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中東の小国で起きた革命騒ぎ。そのどさくさに、莫大な財宝が消え去った……一方、英国でも有数の女子学園メドウバンク校に事件の影が忍び寄る。新任の教師が何者かに射殺されたのだ。犯人は校内に? その狙いは? 二つの事件は、どこかでつながっているのか? ポアロの推理が冴えわたる。
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Posted by ブクログ
めちゃめちゃ面白かった! 有閑倶楽部の第一話、ルビーをめぐって起こるてんやわんやを思い出した。 アダムのイメージは完全にコナンの安室さん。 いつまでたってもポアロ出てこねぇ…と何回も残りページ数確認してしまった。
スリリングな展開で面白い。 最後、ポアロの謎解き劇場で人が殺されてしまうのはポアロらしくない!って感じ...そこだけスッキリしない...
2010年9月にNHKでオンエアされた、デビット・スーシェ主演のポアロ物新作4本のうちのひとつ。珍しく、これはほぼ原作に忠実に映像化されていました。 ポアロ物の中では好きな作品なので、脚色の少ない映像化は嬉しかったな。
ポアロ作品。生徒も教師も女だけのイギリスの寮制女子校(鳩たち)に、鋭く残忍な人物(猫)が忍び込む。やがて殺人事件が起こり、中東で起こった宝石消失事件とも絡み合っていく。最後まで気の抜けない展開がたまらなく面白い。 女学校の生徒ジュリアがポアロに事件解決を依頼し、後半ポアロが大活躍するのだけれど、ジュ...続きを読むリアの行動力がすがすがしい。この辺りは「マギンティ夫人は死んだ」の後にぜひ読んで欲しい。 私はそのジュリアのお母さんの行動も大好き。ある意味キーパーソンとして登場し、なかなか姿を現さず、いざとなったら切り替えの早い行動を取る。とっても素敵だ。
物語は壮大に二つのパートにわかれている。 一つは革命が起きた中東の地ラマット。国王であるアリは信頼出来る友人のボブと国からの脱出を目論見ながら、王家に伝わる宝石をボブに託す。ボブは人知れず宝石を国外に持ち出す算段をつけて行動する。その後、革命に巻き込まれて彼らは命を落とすが、肝心の宝石は行方知れず...続きを読むのまま。 一つはロンドン郊外にある名門女子校メドウバンク校。バルストロードは一代でメドウバンク校を立ち上げたやり手の校長。学校は倍率も高く王族等も通う。特徴的な教員が在籍しており、優秀な人達が多い。 今作はこの二つの側面が合わさって、サスペンスミステリーの様相を持つ。謎解きの中心はメドウバンク校での事件であり、ラマット国の革命はバックボーン的なイメージだが、彼の国から持ち出された宝石がとある理由からメドウバンク校に持ち込まれていると考えられる事が事件が発展する要因になる。 警部のケルシーやスパイのアダムも魅力的ではあるが、最大に貢献したのはジュリアという女学生であり、彼女が「マギンティ夫人は死んだ」に出てくるサマーヘイズ夫人の姪っ子でポアロの噂を聞いており、学校を抜け出して彼に相談にきた事、更には今までの事件からとある事実を推測し確信に触れている部分は優秀で、彼女がポアロに相談しなければ間違い無く事件は解決しなかっただろう。 人物として、校長であるオノリア・バロストロードはとても優秀な人物で、考え方や人の導き方、生き方がとても立派で、外国人として対面してきたポアロにも偏見などを持たずに相対している。また、元諜報部員のサットクリフ婦人も個性があり、彼女を捕まえれば事件は難なく解決だった訳だが、旅をしており終盤まで警察も協力要請出来なかった。メドウバンクはこの後とても難しい試練を進むが、バロストロード校長をはじめ困難に立ち向かう人物が魅力的に描写されていてきっと上手く立ち直るだろうと予測できる。 事件を整理した上で犯人は学校に潜入しており、必ず誰かに化けているはずで、ポアロは捜査として先生方の親まで調べ上げ捜査をする。ポアロ自体登場は終盤になるが必要な部分を効果的に調査し事件を真相へと導く。また、犯人判明した後もとある理由で読者は驚かさるわけだが、流石はクリスティ、一筋縄ではいかない仕掛けだ。物語の結び方も好きで、そういう結末もいいなあと感じた。国王が海外に持ち出そうと策略した巨額な宝石を巡るサスペンスミステリーだ。
