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Posted by ブクログ 2011年02月27日
「東京での戦争は、開戦から5ヶ月後の昭和17年4月18日の東京初空襲からはじまった」
その日、著者は凧揚げをしていて、通過する爆撃機の風防の中にオレンジ色のマフラーを巻いた2人のパイロットを目撃する。オレンジ色のマフラーとともに、機体に描かれた中国国旗の星印もしっかり見た。
本書の中では触...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月05日
14歳から19歳にかけて戦争と終戦直後の混乱を体験した著者の個人的な回想記。
作風は違うが色川武大の「怪しい来客簿」を思い出す。戦争をバックにして、虚無主義的な感覚が通底しているのだろう。
空襲の焼け跡から電柱を掘り出して木材にする逞しさは、たぶん今の日本人だとないよなあ。電柱が木じゃないことを...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月13日
終戦を兵士としてではなく、かといって幼子としてでもなく、出征間際の年齢で迎えた著者の回想録である。
「生れついてから××事変と称する戦争がほとんど切れ間なくつづき、遂には「大東亜戦争」と称されたあの戦争に一個の人間として直接接したことが珍しい経験なのかも知れぬ、と思うようになったのである」
...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月23日
昭和20年、日本の都市は、アメリカの無差別爆撃にさらされた。一説にはその爆撃で、50万人の日本人が死亡した。大東亜戦争の日本の死者300万人の、1/6である。
マリアナを失陥した時点で、戦争の帰趨は決まった。
日本は、すべてを投げうって、その時点で降伏すべきであった。そうすれば、多くの日本人が死な...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月26日
昭和2年生まれの著者が下町で見た戦争下の生活。時刻どおり運行する市電、しかし悲惨な車両。山梨に八王子から乗り継いでぶどうを一人で採りに行った思い出。空襲下で感じていたこと。病気の母を亡くし、電報を駅長に見せて切符を無理矢理売ってもらった話。墓場で見た出征による別れを惜しむ若い男女の逢い引き(セックス...続きを読む
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