散歩のとき何か食べたくなって

散歩のとき何か食べたくなって

572円 (税込)

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映画の試写を観終えて、銀座の〔資生堂パーラー〕に立ち寄り、はじめて洋食を口にした40年前を憶い出す。外神田界隈を歩いていて、ふと入った〔花ぶさ〕では、店の人の、長年変らぬ人情に感じ入る。時代小説の取材で三条木屋町を散策中、かねてきいていた〔松鮨〕に出くわす。洋食、鮨、蕎麦、どぜう鍋、馬刺から菓子にいたるまで、折々に見つけた店の味を書き留めた食味エッセイ。

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散歩のとき何か食べたくなって のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年12月24日

    水のように淡々と行きつけのお店や様変わりする街の様相を哀愁たっぷりオシャレな文章で書かれている。

    …ほんとうの【たのしみごころ】を味わう術をうしなってしまった。あるものは、どこまで行っても尽きることのない【不満ごころ】のみのにほんになってしまった。

    確かに、グローバル化が進み競争社会が加速してい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月30日

    すごく面白く読んだが、この本のどこが面白いのかを説明するのはとても難しい。
    一言で言えば、筆者が好きな、あるいは好きだった料理屋について語るだけの本。時代は筆者の若い頃、戦前から、おそらく昭和50年代まで。場所は、都内各所・京都・大阪・横浜・名古屋・近江・パリ、などバラエティに富んではいるが、それで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月03日

    読んでいるだけでお腹が空いてくる…。こういう人のことを、美食家と言うのだろう。出てくるお店は、必ずしも高級店だけではないけれど、どれもとても美味しそうで、そしてそれは単に食べ物の味が良いだけではなく、お店の佇まいや、主人のこだわりや、そこにいる人々の会話や、それらが作り出す空間とそこで過ごす時間全て...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月07日

    池波正太郎の「鬼平犯科帳」のドラマが好きだったが、本で一冊も読んだことがない作家だった。エッセイなので読みやすい。単なるグルメ本っていうより、時代と町の風景、お店の佇まいなどを感じつつもおいしいものを読むことで堪能できる。いわゆる一見さんでは尻込みしちゃいそうなお店もあるけれど、蕎麦屋など本当に日常...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月28日

    "懐かしい昭和の料理屋を著者が思い出とともに語ってくれる。今はどれくらいのお店が残っているのだろうか?昭和の地図と今の地図を見比べて、池波正太郎さんが愛したお店を訪ね歩きたくなった。
    東京オリンピックに関する記述もあり、感慨深い。
    2020年に56年ぶりに東京オリンピックが開催される。
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    Posted by ブクログ 2015年10月06日

    読むとおなかがすく本。著者みたいに美味しいものをたべることにこだわりを持って生きていきたいなーと思いました。

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    Posted by ブクログ 2023年11月21日

    資生堂パーラーに行きたくなった
    浅草の金寿司は池波正太郎が通ってた頃はまだ綺麗だったのかなあ
    ここ最近でクーポールの名前を二回も目にするなんて!

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    Posted by ブクログ 2023年06月04日

    シチュエーション込みで美味しそうなものを紹介するのでヨダレが出る。
    大正生まれの作者だから、今ポジティブにしか語られない東京オリンピックとか、高度経済成長を昔の良さがなくなったと批判的に語るのが面白い。

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    Posted by ブクログ 2022年04月25日

    戦前戦後の東京や各都市の良き風景や食の情景は、そこに身を置いた事のない私でも、その匂い、空気感に浸る事が出来てとても楽しかった。
    著者が語る美味なるものの数々は、著者の言葉を拝借して「たまらない。。」の一言に尽きる。
    そして時代の移り変わりを懐旧するただの食日記に収まらないメッセージを残す事を忘れな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月04日

    昭和52年刊行とのことなので、いまから45年も前。作中の池波氏は戦前の味の記憶に思いを馳せるので、こちらとしては、二重の想像が必要になる。
    戦後の高度成長の大量生産大量消費は日本に富をもたらせたものの、環境と食文化の破壊を招いた。これは、初期の美味しんぼでも言及されている。
    やがてバブルは弾け富への...続きを読む

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