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Posted by ブクログ 2013年01月24日
タイトルだけ見ると、ただの紹介本のような印象も受けるが、そうではない。「正義」概念を軸に、時系列にそって西洋思想のエッセンスをまとめている。簡潔にまとまっていて読みやすい。
ただ一点だけ解せないのは、サンデルの「正義」に関する代表作が『これからの「正義」の話をしよう」になっていた点。サンデルにはあま...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月03日
「正義」という言葉を発するとなんとなく思い浮かんでくるのは、「社会契約論」。
好きか、嫌いかは別として、そこが思考のスタート地点となっている。
「正義」という概念自体が、西欧と関連していて、思考がそっちのフレームに支配されてしまうんだな〜。
というわけで、この「正義論の名著」は、西欧(アメリカ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月07日
著者の中山元は、光文社古典新訳文庫でカントの「純粋理性批判」やニーチェの「善悪の彼岸」、ルソーの「社会契約論」、フロイトの「人はなぜ戦争をするのか」等々、次々と新しい翻訳を世に出し続ける人物。しかもその新訳がどれも素晴らしいという稀有なそんざい。その意味で、ヘーゲルにおける長谷川宏と双璧をなすでしょ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月21日
ホメロスからサンデルまで。淡々と論点をまとめる。
他人の講義ノートか読書メモを読んでいるかのような読書感。
各章のページ数が少ないうえに、具体例や著者自身の意見がとぼしく、理解不十分に終わった章が多かった。
特にレヴィナスとデリダを紹介する最後の2章は、他の章と次元が違い過ぎて「日本語でおk」...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月29日
「正義」といえば、NHKで放映された「ハーバード白熱教室」がきっかけとなって、日本ではマイケル・サンデル氏の講義・著作が大きなブームとなりました。
本書は、古代から現代までの西洋哲学における「正義」の思想のエッセンスを、代表的な論者の著作を紹介しつつ概説したものです。登場するのは、古代ギリシャの...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月18日
道案内としては秀逸な書です。
各論者の正義論をこれだけ簡潔に要約するのは尋常ではない作業のはず。特に現代に近づけば近づくほど、これまでの論者への批判や系譜、根拠などを踏まえて書かねばならないので、最後のレヴィナスやデリダが紙面が足りていない様子になるのは仕方がないのではと思います。
こういった要...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月17日
正義(デイケー)=公正さの原理
正義の概念は政治哲学と道徳哲学の交わる場において、結節点のような役割を果たしている。
【流れ】
①古代ギリシャにおいて正義とは、ポリスの秩序を維持し、調和することを目指すことであった。共同体にとっての善、公共善を目指すことが正義だったのである。
②ホッブズにはじま...続きを読む
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