花窗玻璃 シャガールの黙示
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花窗玻璃 シャガールの黙示

小説・文芸
1,001円 (税込)
700円 (税込) 10月1日まで

3pt

仏・ランス大聖堂から男性が転落死した。地上81.5mにある塔は、出入りができない密室状態で、警察は自殺と断定。だが半年後、また死体が! 2人の共通点は死の直前にシャガールの花窗玻璃(ステンドグラス)を見ていたこと……。ランスに遊学していた芸術フリークの瞬一郎と、伯父の海埜刑事が、壮麗な建物と歴史に秘められた謎に迫る!! 驚愕のトリックに挑む「芸術探偵」シリーズ! 法月綸太郎氏激賞!

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花窗玻璃 シャガールの黙示 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    シャガールのステンドグラスと三つの事件。
    生涯をかけた執念に黙祷を。

    作中作ではカタカナを使わず漢字表記オンリー。
    北原白秋とか好きだったので、こういうのぞくぞくします。好き。

    0
    2009年12月10日

    Posted by ブクログ

    芸術探偵神泉寺瞬一郎のシリーズ。
    ヨーロッパ旅行中での一事件を手記にまとめ、日本に帰って叔父がそれを読んで推理するという流れ。いつもながら漢字の表記にはじまりステンドグラスの云々などうんちくもたっぷりw
    で、内容は・・・まあいつも通りという感じでしょうか。うんちくを楽しみつつ事件の推理を楽しむ。そしていつもながらの完成度・・ではあるんですが。あの警部がでてこないとなんだかちょっとさみしく感じてしまいましたw

    0
    2016年03月31日

    Posted by ブクログ

    瞬一郎がフランスに遊学していた頃の話し。作中作としてカタカナを使わないで記述するという目論みもあり。途中にあった「あいつら」の白痴的表現は確かに許しがたい。ルビも素晴らしいのに!色々面白く読めた。

    0
    2016年02月11日

    Posted by ブクログ

    日本のルビって凄いなーと本作を読んで改めて痛感。建物の構造とか良く分からなくても、漢字表記だけで大体のイメージはできちゃうもんな(穹㝫天井とか、尖塔拱頂とか)。
    で、ルビに振られた本来の発音表記(日本語では限界あるだろうけど)でお仏蘭西なカホリが漂うし、読み始めの取っ付きにくさを乗り越えれば意外にスルスルと読めます( ^ω^ )

    明治の文豪達の偉大な功績を実感しながら、ルビ文化について熱く語る芸術探偵の語りに、うんうんと思わずうなずくのでした。

    さて、「芸術探偵が書いた、フランスを舞台としたにも関わらず、一切片仮名が出てこない野心作」の体裁を取った本作。
    いつもは伯父の海埜刑事相手にこれでもかも芸術講釈を垂れる瞬一郎探偵ですが、探偵自身が書き手となった今作では地の文で薀蓄が炸裂しています。
    いや〜、毎回毎回同じことを言っていますが、今回も読みながらまあwikiりました(笑)。
    前作までは題材が歌劇だったりオペラだったりしたので「(本作を)読みながら(ネット情報を)読む」という作業だったのですが、今作は題材がランス大聖堂やシャガールのステンドグラスという建物とその中の意匠だったので、「(本作を)読みながら(ネット情報の写真を)見る」という作業に勤しみました。うーん、楽しいし、読むスピードも上がったわ、写真だから(笑)。

    そんなこんなで、本作のミステリです。
    「大聖堂から男が落下して、直後に刑事が聖堂屋上の唯一の出入り口である階段に刑事が踏み込んだが、誰とも出くわさず、屋上にも誰にもいない!密室だ!」
    という密室の謎と、
    「続いて聖堂内で死んだ浮浪者と落下した男は、死ぬ直前にシャガールのステンドグラスを見ていた!呪いだ!←」
    という奇妙な符丁の謎がミステリテーマです。

    トリックその物は、それって実行可能かしらと訝らずにはいられないアクロバティック的手法と、それってやろうと思えば私でもすぐ出来てしまうんちゃうか…と心配せずにはいられない手法の二本立てです。
    ですが、その伏線は事前にしっかりと張られているんですねー。「天使を見た」という証言、犯人の特技・趣味・思想。これらを踏まえて明かされる真相に、成る程あれが伏線だったかー!と悔しくなるミステリです( ^ω^ )
    動機の部分も、「とある絵」の言われを知る人には意外とピンと来たかもしれません。
    犯人がその絵に入れ込む訳、そして「天使を見た」と言わしめたトリックは、哀しくも美しいイメージを浮き彫りにします。

    そして、もう一人の人物の、身勝手だけれど芸術を愛するものとしては一抹の理解を挟まずにはおけない動機。
    最後の最後に、「彼」を思い留まらせた、天啓にも似た「敵との対峙」は、これもまた心象風景を想像するだに哀しく、美しいものだったのでした。



    ランス大聖堂から、一人の男が転落死した。転落直後に「天使を見た」と吹聴していた男も、聖堂の中で謎の不審死を遂げる。彼等の共通点は、死の直前、聖堂内のあるステンドグラスを見ていたことだった…。

