ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
9pt
吃音で「いらっしゃいませ」、メニュー、代金が言えず、接客アルバイトを諦めてきた若者がいる。人と話したいけど言葉がうまく出てこない――そんな若者たちが、奇想天外な1Dayカフェを始めた。発起人は、自身も吃音症で夢に蓋をしてきた奥村安莉沙。言葉をめぐる冒険、急がない幸福。エッセイの名手・大平一枝が紡ぐ温かな感動ノンフィクション。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
私は吃音者です。だからこそ、書中の若者たちが訴える苦悩や願望に、共感の叫びが絶えなかった。 取材をした 大平さんの、注カフェ店員の若者たちへの寄り添い方がやさしい。 老婆心ながら、 などと言っているが、それは本心からとっさの言動なのだろう。 注カフェを発起させた奥村さんもとてつもない大きなモチ...続きを読むベーションのある方で、仕事を辞めて活動に注力する情熱。「自分が経験した苦しさを、これからの若者には味わって欲しくない」 と。彼女の本気さ感じた。 また、大平さんは以前 相手の話を聞いていることをアピールするために無意味な相槌を何度もついていたり、言葉の先取りをしていたそうだが、 そのような行動は吃音者には禁忌で、かえって焦られてしまいストレスを与えるばかりだということを知ってからは、 「相手(の言葉)を待てるようになった」P234 で語っている。 待つからこそ、聞ける本音がある。 その通りだ。 私たち吃音者は、沈黙を恐れる。 言葉が喉や舌に貼り付き、根を生やし、呻き声しかでない苦しいあの瞬間。 とっさに言いやすい言葉に変換しようものにも、挨拶などの定型文だと言い換えができない。 そんな、「外から見えにくい苦労」を抱えた吃音を持つ若者たちが、安心して、接客できる カフェ。 なんてやさしさに溢れた場所なのだろうと。 自分も高校生なら参加したいと思いながら、本を閉じた。
本書は"吃音"をもつ言葉が流暢に話せないカフェ「注文に時間がかかるカフェ」の非当事者視点で書かれたルポです。 当事者ではない視点から語られる話は吃音を知らない、名前だけは知っているという方にとって伝わりやすい内容かと思います。 純粋な若者の夢を見つめる気持ち、私達が何気なく話し...続きを読むている言葉の重みが詰まっています 新しい視点から言葉、コミュニケーションが観られる良書です。
派遣社員をしていた頃、一時期電話を取ってすぐの「ありがとうございます」の「あ」が出てこなくなったことがありましたが、軽い吃音だったのかな、と今でも思います。 小学校で日本語を教えていたときは、ペルールーツの男の子に吃音がありました。のんびりした性格で優しいためか、クラスでは比較的温かく見守られてい...続きを読むましたが、大人になった今ではどうしているのかな、と思います。 コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力が求められる社会生活で、生きづらい思いをしている人がどれほどいるのでしょう。 多様性を認める、と口で言うのは簡単ですが、社会が変わるとはなかなか思えません。 このような活動が少しでも広まり、理解する人が増えますように。
YouTubeも見てみようと思った。吃音者が吃音のことを書いている本はあるが、非吃音者が吃音のことを書いているということが、啓蒙につながると思う。実名を出してインタビューに答えている参加者の方々に敬意を表したい。
匿名
吃音のことをもっと知ってほしい
吃音って聞いたことはあるけど、実際にどんな症状なのか知りませんでした。 それも含め、「注文に時間がかかるカフェ」で接客体験する若者のチャレンジぶりに胸を打たれました。
#泣ける #感動する #タメになる
カフェで働いてみたかった、一歩踏み出したかったなどという理由で吃音の人が集い1dayカフェをする話 話を遮らないで欲しい、言い終わるまで待って欲しい、先回りして言って欲しいと人によって、どうして欲しいかは様々 まずは知ることから
どこかで聞いたようなタイトルの本。「注文に時間がかかるカフェ」とは、吃音で悩む人達のために、同じ障害の奥村安莉沙さんが始めたプロジェクトだ。本書はその活動に密着取材したノンフィクションである。カフェで働くという夢をあきらめた奥村さんだが、自らの経験から若者のために1日限定のカフェを始める。主催者が場...続きを読む所と資金を提供し、障害を持つ人が接客を担当する。予約制で飲食費は無料だ。参加者は接客体験を通じて自信をつけ、見違えるように変わるという。 奥村さんによれば、吃音の方は全国に120万人もいるという。割合としては100人に1人だ。その割に身近にいた記憶がないのは、彼らが障害を苦にして心を閉ざしていたせいだろうか。単にぼくが鈍くて気付かなかっただけかもしれないが……。 活動の詳細も興味深かったが、吃音を巡る誤解や偏見に胸が塞がる思いだった。
吃音についての知識は少しあった。 身内にいるから。その子は、とても努力家で、言葉の教室に通いながら頑張っていた。 だから、わたしは、もう少し吃音を知りたくて手に取りました。 個性として受け入れられる社会になるように、と願います。
田中さんという苗字と同じ割合(P.46,47)、およそ100人にひとり、だという吃音当事者。 意外にも多い割合だと思うのも、この本に書かれているように、目に見えない、隠している、隠されている障害だと知ると理解できた。 世代によって捉え方が違う吃音。 吃音当事者だけでなく、どんな人も、話すことに穏...続きを読むやかな心を持てる、そんな未来を思いたい。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に
新刊情報をお知らせします。
大平一枝
フォロー機能について
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
&BOOKS トリコロールの台所
昭和式もめない会話帖
新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく
人生フルーツサンド~自分のきげんのつくろいかた
正解のない雑談 言葉にできないモヤモヤとの付き合い方
それでも食べて生きてゆく 東京の台所
ただしい暮らし、なんてなかった。
東京の台所(1)
「大平一枝」のこれもおすすめ一覧へ
▲注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に ページトップヘ