彼女がその名を知らない鳥たち

彼女がその名を知らない鳥たち

717円 (税込)

3pt

八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。彼を激しく嫌悪しながらも離れられない十和子。そんな二人の暮らしを刑事の訪問が脅かす。「黒崎が行方不明だ」と知らされた十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始めるが……。衝撃の長編ミステリ。

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彼女がその名を知らない鳥たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    映画は特に演出が神がかっていて泣けた。

    小説もとても好き。沼田まほかるさんの作品は初めて読んだが、読ませる力があると感じた。

    会ったことはないけれど本当に存在しそうなリアルな人物描写がとくに好き。

    とくに好きだったのは十和子の浮気相手の男。
    雑誌で拾ってきたあろう言葉を自分のことのように話し、

    0
    2024年06月23日

    Posted by ブクログ

    どす黒く汚れた阿部サダヲとクズ男を引き寄せる雰囲気だだ漏れの蒼井優(褒めてます笑)

    映画も観てないし当時の予告で知る程度の情報で読み始めました。
    なんてピッタリなキャスティングでしょうか!


    前半ひたすら陣治の醜さ、汚さ、十和子に対する異常なまでの執着、その気持ち悪さが何度も語られます。
    その全

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    これを恋愛と言ってよいのか、無償の愛と言ってよいのか
    主な登場人物みんな、満たされない

    どこか自分の後暗い部分を突かれているようで、とても痛いような読後感

    0
    2025年10月23日

    Posted by ブクログ

    全体を通して、仄暗くて逃げ場のないような雰囲気が漂っていた。これは「どうしようもない女」を愛してしまった不器用な男の、歪で真っすぐな純愛の物語だったと思う。
    15歳年上の冴えない男・陣治に支えられながら暮らす十和子。心の奥底では8年前に別れた恋人を引きずり続け、元恋人に似た既婚男性と出会ってしまった

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    読み終わったあと、衝撃でしばらくぼーっとしてしまった。
    登場人物に誰1人共感はできなかったけど、痛々しいほどの感情の激しさが切なくもある。
    これが究極の愛なのかなあ。

    0
    2025年02月18日

    Posted by ブクログ

    なんというか...読み終わった後小さなため息がでてしばらく放心状態
    人間の欲、歪み、純粋さ、愛、とにかくリアルな描写に嫌悪感を感じつつも引き込まれた。ミステリーというより歪んだ恋愛小説みたいな重さがある

    0
    2025年01月08日

    Posted by ブクログ

    いやはや、なんともドロドロとしたお話し。

    タイトルの美しさからは想像もつかない闇な話し。

    ずっと薄暗闇で読んでるような、陰鬱でいて最後まで何が起きてるか分からない謎めいた、読み始めたら止まらない一冊。

    0
    2024年09月08日

    Posted by ブクログ

    一つのことをいろんな角度から表現する
    慣れないうちはまわりくどく感じる
    それが人間臭さに繋がって
    好きな作家かも

    0
    2024年08月18日

    Posted by ブクログ

    どろどろの男、ずるずるの女の描写がうまい。リアルな気持ちもこれほど表現できる人はめずらしい。タイトルの意味がわかるまで読み直します。

    0
    2024年07月23日

    Posted by ブクログ

    陣治の描き方がすごいです。ほんとに生理的な意味で嫌悪してしまう。
    それなのに、最後まで読むと、陣治を愛おしいと思えてくる。
    いっぽう十和子はもうほんとにダメ女。
    なんで陣治は十和子をここまで愛せるのか、不思議です。
    黒崎も水島もクソ男。
    登場人物、ダメ人間だらけですね。
    痛々しくて哀れで悲しいほど切

    0
    2024年04月25日

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