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仕事に行きづまった編集者の津山は、本当に作りたい本を作るため、かつて自分が救われた小説の著者、涼元マサミに新作を依頼する。 そうして生まれた作品が、娘と縁が切れそうだった涼元から、余命宣告された装丁家、心に傷を抱えた書店員、そして自分の時間が止まっていた読者まで、みんなの人生を動かす。 本を愛するすべての人に! 本が生まれて、読者へとつながる「本に関わった五人の奇跡」を描く、感動の物語。
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Posted by ブクログ
登場人物が皆『さよならドグマ』を読み「ひとりではないんだ」と思えたように、読後ホッとしてしまうような、そんなやさしいお話でした。 自分でも不思議なんですが、「どうしてこんなところで?」と思うところで何度もジーンとしてしまいました。このお話は自分にとってまさに『時分』だったのかもしれません。
『夏美のホタル』、『エミリの小さな包丁』、『キッチン風見鶏』に続く4作目の森沢作品。一冊の本に纏わるそれぞれの立場から描かれた連作小説。 生きていくことは、楽しいことばかりではなく誰しも一つや二つ、大きかったり小さかったりする蟠りを抱えていると思うけれども、その蟠りを取っ払って、前向きに歩んで行こ...続きを読むうと思える、優しくて温かい素敵な作品でした❗ 特に印象的話しは、『第三章 ブックデザイナー 青山哲也』で、涙なしには読めません。 読後は、有川ひろさんではないけれども、この作品に登場する本もいつか出版されたらいいなぁと思いました❗ まだ未だに読んでいない『虹の岬の喫茶店』を早く読んでみたいです。
しっかり読んだ。津山さんの回からじんわり来ていて、涼元は文章でも嫌な感じだったけど本音があって見直せたから結果全員良い人って事。津山母と健太郎父と繋がってたのもいいし、親子って良いものなんだなあーって自分には全く無いもので正直羨ましいんです。ラストの荻原浩とごっちゃになって間違えていて、あー昔の作品...続きを読むを読み直す作業が大事だとフンドシ締めた。涼元作品から物語が歩き出す〜もっと出来たのでは、いや絞ってなんかなぁと変な所にこだわる
優しく温かい作品。 森沢さんの作品読むの初めてだけど、言葉が素直に入ってくる。あっという間に読み終えた。 人に勧めたくなる一冊。
とても良い物語でした。 いろいろな年代に対して背中を押してくれる優しい本でした。 涙腺が弱くなったおじさんには外で読んではダメな本でした。 飛行機の中で危なかったです。
人生は一度きりなんだし。なるべく好きなことをたくさんやって、わくわくする気持ちをたくさん味わって、それでいいんじゃないか?とのフレーズにうなずけた。 そんな気持ちで日々を過ごしたら、自分で自分を応援しているみたいでわくわくしそう。 誰かに支えられ、誰かを思いやることの積み重ねが人生だと私は受け止め、...続きを読む学んだ。
久しぶりの森沢さんの作品でした。 単行本で発売された時から評判も良くて気になっていた作品です。 「さよならドグマ」という作品、一冊の小説に巡り会った5人の登場人物の連鎖短編集でした。 読みやすかったし状況描写も想像しやすかったです。 涙が流れることもあったけれど、とても温かく優しい気持ちになりまし...続きを読むた。 そして、大丈夫。勇気を持って前に進んでごらん。と、メッセージをもらったようにも感じました。 また、素敵な作品に出会えました。
泣けた〜優しい1冊。 青山哲也の章とか大号泣した。 この作品に出てくる"さよならドグマ"読んでみたいなあ。 森沢さんの作品の登場人物が時々出てくるのも良かった。 久しぶりに前読んだ作品も読み直したくなった。 本ってほんとに人を繋げると思う。 ミステリーとかワクワクする作品も大好...続きを読むきだけど、人の心にそっと寄り添ってくれるような森沢さんのこちらの1冊。オススメです。
1冊の本が生まれる前から始まり生まれた後読者がどう受け止め関わっていくかを5編であらわされてました。 配置転換を余儀なくされた編集者が心を救われた本の作者に 本を書いてもらえるように必死にお願いする。そこからの作者の反応。ここがどうしても”ムカつく”1編でしたが残りの3編は誰かを大切に思う気持ちが書...続きを読むかれていて前向きになれる温かい本でした。「さよならドグマ」もぜひ読んでみたいです。
1冊の本が想像以上に人を繋ぎ一歩を踏み出させてくれる。編集者、作家、読者とそれぞれの視点からのストーリーがあり、登場人物がみんな優しい。 パイナップル色の夕日とか空の描写の仕方が好き。岬の喫茶店が登場したのも嬉しかった。
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