    0
    2014年02月03日

    Posted by ブクログ

    最近の好きな作家の一人が深水黎一郎。で、期待して読んでみた。
    なかなか実験的な推理小説。物語の中に別の物語があるという「作中作」の手法を使い、その「作中作」ではカタカナを一切使わないという実験的な試みも行っている。作者は他の著書のあとがきで述べているが、このカタカカナを使わない手法と言うのは、推理小説の持つ、ある種、独特の雰囲気を醸し出すのに有効とのこと。本書では成功しているのではないだろうか。

    また、本書では芸術論なども述べられているが、いろいろな事に造詣の深そうな作者の本領発揮ということか、なかなか勉強にもなる内容である。

    内容は・・・、仏・ランス大聖堂から男性が転落死した。地上81.5mにある塔は、出入りができない密室状態で、警察は自殺と断定。だが、半年後、また変死体が!二人の共通点は死の直前に、シャガールのステンドグラスを見ていたこと・・・。ランスに遊学していた芸術フリークの瞬一朗と、伯父の海埜刑事が、壮麗な建物と歴史に秘められた謎に迫る・・・。(裏表紙)

    裏表紙の紹介文では、この本の良さを伝えきれてないな。伏線も回収されており、事件(この場合は殺人だが)の動機も納得できるものだし、犯行の方法も、まぁ、有りうるかな、とは思わせる。
    ただ、犯行現場からの逃走の方法がいただけない。まるで、サーカスのようなアクロバットを使っての逃走である。これじゃぁ、現実感に著しく乏しい。自分の感覚では、ほぼ不可能。
    せっかく良い作品なのに、ここの部分で台無し。これが無かったら☆5個なんだけど・・・。

    0
    2012年01月25日

    Posted by ブクログ

    ミステリと芸術論の融合はさらに磨きがかかっている。
    芸術的なものの観光地化や、伝統的なもの、伝統的な芸術と現代芸術との対立、そしてそれを語る一人の老学者と主人公の語り合いが非常に魅力的であり、どちらの意見にもうなずけるものがある。
    そして、それを描くために事件が用意されたように思える。
    (これに関しては毎回そうだけど)
    メイントリックは、ある種の知識がないと解けないけど、犯人の動機とも上手く絡んでいて良かった。

    もう一つのメイントリックについては、現地を知らないと想像しにくいと思う。
    もちろん想像できるように描かれているのだから、読み取り不足と言われればその通りなんだけど・・・・・・。
    でも、このトリックと作中人物の奇妙な行動については膝を打った。

    芸術論が魅力的過ぎて、ミステリ部分が(悪くないのに)付け足しのような気がしてしまうのが残念。

    0
    2010年01月06日

    Posted by ブクログ

    古野まほろ作品のパクリ?カタカナ系単語を全て漢字(当て字)にして、ルビをふっているのが、とても読みづらかった。

    0
    2010年04月18日

    Posted by ブクログ

    作中作のスタイルがとられていますが・・・。
    漢字ばっかりです。でも、カタカナを漢字で書く
    というのは情緒があってカタカナよりも
    綺麗で幻想的な感じがします。

    今回もトリックや犯人が意外でミステリーとして
    とてもよかったです。
    美術描写が分かりにくいので写真とかあったら
    いいのにって思いましたが・・・。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても中身の濃い一冊です。
    凝った表現方法をとっているのに、すいすい一気に読まされてしまうリーダビリティ。






    ネタバレ感想を順不同で。

    マルタン刑事の叙述トリック(?) まんまとひっかかりました。
    ジャン・レノ系の渋いルックスで想像しながら読んでいたらアレ(笑
    いやジャン・レノも「グラン・ブルー」で共通するある要素を演じていたからアリか?

    タイペイさんがお気づきになったあれは、一読わかりませんでした。
    あれにお気づきになるとはすごい!
    クラシックの楽曲などで、サビの旋律を最初にさりげなくモチーフとして提示する感じで、ノベルスP55の、
    長髪を真っ赤に染めた若者 →後半でローラン氏につっかかるレストランの客
    ロウソクを無駄につける紳士 →真相のトリックの暗示
    「神のくそったれ」と言う赤毛の少女 →真犯人の生い立ちを暗示
    しているのかな?と思いました。

    ローラン氏が、「昔から通ってるからあいつは自分に頭が上がらない」とか思ってるレストランの主人が、実は彼をうざいと思ってそうなとことか、ありそうでいて切ないです。

    「天使を見た」という並はずれて視力の良い目撃者と、真相の絵画的な描写がすばらしいです。
    個人的に、情景がありありと目に浮かぶような華のあるトリックが好きです。

    グイド・レーニの絵画のエピソードは胸が痛みます。
    真の動機もそうですが…
    そういうことする人は、自分が相手の人生をめちゃくちゃにしてる、とか反省の気持ちは持ちようがないのでしょう。
    殺して排除するしかないというのがやりきれないです。

    いろいろなことを考えさせられ、かつ盛りだくさんの満足度の高い一冊でした。

    0
    2011年11月21日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    薀蓄+ミステリ、舞台設定など、笠井潔へのオマージュか。
    ミステリ部分はかなり腰砕けな感じもするが、美術、歴史部分が面白いので、都度、画像検索しながら、総じて読める。7.0

    0
    2014年02月02日

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