〈私〉を取り戻す哲学

〈私〉を取り戻す哲学

1,023円 (税込)

5pt

電車の中や部屋の中、気が付けばいつもスマホをスクロールしている。本当は何が知りたいのか、自分に何が必要なのかわからないままSNSの世界に浸り続け、気が付けば自分自身を見失ってしまった――。
スマホ時代の過剰な繋がりによって失われた〈私〉を私たちはどうやって取り戻すのか。気鋭の哲学者による現代を生き抜くための思考法!

【本書の主な内容】
第1章 デフォルトの〈私〉
――――動物になるか、善い人になるか
・ミニオンズの憂鬱
・パッケージ化された善に警戒せよ
・目を閉じて、〈私〉の声を聴く

第2章 〈私〉を取り戻すための哲学的思考
・「新デカルト主義」宣言
・判断しなくてよいという判断
・批判的思考のプロトタイプ

第3章 ポスト・トゥルースを終わらせる
・SNSを気にする学生
・「正しさをめぐる争い」は終わりにする
・陰謀論は理性と情動に訴える

第4章 ネガティブなものを引き受ける
・対話とネガティブ・ケイパビリティ
・アルゴリズムと自己消費
・「弱いロボット」から考える

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〈私〉を取り戻す哲学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     他者の視点や判断に身を委ねるうち、〈私〉という自己イメージが曖昧になってくる感覚を覚える人は多いだろう。その〈私〉を取り戻すためには、逆説的だが、自分が自由にできる〈私〉という自己イメージを手放す必要がある、というのが本書の主張。全般的にやや繰り返しが多く少々くどい感じがするが、認識論、現象学、経

    0
    2024年05月16日

    Posted by ブクログ

    【主な目次】
    第1章 デフォルトの〈私〉
    ――――動物になるか、善い人になるか
    ・ミニオンズの憂鬱
    ・パッケージ化された善に警戒せよ
    ・目を閉じて、〈私〉の声を聴く

    第2章 〈私〉を取り戻すための哲学的思考
    ・「新デカルト主義」宣言
    ・判断しなくてよいという判断
    ・批判的思考のプロトタイプ

    第3

    0
    2024年04月02日

    Posted by ブクログ

    星4.5かな。
    相対主義、構築主義の時代にあって、力に押し切られないために、<私>という確かな場をもつこと、そのことを自分だけでなく、あらゆる<私>に見出し、普遍の基盤を広げる。そこに倫理の基盤もある。
    背景には、スマホ時代の<私>からの逃避も捉えられている。

    デカルト、フッサールの哲学を参照しつ

    0
    2024年01月09日

    Posted by ブクログ

    <私>を取り戻す哲学は、世界を取り戻す闘いでもある。一人ひとりが、<私>の内側に視線を移し、内省すること。それは、「スマホ」を介した外側の世界との接続ではなく、<私>の意識体験を見つめることだ。そこから、「よい」世界は創られていく。

    0
    2023年12月31日

    Posted by ブクログ

    新デカルト主義、現象学について分かりやすく書かれており、よく理解できた。全体的に読みやすいが、哲学の入門知識があるとより分かりやすいと思う。引用されている文献に日本の本が多いのが特徴的。

    0
    2024年02月02日

    Posted by ブクログ

    サイバースペースへの接続によって情報摂取をし、コンテンツを消費し続けるのは退屈が原因であるが、情報を消費することにも退屈を感じ結局自分が何なのか、何をしたいのかわからなくなる。そこに「私」について、考える隙がない。うまくスマホ依存を言い表している。
    デザインされた「私」からネガティブな部分を排除する

    0
    2024年01月02日

    Posted by ブクログ

    とても現実的で、実践的な哲学。結局私とは自分が意識的に経験してきたものの総和だということ。
    また、これは全員が持っている普遍であり確信できるもの。だからこそ、経験から語られものが人の心を動かし実用性に富んだものになるのだと思う。
    これを感覚的に分かっている人はいるが、それをこれからの新しい哲学が証明

    0
    2024年01月01日

    Posted by ブクログ

    哲学系の書籍を読んだり、勉強したことがほとんどなかったため、出てくる単語や概念を頭に入れることに終始していたが、哲学に興味を持つよいきっかけになる一冊であった。現代思想の基本的な事柄について詳しく丁寧に書かれており、デカルトの哲学との関係性や、構築主義や相対主義、ポストトゥルースの落とし穴を理解する

    0
    2024年01月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後のところがよかった。のだけど、私は傍点が苦手だということが分かった。著者にはすまないのだが、単に、苦手らしい。こういうのも抵抗のうちではある。

    0
    2024年05月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    感想
    見えない総体への恐怖。炎上を避け批判から逃れる。しかし本当にやりたいことはなんだろう。耳を傾けて目を見開く。自分の意見を聞いてみる。

    0
    2023年12月14日

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