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富山の刑務所で作業技官として働く倉島英二。ある日、亡き妻から一通の手紙が届く。そこには遺骨を故郷の海に撤いてほしいと書かれており、長崎の郵便局留めでもう一通手紙があることを知る。手紙の受け取り期限は十二日間。妻の気持ちを知るため、自家製キャンピングカーで旅に出た倉島を待っていたのは。夫婦の愛と絆を綴った感涙の長編小説。
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Posted by ブクログ
優しい森沢さんワールドに包まれましたが、この本は情景の表現も素敵でした。 世界を透明なパイナップル色に染め上げていた 密集した樹々の向こうに熟したマンゴー色の夕空が広がっていた 集落の奥には、ピンク色の絵の具を流したような小さな海がとろりと横たわっていた しばらくぼ〜っと思い浮かべて余韻に浸...続きを読むりました。いつか見てみたい景色です。
亡き妻の遺骨とともに、富山から妻の故郷・長崎の漁師町まで、キャンピングカーでの旅…この4日間に出会った人々が、不思議に繋がり合っていて、驚きと感動の連続でした。一気に読み終えてしまいました。 妻の遺した手紙に泣けて泣けて・・・ そして、随所に残る名言に心が揺さぶられました。自分自身の人生の糧と...続きを読むしたいと思いました。 「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」 「人生には賞味期限がない」 「偶然のいい出会いっていうのは素敵なことが起きる予兆で、それが三つ続いたときに、驚くような奇跡が起きる」
森沢明夫さんの作品を続けて読みたくて、探していたところ表紙が高倉健さんって事だけで手にした本。本作には無い台詞だけど、脳内では所々で「不器用な男ですからー」が、こだましていました。
森沢明夫氏の本は、読書後ホッコリするとともに、自己肯定感が高くなりますね・・。 改めて、好きな作家さんです。 ひとりになったあなたにお勧めの一冊。
読みやすい。話の流れ、テンポ良く進む。それぞれの人が抱えるエピソード、表現がすっとはいってくる。終わり方、後味も良く、生きることに前向きになれる。とても良い作品。
青島武脚本の映画「あなたへ」を原案に創作された作品。 こういう小説の書き方もあるんだと新たな発見だった。 亡くなった妻の遺言で、妻の故郷の郵便局留めになっている手紙を受け取りに、キャンピングカーで旅に出る倉島英二。 その道中に偶然とも奇跡ともいえる出会いを重ねる。 英二と洋子さんの深い愛...続きを読むに心を打たれた。 海、空、風、雨 すべてがドラマチックでもあり厳かでもあり作品の世界にすっかりのめり込んでしまった。 宮沢賢治や山頭火の作品にも触れてみたくなった。 そしてなにより、 「凛」 このワードで、小説「あなたへ」が輝く。
物語の始めも最後も涙。でも、悲しみだけの涙ではなくて、美しいものに対する涙も。 「ありがとう」 この話を読み終わって、この言葉が特に心に響いています。 「ありがとう」 感謝を伝える言葉だけど、時には哀しみを含むこともある。でも、本当に美しい言葉で。 そして、それは奇跡に繋がりもする。そんなこ...続きを読むとをこの本を読んで思いました。 妻の洋子を病で失った倉島。その洋子の遺書にあるとおり、彼女の故郷へと向かう。その道中での出会いを通して、倉島自身が変えられていく。 「もしかすると、この世のすべての事象は『自分がソレのどこを見るか』だけで、がらりと変わってしまうのかも知れない。」と倉島の言葉にそれは表れている。 どこを見るか、何を見るか。見ようとする時に、見落としていることにも気づくだろう。そこに至るのには、哀しみの道を通ることもあるだろう。向き合っていくしかないんです。でも、一人じゃない。そこに至る道に、きっと誰かいる。 森沢明夫さんの小説は本当に読後感がいいですね。そして、読み始めたら止まらない。
