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Posted by ブクログ
物語の始めも最後も涙。でも、悲しみだけの涙ではなくて、美しいものに対する涙も。
「ありがとう」
この話を読み終わって、この言葉が特に心に響いています。
「ありがとう」
感謝を伝える言葉だけど、時には哀しみを含むこともある。でも、本当に美しい言葉で。
そして、それは奇跡に繋がりもする。そんなことをこの本を読んで思いました。
妻の洋子を病で失った倉島。その洋子の遺書にあるとおり、彼女の故郷へと向かう。その道中での出会いを通して、倉島自身が変えられていく。
「もしかすると、この世のすべての事象は『自分がソレのどこを見るか』だけで、がらりと変わってしまうのかも知れない。」と倉島の言葉にそれは表れている。
どこを見るか、何を見るか。見ようとする時に、見落としていることにも気づくだろう。そこに至るのには、哀しみの道を通ることもあるだろう。向き合っていくしかないんです。でも、一人じゃない。そこに至る道に、きっと誰かいる。
森沢明夫さんの小説は本当に読後感がいいですね。そして、読み始めたら止まらない。
Posted by ブクログ
たまたまかかっていた
KOKIAさんの名曲
『ありがとう』♫
聴きながら洋子さんの
二通目の手紙を読んで
いたら思い出した。
先日書類の整理をして
いたら父からの手紙が
ポロッと。
生前ときどき送られて
きていたうちの一通。
当時ほとんど流し読み
していたので、
なにが書かれていたか
思い出せず。
そそくさ開いてみれば
朴訥とした筆跡で、
センスも捻りもなにも
ない、
「体に気をつけろ」と
ただそれだけの手紙。
なんだか急に目の前が
曇った。
うん、体に気をつけて
頑張るよ、父さん。
今ごろは見晴しのいい
遥かな海辺でポツンと、
大好きだった釣りでも
しているのかしら。
どうせなにも釣れずに
ぼんやり空でも眺めて
いるんでしょ?
母さんや私もそのうち
そっちに行くから。
たかだか数十年ほんと
あっという間だから。
そして最期は私も海に
散骨してほしいな。
海を見たら思い出して
ほしいから。
洋子さんの可愛らしい
悪戯に敬意を込めて、
ささやかだけど星五つ
捧げます。
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