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史上最年少の22歳で世界王座を奪取。IBMスーパーコンピュータと“世紀の対決”。15年間、世界チャンピオンのタイトルを保持。つねに世界中の話題をさらってきた王者カスパロフが、数々のトッププレーヤーとの対局を通して、意思決定者としていかに成長してきたかを語り、最高の判断を下すための考え方を披露する。勝負に磨き抜かれた思考プロセスに学び、意思決定力を鍛えよう。
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Posted by ブクログ
再読しました。 以前はチェス中心の読み方だったのでよく理解できないことが多かったですが、 今回リーダーシップ、ディシジョンメイキングの観点から読み返したところ、 すごく痺れる文章がたくさん現れていました。
ロシアのチェス世界チャンピオンの本。チェスを例にしながら、物事の考え方やプロセスを詳細に伝える内容。チェスの奥深さからか、著者の思想は一般的なビジネスの世界でも通ずるものであり、世界中の企業からの講演依頼が絶えなかったらしい。現在は政治家の候補者にも選出され、活躍の場をチェスの外にも広げている。 メ...続きを読むモの意味で、目次の中のいくつかを記載しておきたい。 ・決定のプロセスを自覚する ・どんなに早い決断にも戦略を ・ゴールと中間目標を決める ・一貫性と適用性は共存できるか ・変化のための変化か、必要な変化か ・人の不首尾をあてにしない ・「なぜ?」が戦術家を戦略家にする ・答えよりも肝心なのは、問い ・想像力で慣例を打ち破る ・無意識のプロセスを意識化する ・発想は社会を反映する ・変化に尻込みしていないか ・確実性を手放す勇気を ・段階に対する偏見をなくす ・情報をうのみにしない ・主導権はゼロサムではない ・成功は未来の成功の敵 ・手を抜くのは事実上の失敗 ・勝つために負ける ・危機から学ぶ 日頃の仕事に没頭している頭に刺激になる。
カスパロフが政治家へ転身したときにいずれこういう本が出ると思ったし、それを仕事で訳せればいいなぐらいには考えていた。本書は一般書、といってもビジネス書(実際は自己啓発書)としてもかなりの評判になったようだ。しかし、いくら一般人も読めるといっても、やはりチェスの特にチャンピオンの系譜等を知っているか...続きを読むどうかでは、かなり説得力が違うだろう。パンドルフィーニの類書『チェス思考に学べ!』(カスパロフは参考にしただろうか)を未読なので、こんな本を読むのは初めての経験となった。 2005年にチェスを引退する前から本書の構想はあったのだろう。様々な団体の前で講演をした経験が、数多く散りばめられたたとえ話からうかがえる(これには少々うんざりする)。My Great Predecessorsシリーズを物したときに本書用にアイデアをいろいろ書きためたはずだ。読者は、カスパロフが引用する著名人、特にチャーチル、孫子等を学べば、自分のチェスも彼にあやかれると思うかもしれない。私は自分のチェス書出版に彼のノウハウを照らし合わせて読み進んだ(笑。 訳に関しては量をこなすノンフィクション翻訳の平均的なプロという感じで、読みやすいわりには今ひとつこなれていない訳語が散見される。しかし、この 400ページほどの量を3か月でやれと言われれば、私はこの水準ではできないだろう。チェス関係のチェックで小島、馬場の両日本チャンピオンが関わっているから、チェスに関してはほぼ問題ない。棋士名の日本語表記も正確で、私も参考になった。このへんはNHK出版だからだろう。誰もがタルタコーワとしているTartakowerを私はタルタコヴェルとしているが、本書によると後年フランスに帰化したかららしい。私も調べたはずなんだけど。
原題は"How Life Imitates Chess"。抽象的なチェスというゲームの中で鍛え抜いた思考が、現実世界とどう関わりうるのか。示唆深く、味わい深く、尊敬に値する述懐。 紛うことなく「天才」と呼びうる著者の業績が、常識的な思考パターンを究めた結果得られたということは大き...続きを読むな衝撃だった。理解できる常識的な方法論を極めることで驚異的な結果が得られたこと。驚異的な結果をもたらしたのは常識的な方法論であったこと。 目的と手段を上り下りする感覚、抽象と具体の対応づけ、方法論と応用の関係、感覚的にはこれらは僕の感じ方と大きな差はなかった。このことが意味する可能性は計り知れない。もちろん資質や能力の差はそれぞれにあるが、「天才」に抱いてしまう、奇抜な能力や才能といった幻想を、自分自身に求める必要はないわけだ。