たまたまかかっていた KOKIAさんの名曲 『ありがとう』♫ 聴きながら洋子さんの 二通目の手紙を読んで いたら思い出した。 先日書類の整理をして いたら父からの手紙が ポロッと。 生前ときどき送られて きていたうちの一通。 当時ほとんど流し読み していたので、 なにが書かれていたか 思い...続きを読む出せず。 そそくさ開いてみれば 朴訥とした筆跡で、 センスも捻りもなにも ない、 「体に気をつけろ」と ただそれだけの手紙。 なんだか急に目の前が 曇った。 うん、体に気をつけて 頑張るよ、父さん。 今ごろは見晴しのいい 遥かな海辺でポツンと、 大好きだった釣りでも しているのかしら。 どうせなにも釣れずに ぼんやり空でも眺めて いるんでしょ? 母さんや私もそのうち そっちに行くから。 たかだか数十年ほんと あっという間だから。 そして最期は私も海に 散骨してほしいな。 海を見たら思い出して ほしいから。 洋子さんの可愛らしい 悪戯に敬意を込めて、 ささやかだけど星五つ 捧げます。
亡くなった妻の洋子さんの遺言を求めて自家製のキャンピングカーで旅に出た夫の英ニさんに待っていた偶然と呼ばれる数々の人との素敵な出会いによる様々な出来事やその時々の心境等も鮮明に描かれております。 終盤の洋子さんの散骨、門司港での南原さんへの報告、洋子さんから英ニさんへの3枚の手紙のシーン「あなたへ」...続きを読むのたった4文字に込められた想いも考えると感慨深く、涙が溢れました。 「他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる」「人生には賞味期限はない」 洋子さんのこの言葉が心に刻まれました。二人の夫婦愛も素敵であり、感動作です。
再読。映画の脚本を森沢さんが小説にした作品。亡くなった奥さんの遺言で奥さんの故郷の海へキャンピングカーで散骨しに行く途中に出会った人々とのつながりや夫婦の絆が丁寧に描かれている。高倉健さん主演の映画も感動したが、小説の方も心を揺さぶられるステキな作品だった。登場人物一人一人が何かしらの問題を抱えなが...続きを読むらも前向きにあたたかく描かれているのもよかった。奥さんの2通目の遺言を読んでいて涙があふれてきてしまった。短い言葉だが「あなた」という3文字の言葉がとてもステキな言葉に思えた。倉島と奈緒子の「他人の厚意は?」(奈緒子)「受け取るべき、でしたね」(倉島)「正解です」(奈緒子)のやり取りもおもしろかった。小説の中に出て来る風鈴の音、シャボン玉、種田山頭火の句も印象的。小説の中に出て来る宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」をYouTubeで高畑充希さんが歌っているのを聴いてみたら、とても優しい歌で心があたたかくなる心に沁みる曲だった。 心に残った言葉 ・「一瞬」と「永遠」は、時計で計れば大きな差が出るが、人の想いで計ればイコールで結ばれることもあるのではないだろうか。(倉島) ・「我々も蔓草になっちゃ駄目なんですよね。蔓草ってのは、絡む木がないと枯れてしまう存在ですから。我々はしっかりとした木になって、根を張って、自分ひとりの足で立って、周囲に蔓草がいたら幹も枝も貸してやり、生かしてやる。そういう人間じゃないとね」(杉野) ・「他人と過去は変えられないけれど、自分と未来は変えられる」(洋子) ・「人生には賞味期限がない」(洋子) ・「偶然のいい出会いっていうのは素敵なことが起きる予兆で、それが三つ続いたときに、驚くような奇跡が起きるー」(洋子) ・もしかすると、この世のすべての事象は 「自分がソレのどこを見るか」だけで、がらりと変わってしまうのかもしれない」(倉島) ・ただ裸足になってドアの外に一歩出るだけで、世界はこんなにも違う。こんな小さな一歩で、世界も、自分も、変えられるチャンスは生じるのだ。たったの一歩。ゼロではなくて、一歩。その差は、無限に等しいくらいに大きいのかもしれない。(倉島) ・命とは、時間のことだと。だから私は、残された時間を大切にする。時間を大切にするとは、命を大切にすることなのだ。(倉島)
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