Under the Rose (7) 春の賛歌

Under the Rose (7) 春の賛歌

990円 (税込)

4pt

19世紀後期の英国。ロウランド伯爵の館は、重く冷たい澱の中へと沈んでゆく。焦燥、不安、倦怠、疑惑、不信、詮方ない想い、独善、憂い、そして、裏切りと怒り。“家”の深部から潰えていくかのような悪寒に、家庭教師レイチェルは大切な教え子を守るための戦いを始める。聖誕祭を希望の光として……。

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Under the Rose のシリーズ作品

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  • Under the Rose (1) 冬の物語
    825円 (税込)
    19世紀英国。没落貴族である侯爵家の娘・グレースは愛人のロウランド伯爵宅で謎の死を遂げた。彼女の息子ライナスとロレンスは実父のロウランド伯爵に引き取られるが、ライナスは母の死にロウランド家の人々が関わっていると疑念を抱く。真相を究明しようとするライナスの孤独な闘いが始まった--。
  • Under the Rose (2) 春の賛歌
    825円 (税込)
    19世紀後期の英国。アーサー・ロウランド伯爵は、子供たちのために新しい家庭教師を迎え入れた。レイチェル・ブレナン。清らかで美しいその女性を見た子供たちは、何故か彼女と打ち解けようとせず冷たい態度をとる。戸惑いながらも真摯に彼等に向き合おうとするレイチェル。その姿を、ロウランド家の次男・ウィリアムがひとり冷たい視線で見つめていた--。
  • Under the Rose (3) 春の賛歌
    880円 (税込)
    19世紀英国、ヴィクトリア女王の時代。ロウランド伯爵家の子供たちの家庭教師に迎えられた牧師の娘・レイチェル。彼女を待ち受けていたのは、貴族の館での苦悩の日々だった。雇い主であるアーサー・ロウランド伯爵の愛人関係、次々に女中と関係する長男からの誘惑…。しかし、そんな試練もすべて神が自らに与えたものと受け止めたレイチェルは館の古い価値観に立ち向かい、しだいに教え子たちの心を開いていく。ただ一人の心を除いては--。
  • Under the Rose (4) 春の賛歌
    880円 (税込)
    19世紀英国。貴族が貴族たりえた最後の時代。ロウランド伯爵家の貞潔な家庭教師レイチェル。彼女は、次男・ウィリアムの纏う暗く冷たい闇に絡めとられ、諍うかいもなく幾度も幾度も辱められる。背徳の罪に絶望し、闇から逃れるためにさらに深い暗黒の淵に没しようとするレイチェル。だが、彼女は知る。ロウランド家の闇は、ひとりウィリアムのみが纏うものではないということを--。
  • Under the Rose (5) 春の賛歌
    880円 (税込)
    19世紀後期の英国。長期滞在の賓客を迎え賑わうロウランド伯爵家。臥せる女主人に代わって賓客をもてなす美しき家庭教師レイチェル。彼女の手によって、光あふれる庭には、さんざめく人々の集いと子供たちの笑い声が満ちる。それは、ウィリアムに忍従するしかなかった彼女を解き放っていく。幸福な情景にレイチェルは、雪間に萌す若芽のごとき微笑を浮かべるのであった。
  • Under the Rose (6) 春の賛歌
    880円 (税込)
    19世紀後期の英国。家庭教師レイチェルの発案による宴は、ロウランド伯爵家に、蜜のような懐かしくも甘い記憶を蘇らせた。やがて、宴は幕を閉じ、賓客は去りゆく。屋敷に訪れるのは、いつもと変わらぬ日常の筈であった。だが、投ぜられた一石は、波紋となって広がる。深窓に隠る女主人アンナの元までも……。
  • Under the Rose (7) 春の賛歌
    990円 (税込)
    19世紀後期の英国。ロウランド伯爵の館は、重く冷たい澱の中へと沈んでゆく。焦燥、不安、倦怠、疑惑、不信、詮方ない想い、独善、憂い、そして、裏切りと怒り。“家”の深部から潰えていくかのような悪寒に、家庭教師レイチェルは大切な教え子を守るための戦いを始める。聖誕祭を希望の光として……。
  • Under the Rose (8) 春の賛歌 【電子限定おまけ付き】
    1,045円 (税込)
    19世紀後期の英国。堅く閉ざされていた過去の扉を開けたロウランド伯爵の述懐は続く。恋焦がれたリッケンバッカー伯爵の令嬢アンナを娶った彼が手に入れたもの。それはなんであったのか。虚飾のベールが取り払われたとき、そこには人の望みも祈りをものみ込む深淵が横たわっていた。そして、今宵は聖夜、父の帰還を待つ子供らを前に家庭教師レイチェルは――。電子限定おまけ付き!!
  • Under the Rose (9) 春の賛歌 【電子限定おまけ付き】
    916円 (税込)
    19世紀後期の英国。館へと戻ったロウランド伯爵は、彼の『家族』すべてが集うクリスマスディナーに、家庭教師レイチェルの同席を許す。教え子たちの笑顔を喜ばしく思うレイチェルであったが、伯爵の思いがけない宣告に動揺する。それは、終わりの始まり。虚飾と過ちの清算を伯爵は決意していたのだ。そして、レイチェルは怯える。無知故に綻びを招く発端となってしまった己の咎に――。電子限定おまけ付き!!
  • Under the Rose (10) 春の賛歌 【電子限定おまけ付き】
    935円 (税込)
    19世紀後期の英国。ロウランド伯爵の正妻アンナにとって、家とは、夫とは、子とは、そして、妻である自分とはなんであったのか…。虚飾と過ちによって彩られたベールにこもり続けたアンナは、突きつけられた実相に狼狽し妄動を繰り返す。そもそも罪深きは誰であったのか――。寄る辺を失った彼女は救いを求め彷徨う。そして、ついに……。電子限定おまけ付き!!