チェスの世界王者、ガルリ・カスパロフによる本。 内容は、チェスの試合を通じて得られた意思決定プロセスの改善方法である。 著者は、非常に長期にわたってチェスのチャンピオンの座を維持してきた人物であり、それだけにその意思決定プロセス及びその改善方法は秀逸である。なぜなら、ただチャンピオンになるだけではな...続きを読むく、その座を維持し続けることは、時代の変化に適合するだけの能力が要求される。時代の流れがあっても正しく意思決定するならばいつまでも勝ち続けることができるが、それが困難であることは言うまでもない。 この本には、彼の意思決定プロセス思考方法といったものが具体的に表現されており、是非とも読むべき書物として5点を与える。
市場最年少の22歳でチェス世界王者。IがBMスーパーコンピュータと「世紀の対決」をしたことでも有名な著者のもとには、いまや世界中のビジネス界から講演依頼が殺到しているそうです。常に世界中の話題をさらってきた王者カスパロフが、どのように成長してきたかを語り、最高の判断を下すための考え方を披露してくれる...続きを読む本。
ハッとさせられた個所: 私たちはどれくらいの頻度で一日の終わりに自分の仕事ぶりを振り返っているだろう?何を見て、何を学んだか?新たに留意すべきことに気づいたり、それを経験したりしたのか?その状況、機会、パターンがもう一度生じたら認識できるか? また最近ちょくちょく目にする「ポジティブ満載のお花畑格...続きを読む言」とは異なる現実主義・勝負師的な視点も勉強になる。 ・長所を活用したほうがいいのは確かだが、偏りすぎれば伸びしろは限られる。全体を改善するもっとも手っ取り早い方法は、自分の弱点に取り組むことだ。 ・結果を犠牲にしてはならない。一般的に挫折への反応として、まだ最後までやり切っていないと自分に言い聞かせる強い傾向が見られる。同じ方向にさらに進めば状況は好転したはずだと考えるわけだ。だが私たちは内なる観察者を頼りに、感情を排して結果をみつめ、自分のアプローチを疑問視しなければならない。
彼は22歳でチェス世界王者となり、15年間チャンピオン。 年と重ねるにつれて、自分の力を試す機会はまれになるが、力試しをしなければ素質は見つからない。様々な分野で実験し、能力の限界を広げる方法を探すことができるという。 実験が不可欠なのは、一種類の技能があれば事足りる活動分野などほとんどないから、と...続きを読むいう言葉からスティーブジョブスの点と点の話が重なった。 自分はいろんなことに興味を持ち活動するタイプだと思っているが、広く浅い経験ばかりで身についてないことを自覚している。だから、いろいろ実験好きだから良いのか・・・と安心していられないと思った。読んだときは、やってみようと思ったのに結局やらずにいる1日の振り返り。何を見て何を学んだか。新たに留意すべきことの気づきは?経験は?この状況パターンがもう一度生じたら認識できるか?などなど。 明日のためにどんな教訓をもち帰ったのかと自問すれば、もっと有能になれるだろうとの言葉が強く響いたはずなのに・・・。 さあ、今日からやってみる。やる。
チェスの世界王者でロシア人である著者(むかしのニュースでIBMのコンピュータとチェスの対決が報じられていたのをちょっと覚えています)が書いた 戦略と戦術の本。 やっと読み終わりました。 チェスの用語や文化が分からない部分があるのと、ロシア人の言い回し(和訳であったとしても)が不慣れであったために読む...続きを読むの時間がかかったみたいです。それに、内容的にはまだちょっとわかりにくい部分もあり、完全に理解できたわけではないようです。 でも、大量の我々に指し示す有効な示唆が含まれていることだけはわかりました。 マテリアル・時・質 一日の終わりに、明日のためにどんな教訓を持ち帰ったのかを自問する 独創性とは努力である。確実性を手放す勇気 全体感を見るバランス。経験と本能 等々 もういちど読み返す機会があれば読み返すべき本だと思いました。
チェスと経営(ビジネス)を通ずる共通点を書いた本。 ・自己分析とは ・戦略とは ・戦術とは 「勝ち抜く、勝利するために必要なものは何か。」 大事な決断をするにあたって、これを読んだ上で、自身の判断を決めてみると、冷静に論理的に考える事が出来るので、失敗しなくてもすむかも。
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ガルリカスパロフ
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