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圧倒的な「いま」を描く、著者史上最大巨編!
千葉県富津市の清掃会社に勤める町谷亜八(ハチ)は、過去に傷害事件を起こし執行猶予中の身だ。ようやく手に入れた「まっとうな暮らし」からはみ出さぬよう生きている。唯一の愉しみは、祖父の遺したアウディでアクアラインを走ることだった。ある日、血の繋がらない姉・ロクから数年ぶりに連絡が入る。二人の弟、キュウを脅す人物が現れたというのだ。
キュウにはダンスの天賦の才があった。彼の未来を守るため、ハチとロクは、かつてある罪を犯していた。折しも、華々しいデビューを飾り、キュウは一気に注目を集め始めたところである。事件が明るみに出ればスキャンダルは避けられない。弟のため、ハチは平穏な日々から一歩を踏み出す。
一方、キュウをプロデュースする百瀬は、その才能に惚れ込み、コロナ禍に閉塞する人々を変えるカリスマとして彼を売り出しはじめた。<Q>と名付けられたキュウは、SNSを通じ世界中で拡散され続ける。かつてない大規模ゲリラライブの準備が進む中、<Q>への殺害予告が届く――。
抗いようのない現実と、圧倒的な「いま」を描く。世界をアップロードさせる著者渾身の一作。
Posted by ブクログ 2024年03月07日
何処かであらすじを見た時、無性に読みたい欲求にかられた。700ページ近い今作は圧巻だった。
血の繋がらない姉弟のロクとハチとQ
ハチはモノローグのような形で心情を読み取ることが出来るがロクやQにいたっては、果てしなく想像を膨らませながら読み進めていくことになる。
それでもページを捲る手は、止まらず震...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月04日
600ページ越えという超大作であるにも関わらずスラスラと読めてしまうほど面白い作品だった。
汚職や不条理といった目を背けたくなるような世界の汚さと目を離したくなくなるようなQの素晴らしさ対比がこの作品の魅力を底上げしているような気がする。
ラストのQが踊る場面で私の頭の中ではDOD3の最後の歌が再生...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月24日
呉勝浩さんは、読者が読み終わった時、体温が1度上がっていることを目標に小説を書いているのだという。
僕はこの本を読み終わったとき、たぶん体温が2度くらい上がっていたと思う。
血のつながらない3人のきょうだいが主要登場人物だ。
過去に傷害事件を起こし執行猶予中で清掃会社に勤める町谷亜八(ハチ)。
亜...続きを読む
相変わらず読むのを憚る様な描写もあり、
どこに読者を欺くドンでん返しがあるかと
探りながら読み進めてもしまいましたが、
総じて、爽やかさの残るこれまでにない
作品との感想。
刺青の兄はどこで仕掛けてくるのか?
市議会議員の彼はどんなことをやってくるのか?
有吉は敵か味方か?
ロクのハチへの本当...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年05月12日
自分の人生に突然あらわれたとんでもない人間に人生ぐちゃぐちゃにされたい願望LV.100みたいなそんな話なので、逆にロクのその惹かれているのに抗っている特異性が目を引くし、すごく美しく感じてしまう
最後にかけての畳みかけがあまりにもスピード感あってグングン引き込まれてしまった
夢見たいな話なのに登場人...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年05月11日
まず、大作を読み終えた達成感は半端ないですw
物語の展開に疾走感があって、ページをめくる手が止まりません。
登場人物の心理描写も深く、考えさせられる事もありました。
☆4なのは、最後の結末あたりが少し自分好みではないかなと思ったので^^;
快楽と幸福の価値観、人それぞれの生き方、
依存と自立...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年05月11日
呉勝浩さん、「スワン」「爆弾」に継ぎ三作品目。
作者がインタビューで恋愛小説を描いたと読んだのでそのつもりで読み始めた。
作者の緊張感漂う、深い人間心理の入り交う前2作が素晴らしかったので深い底に触れる様な恋愛物語が読めるものだと思っていた。
作品は670頁の超大作。
舞台は5年前、コロナが蔓延し...続きを読む
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