アミダサマ

アミダサマ

660円 (税込)

3pt

幼子の名はミハル。産廃処理場に放置された冷蔵庫から発見された、物言わぬ美少女。彼女が寺に身を寄せるようになってから、集落には凶事が発生し、邪気に蝕まれていく。猫の死。そして愛する母の死。冥界に旅立つ者を引き止めるため、ミハルは祈る。「アミダサマ!」――。その夜、愛し愛された者が少女に導かれ、交錯する。恐怖と感動が一度に押し寄せる、ホラーサスペンスの傑作。

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アミダサマ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ホラーサスペンスと言っても、純粋なホラーって感じやないな。
    何か、じとっとした感じ…
    それも、ずっと…
    年末の最後にこれ読んで、良かったんか…っと少し後悔せんでもないけど^^;
    初夢の中身がロクなもんしか思い浮かばない…

    主人公のミハル、冷蔵庫の中で発見される。
    一度、死の世界に行ったのか、特殊な

    0
    2024年01月01日

    Posted by ブクログ

    少女の力の解放をきっかけに、田舎町が少しずつ狂気に侵されていく。
    現実世界がゆっくりと腐って、すえた臭いを放ちながらグズグズと朽ちていくような、不穏な描写が絶妙で頁をめくる手が止まらなかった。
    仏教にさほど関心無くとも一気に読ませる暗黒の幻想世界。

    0
    2017年09月02日

    Posted by ブクログ

    まほかるさんは、人知を超えた「存在するもの」を書くのがうまいなあ。なぜか評価は悪いみたいだけど、人物の心理を丁寧にしっかりと書いているのが好きです。「文章力」という感じがする。

    0
    2014年05月27日

    Posted by ブクログ

    あゝ、これは曼荼羅なのだ。
    文庫解説の冒頭の一文に、ようやく少し納得する。親に捨てられた美少女を中心に、彼女に惹きつけられ、むしばまれ、崩れていく人々。
    彼らを囲むようにまき散らされる邪気は、終わりのない曼荼羅の縁を描いている。

    読み進めども霧は晴れず、半ばを過ぎても「叙述トリックか?」と疑ったほ

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    コエに導かれて冷蔵庫の中から少女・ミハルを助け出した悠人と浄鑑。ミハルが育っていくにつれ周りの人たちが少しずつおかしくなっていく。
    浄鑑の母千賀子がミハルを溺愛し、飼い猫クマが死にそうで死なないのはミハルの力なのかという不穏な空気感はゾクゾク。
    悠人のパートがイマイチわからない。
    ホラーだけじゃない

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    切なくて苦しい物語だった。
    解説に、プロローグをどう解釈するかで印象が全く違うとあったけどまさにその通り。

    0
    2024年06月10日

    Posted by ブクログ

    2009年初版。著者の作品は5作目です。映像化されたものも2本視聴しました。全てに共通しているのは、全編にわたって湿った感じ。爽快感はありません。なんとも不愉快になります。否定しているわけではありません。それが著者の作品の好きなところです。この作品も人間の嫌なところを、ふんだんに見せてくれます。ただ

    0
    2022年07月14日

    Posted by ブクログ

    まほかるさんの作品にはどれも特殊な感想を持ったが、今回はまずまず。
    クライマックスの描写はいまいちついていけなかった。

    え!?ここでそんなことしちゃうん?それはあかんやろー。っていうのは健在。

    愛されることをしらず、愛に飢えた女の子の悲しい物語なのか?

    0
    2022年07月09日

    Posted by ブクログ

    まほかるワールドとも言える観念的な世界観の物語でした。そこに人間臭い登場人物の思いが交錯して物語が描かれています。人間の嫌なドロドロとした部分と物語の中心にいる少女ミハルの見ている世界の対比が生み出すホラーなのかもしれないと思いました。

    0
    2022年06月26日

    Posted by ブクログ

    沼田さん3冊目
    そろそろ作者さんの癖をつかめるかな?

    これまでの2作はどちらもクセツヨな感じだったので、今回もそれ系かな?と思ってたけど、そんなことはなくクセややツヨだった。

    仏教の用語や考え方とかが出てくるのだが、いまいちピンとこない。
    多分、仏教に精通してる人や、俺と違って感受性豊かな人が読

    0
    2022年05月23日

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