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幼馴染が遺した暗号、隠されているのは、金かそれとも……
河辺のもとにかかってきたある電話。思い出すのは封印していた真っ白な雪と死体。あの日、本当は何があったのか? 大河ミステリー。
元刑事の河辺は、音信不通だった幼馴染の佐登志が死んだ知らせを受ける。彼が遺したのは、暗号めいた伝言。友からの謎かけに、河辺には封印していたはずの苦い記憶がよみがえる。40年前、故郷で巻き込まれたある事件――。追われるように都会に出た彼らが、歩んできた人生とは? かつての悲劇に迫る、大河ミステリー。
※この電子書籍は2021年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
Posted by ブクログ 2024年01月08日
「栄光の5人組」を紡ぐ50年に跨る圧倒的なスケール感。必然か偶然か、誤解やすれ違いは時に残酷に時に優しく人々の過去を紡いで未来を織り成す。全体的に漂う雰囲気は荷風の言う「暗愁」であるが、清濁飲み込んでそれでも今を生きようとする潔さに心地よい読後感を感じる。
難点としては、第2章の学生時代の描写がラ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月03日
栄光からの絶望からの、過去が重荷でありながらもそれが希望でもあり続けるような
過去から現在にかけての思惑が圧倒的だった。
セイさんが個人的にとても切ない。
凄まじく暗いし何も変わっていない気もするのにそれでも圧倒的希望が見える終わりで凄く良かった
何事も切り捨てられる欣太の友達への対応とか、栄光レッ...続きを読む
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