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一気読み!
ミステリー好きでしたが、暫く離れていました。
暫くぶりの、そして初めての電子書籍で、ラッキーな事にミステリーとラブストーリーが素敵に融合したお話しに出会えました。
思わず一気読みでした。
Posted by ブクログ
錠を開く才能がある少年の進んだ道は。
切ない初恋に貫かれます。
8歳の時の事件以来、口を利くことが出来なくなったマイク。
「奇跡の少年」と報道され、カウンセラーにもかかりました。
酒店を経営する伯父に引き取られ、ミシガン州デトロイトの小さな町で育ちます。
高校の美術クラスで思いがけず才能を認められ、初めての友達が出来ました。
17歳半の時、上級生が卒業間近の夜の悪ふざけに、マイクが錠を開く才能を使うように求められ、事件に巻き込まれます。
奉仕活動のために被害者マーシュの家に通い、仲間の名を明かすよう求めるマーシュに、炎天下でプールを掘ることを命じられます。
その家の娘アメリアに恋をするマイク。
母を失っているアメリアのほうでも、どこか通じるものを感じたのです。
ほとんど表情も変わらない、話すことが出来ないマイクの中にあふれ出る感情。
気持ちをどう伝えたらいいか悩み、漫画的なイラストにして心の中の声を吹き出しに書いて、彼女の部屋に置いてくるのでした。
ここで漫画という形が出てくるのが、最近の作品ならでは?
今は服役中のマイクの手記という形で、犯罪に巻き込まれていくいきさつと、1年後の事件のなりゆきが交互に描かれます。
錠に魅せられたマイクの特技は、あまりにも危険な性質を持っていた。
大切な人を守るために特技を使うしかなくなり、ゴーストという解錠師に仕込まれ、依頼人を持つ立場になる。
心ならずも犯罪者となっていく中盤は重いですが、犯罪小説としてまずまずの読み応え。
利用されてしまうマイクがかわいそうで、どこか捨て身な態度にもはらはら。
そして、しだいに明らかになる子どもの頃の事件…
一筋の純愛が希望をつなぎます。
意外に心地良い結末へ。
著者は1961年デトロイト生まれ。
1998年のデビュー作「氷の闇を越えて」で高い評価を得る。
これは2010年発表の作品。
2011年アメリカ探偵作家クラブのエドガー賞最優秀長篇賞と英国推理作家協会のイアン・フレミング・スティール・ダガー賞をダブル受賞しています。
2011年12月翻訳発行。
Posted by ブクログ
幼い頃にあった事件のトラウマから話をすることができなくなった主人公が刑務所にいるところから話が始まる。絵を描くことと、鍵を開けることに才能があり、普通ならちょっとした特技で終わるはずの鍵開けを悪用され、タイトルの通りの解錠師となる。原題はThe Lock Artist。日本語訳も悪くはないのだけれど、Artistの意味が失われているのが惜しい。物語は、9歳以後の生い立ちと、解錠師としての仕事の話が交互に出てくる。そのため、いきなり登場する人物が誰かわからないところも出てくる。ちゃんと時間経過に従って読みたいとも思うが、この構成だからこそ、何が起こったのか先を読みたくなる。面白かった。
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