名門女子校で女性教師が殺害される。いかにもサスペンス、ミステリーに向いた設定。タイトル「鳩のなかの猫」とは言い得て妙。肝心の名探偵ポアロは中盤まで中々出てこないが、終盤の謎解きはあっぱれ。
アガサ・クリスティの小説の中でも異質な女学校が舞台となった作品です。さらに謀略のにおいが冒頭からしています。職員も含めて女しかいない学校、しかもそこで次々と起こる殺人事件の背後には、どうやら某中東国の財宝がからんでいるのではないか、ということで、この設定だけで十分読むのにそそられました。本書は登場人...続きを読む物もなかなか個性的でいいです。先生陣、生徒たち、そして母親と基本的に女性しか登場しませんが(ポワロもかなり後半での登場)、それぞれが全然違う個性を持っているので、頭の中で整理しやすかったです。あいかわらず難しい犯人探しやその動機など、アガサ・クリスティの切れ味鋭い筋書き作りは健在です。連続殺人事件が起こるにもかかわらず、かわいらしい女学生の活躍や謀略サスペンス的な要素が、本書をなんだか爽やかな物語にも仕立て上げています。凄惨で陰鬱な推理小説に飽きた方、そういうのが嫌いな方はぜひ本書を読んでみてください。
「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー『鳩のなかの猫(原題:Cat Among the Pigeons)』を読みました。 「アガサ・クリスティ」作品は、10月に読んだ『愛国殺人』以来ですね。 -----story------------- 中東の王国で起きた革命騒ぎのさなか、莫大な価値をもつ宝石...続きを読むが消え失せた。 一方、ロンドン郊外の名門女子校、メドウバンクにも事件の影が忍び寄る。 新任の体育教師が何者かに射殺されたのだ。 ふたつの謎めいた事件の関連は? 女子学生の懇願を受けて、ついに名探偵「エルキュール・ポアロ」が事件解決に乗り出した。 ----------------------- 1959年に刊行された「エルキュール・ポアロ」シリーズ長編第28作目の作品、、、 タイトルの『鳩のなかの猫』は、女学生(鳩)達の園である学園に殺人者(猫)が紛れ込んでいるという意のようです。 また、中東ラマット国での革命の描写は、「アガサ・クリスティ」が夫とともに、毎年のように遺跡の発掘作業に赴いていたイラクにおいて、1958年に発生した(王政が廃止され、共和制へ移行)がモチーフになっているらしいです。 ■プロローグ・夏季学期 ■1. ラマット国の革命 ■2. バルコニイの女 ■3. ロビンスン氏登場 ■4. 旅行者帰る ■5. メドウバンク校からの手紙 ■6. 最初の頃 ■7. 風向き ■8. 殺人 ■9. 鳩の群のなかの猫 ■10. 奇想天外な話 ■11. 会談 ■12. 古いランプと新しいランプとの交換 ■13. 破局 ■14. ミス・チャドウィック眠られぬ夜を過す ■15. 殺人事件は繰返す ■16. 室内競技場の謎 ■17. アラディンの洞窟 ■18. 協議 ■19. 協議のつづき ■20. 雑談 ■21. 手がかりの整理 ■22. アナトーリアでのできごと ■23. 大詰め ■24. ポアロの説明 ■25. 