「劇作家としてのプラトンは、多くの点でシェイクスピアと互角...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月06日
いつか読もうと思って古本で買ったまま積んどいたものをなんとなく読み始めたもの。しかし、疲弊していたからだとこころには予想以上に響いた。
多くの参加者が饗宴のなかでエロス讃歌を披露していくわけだが、最終的にはやはりソクラテス(とデュオニソス=プラトン)をして締められる。古代のものとして舐めているとし...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月10日
昔々、人間には男男、女女、男女、の3種類の性があった。人間は球体の体をしていて、二つの性が背中合わせになっていた。二つが合体して倍の能力を持っていた人間は、慢心して神さえ恐れない振る舞いをしたため、神は罰として人間を2つに分離した。こうして(半身の)男と女が生まれた。人間はかつて合体していた半身を求...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月26日
イデアに対する理解が足りなかったので、愛に導く神エロースに関する議論はイメージし易く、その理解を深めてくれる。
ディオティマとソクラテスの対話には引き込まれたが、その他のエロース賛美はダラダラ進んでいく。このダラダラの中にこそプラトンのソフィストや喜劇・悲劇作家等を描く巧みな表現がふんだんに詰まっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月30日
再読。愛=エロスの本質を求めて男達が語り合い、愛の絶頂即ちイデアを求めて昇り詰めていく対話のエクスタシー。エロス、それは賢者と愚者の狭間であり神と人間の中間にいる神霊(ダイモーン)的存在。善きものの永久の所有を欲求するそれは肉体的不死/生殖へ向かい、それを心霊的生産へと向けることで徳へと至る精神を形...続きを読む
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