中江兆民 三酔人経綸問答
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中江兆民 三酔人経綸問答

858円 (税込)

4pt

一度酔えば即ち政治を論じ哲学を論じて止まるところを知らぬ南海先生のもとに,ある日洋学紳士,豪傑君という二人の客が訪れた.次第に酔を発した三人は,談論風発,大いに天下の趨勢を論じる.民権運動の現実に鍛え抜かれた強靱な思想の所産であり,日本における民主主義の可能性を追求した兆民第一の傑作.現代語訳と注を付す.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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中江兆民 三酔人経綸問答 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    これほど多面的な解釈をできたということは、計り知れない能力を備えた人物であったことを意味している。未来を見据えた内容である。

    0
    2017年12月14日

    Posted by ブクログ

    中江兆民、歴史の教科書で学びますが、実際にその著書を読んだことはありませんでした。この本は、現代語訳と、ルビを付した原文が併載されています。この時代から、立憲制、民主制、恒久平和、死刑制度廃止が議論されていることに感銘を受けます。

    0
    2016年10月16日

    Posted by ブクログ

    明治日本が経綸する上での、様々な意見が述べられる。
    あくまでも著された明治20年の時点では、紳士君が述べる事柄と
    豪傑君の述べる事柄のどちらも等しく極端であると退けられている。

    この後紆余曲折を経ながら60年かけて豪傑君の意見が国内の
    指導層の間で大勢を占めるすことを思うと、まさに隔世を感じる。

    0
    2014年01月23日

    Posted by ブクログ

    時の政策を批判する時に、批判ばかりしていたのでは良くない。対案は持つべきではある。しかし専門家ではない市民の身、原発政策や経済面の複雑な論議に入っていくと埋没してしまって抜け出せなくなる。よって、一番根幹の論議とは何かを考える。根幹を押さえて置くと、結論は直ぐに出るだろう。すると、結局はアメリカとの

    0
    2012年07月02日

    Posted by ブクログ

    中江兆民の思想が盛り込まれた傑作。現代語訳されているためとても読みやすく、また日本の経済・政治の論点が見える。この時代も今も根本的な論点は変わらないのだと思うと先人たちは偉大だと感じると同時になんだか少し残念に思えるが仕方ないことなのであろう。それが政治なのかもしれない。

    0
    2012年03月02日

    Posted by ブクログ

     中江兆民がこの著作を執筆してから百二十余年。

     未だに豪傑君、あるいは紳士君の一方の主張に拘泥する論調の、何と多いことであろうか。

     「軍備なき平和」と「力による平和」の問題について南海先生はこうまとめた。

     「外交上の良策とは、世界のどの国とも平和友好関係をふかめ、万やむを得ない場合

    0
    2010年09月12日

    Posted by ブクログ

    洋学紳士・豪傑君・南海先生の3人が酒をかわしつつ天下の趨勢について論じたもの。
    思想について論じたものだが、文学的な表現なども満載でこの本の3人が論ずるという形式もあってか非常に読みやすく、読んでいて痛快である。
    民主制とは何であるかと考えさせられる一書。
    この本が書かれた当時の時代背景などを

    0
    2010年06月16日

    Posted by ブクログ

     ゼミの教授に強く薦められ、手にした一冊。

     原本が出版されたのは百数十年以上昔の明治時代。「経綸」とあるように、近代化へとひた走る日本における「あるべき国の姿」を、三者の議論の形を採って模索している。

     当時の日本は、内の民権運動という波に加え、外の欧米列強という波にも揺さぶられており、故にこ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    周囲でいろいろな人が絶賛しているので手に取った。

    120年前に書かれたとは思えない代物。国際政治の基礎をかじった者としては兆民の識見に敬服せざるをえません。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    判ろうが判るまいが、最初に文語体の原文を読むべし。今の政治状況は百年前とちっとも変わって無い。最近はむしろ退歩している。

    0
    2009年10月07日

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