遺贈 ロンドン郊外の名門女子校メドウバンクを舞台に、室内競技場で連続して発生する女性教師の殺人事件、、、 ラマット国の国王の従妹である「シャイスタ王女」の転入、ラマット国から持ち出された莫大な価値を持つ宝石の謎、引退を考えている「バルストロード校長」の後継者に関する悩み、女生徒「ジェニファ・サットクリフ」のテニスラケットを母親から預かったと偽って新品と交換してくれた謎の女性… 等々の伏線が、利発な少女「ジュリア・アップジョン」の機転と、「エルキュール・ポアロ」の灰色の脳細胞によって解き明かされる展開。 登場人物が多く、序盤はちょっともどかしい展開でしたが、それぞれの人物像や事件の背景を理解するためには必要な内容なんでしょうね、、、 後半の329ページになって、ようやく「エルキュール・ポアロ」が登場… その後は、小気味よい展開で一気に事件が解決に向かいます。 女性教師が三人殺されるのですが… 同一犯が同一の目的・動機で行った犯行と思い込んでしまうところが、真相をミスリードしてしまう展開になっていましたね。 そして、校長秘書「アン・シャプランド」の正体を知っていた「ジュリア・アップジョン」の母親、、、 「バルストロード校長」が序盤の「アップジョン夫人」の言葉を聴き逃していなければ… という伏線の配置の仕方も、巧いなぁ と感じました。 以下、主な登場人物です。 「オノリア・バルストロード」 メドウバンク校の校長 「エリナー・ヴァンシッタート」 ドイツ語・歴史の教師 「チャドウィック(チャディ)」 数学教師 「アイリーン・リッチ」 英語と地理の教師 「アンジェール・ブランシュ」 仏語教師 「グレイス・スプリンガー」 体操教師 「エルスペス・ジョンスン」 舎監 「アン・シャプランド」 校長秘書 「アダム・グッドマン」 園丁 「ジェニファ・サットクリフ」 メドウバンク校生徒 「シャイスタ」 メドウバンク校生徒。王女 「ジュリア・アップジョン」 メドウバンク校生徒 「ジョアン・サットクリフ」 ジェニファの母親 「ボッブ・ローリンスン」 ジョウンの弟。ラマット国王のパイロット 「アリー・ユースフ」 ラマット国の国王 「ロビンスン」 謎の人物 「パイクアウェイ」 陸軍大佐。特捜部主任。 「ケルシー」 ハースト・セント・サイプリアン署捜査課警部 「エルキュール・ポアロ」 私立探偵
名門女子校で起こった教師3人の殺人事件と生徒の誘拐事件。 中東の国王の自家用機墜落事故に伴って紛失した宝石の行方を動機に絡めて、面白い展開を見せ、ミステリーの物語としての膨らませ方はすばらしい。特に面白いと感じたのは、アラジンの「古いランプと新しいランプの交換」になぞらえたラケットの交換。ジュリアの...続きを読む母親が学期はじめに見かけた意外な人物「鳩のなかの猫」の正体を、母親がトルコにバス旅行に行っていることにして、不明のままストーリーを進めていくところも巧い。 一方、真相はやや拍子抜け。誘拐事件の真相にひねりがあるものの、殺人事件の真相には意外性に欠け、禁じ手ではないが、それに近いもの。現実的には起こりえることだし、それによって犯人が隠蔽されてはいるが、物足りなさを感じた。
中東で殺害された皇子と専属パイロット、行方不明になった皇子の宝石。 イギリスのとある女学校で起こった3つの殺人事件。 女学校を抜け出してきた少女に事件の解決を依頼され、エルキュール・ポアロが動き出す。 ------- 中々ポアロが出て来なかったけど、面白かった。 宝石の在り処は途中で直ぐに分かった...続きを読むけど、犯人はちょっと意外だったかな。 途中まで違う人が犯人だと思ってた笑 ビックリとか凄くて興奮、と言うほどでもないけど、面白い作品だと思う。
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アガサ・クリスティー
橋本福夫
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