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Under the Rose (7) 春の賛歌 のユーザーレビュー

19世紀英国の伯爵邸が舞台。「冬の物語」は謎の死を遂げた伯爵の愛人の死の真相を、彼女の息子・ライナスが追う話、「春の物語」以降は伯爵邸へ家庭教師としてやってきた牧師の娘、レイチェルを中心として物語は進んでいきます。
厳格なレイチェルは当初、愛人を多数抱えるロウランド伯爵を嫌悪するものの、息子たちへ深い愛情をそそいでいるのを知り、子供たちのため、更なる家庭円満を目指すべく奮闘しますが、実はそれは伯爵邸の歪で美しい世界に光を差し込むがごとき行為であり、何度も傷つけられ、絶望を味わうこととなります。
レイチェルのがんばり具合と報われなさ(報われることもありますが)には読者としても何度も打ちのめされますが、構成や心理描写の巧みさ、抜群の絵の上手さに魅せられ、読む手が止まりません。
※同著者の『Honey Rose』は『Under the Rose』から数年後の伯爵邸が舞台ですので、ぜひ本作を先にお楽しみください。

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    購入済み

    泥沼ドラマ

    英国泥沼ドラマ。ただ、ひたすらに引き込まれてしまって、読む手が止まらない……ついにアンナと駆け落ちしたアーサー、どうなる!?

    0
    2022年05月04日

    Posted by ブクログ

    この一族はいろいろ歪んでるけど、家族を愛し大切にするところは美しい。
    当主が家出して、さてどうなるか。

    0
    2012年09月08日

    Posted by ブクログ

    もうどんどんどんどん暗く深い澱の中に沈んでいってしまっていますね。
    グレゴリーはアーサーの子ではなかったのか…
    ウィルとはまた違った母親思いの子で、アンナの為にスタンリーとは一線を画していると言っていたが、本人も無意識にアーサーの子ではないと自覚していたからそういう振舞をしていたのかも…
    子供は大人

    0
    2012年06月06日

    Posted by ブクログ

     今までも緊張した場面は沢山ありましたが、今作もロウランド伯爵の安否や、ロウランド家そのものの事で張りつめた雰囲気が終始感じられています。それでも個人的には膠着から変化に向かっていた分楽に読めたと思います。最後には別の問題も明るみに出ましたし、また次の巻が気になります〜〜。

    0
    2011年12月18日

    Posted by ブクログ

    待望の続刊。
    ロウランド伯爵の深い闇がどんどん明かされていきます。愛のない夫婦。その間に産まれた子供たち。愛人とその子供。血の繋がらない他人。使用人として扱われない女家庭教師。最初はあまり気にならなかった本妻の動向が今は一番気になります。

    0
    2011年12月13日

    Posted by ブクログ

    ほんとアンダロはすごいね。

    これほど緻密に作り上げられた
    丁寧な作品が今どれだけあるんだろう。

    絵、背景、カット割りやセリフ、ストーリー
    すごくちゃんと作られてます。
    言うことありません。
    1年に一度の楽しみです。

    0
    2011年11月13日

    Posted by ブクログ

    ウィリアムはここまで知っててあの指示を出したのかな、
    そう思って、最後の最後でぞっとした。

    それにしてもどう転んでも誰かが不幸になってしまう、
    誰もが正しいようで、誰もが間違っているような、
    この絡まりきってすっかりもつれてしまった
    糸玉のような人間関係がどう転がっていくのか、
    気になって気になっ

    0
    2011年10月03日

    Posted by ブクログ

    待望の新刊。
    なんと、出て行こうとした彼女を追って、お父さんが家を出てしまいましたよ。
    超☆人が良さそうなくせに、愛人と子供を作りまくる謎の人物でしたが。
    まあ悩んでないわけ、ないか…
    窶れて怖い顔の奥方が、前の巻からは、なんだか気の毒にもなって。
    ブレナンは美人の家庭教師さん、難しい状況をごまかし

    0
    2011年11月28日

    Posted by ブクログ

    待望の最新巻であると共に、またこの後はしばらく待たされるのだと思うと厳しい冬の訪れである。細密で美麗な絵柄と魅力的な人物の表情は健在だが、テキスト量の多さが目立つ。大人が行動を起こすにはいろいろと理屈が必要ということだろうか。

    雪の中のウィリアムが美しい。巻末で衝撃の真実。

    0
    2011年11月19日

    Posted by ブクログ

    あんだろは読み終わったら存在を脳内消去しないと次巻を待ってられませんね。面白いから余計に発刊の遅さがつらい。
    とりあえずアンナさんがどんどん壊れていく様子に恐怖しながら次巻を待ちます。いや脳内消去。

    7巻が重いのでスピカの11年10月号を読むとホッとするというか、メガネにニヤニヤするというか。こう

    0
    2011年10月24日

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