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東風戦ワレ目あり。勝負の額は…1億円!?一話完結形の連作麻雀小説。 風俗営業の店があまたひしめくピンクゾーン“鬼ヶ島”。この界隈には毎夜ギャンブル好きが集まってくる。殺人前科はあるものの物腰柔らかで男前の天才勝負師・オレンプを中心に、僧侶、医者、株屋、社長、弁護士、家電屋、学生、愛人、警官……etc. 立派な肩書きを持つエリートから小市民まで。ギャンブルを愛してやまない、愛すべき面々による、勝負のゆくえ!
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Posted by ブクログ
阿佐田哲也はやっぱりいいですなぁ・・・! 表題作の「三〇〇分一本勝負」がなかなかいい。さすがです。「結局何やってたんだろう?」っていうやつね。 阿佐田哲也読んだことがない人が一冊目に読むにはどうかと思うけど(そういう人はやっぱり「麻雀放浪記」からだと思う)、読みなれた人にとってはこたえられない...続きを読む一冊だと思います。
ヤバ市ヤバ町雀鬼伝三〇〇分一本勝負《阿佐田哲也》(小学館文庫)86年に上梓された阿佐田哲也氏晩年の博打小説「ソープランド」なんて言葉が出てきてびっくり。名作「麻雀放浪記」は戦後の混乱期を舞台にしたものだが、バブル景気に浮かれ始めたこの頃でも博打打ちは同じ。動いている金は「千点百万円。三万点通しでハコ...続きを読む三千万円。場ウマが五の十五だから二着で五千万、トップが一億五千万…」実際の麻雀打ちは「馬」で、この金を賭けているのは「オーナー」たる「馬主」彼らはゲームではなくて金を動かすことのみに興味がある訳である意味真性の博打打ち。しかし、実際にゲームをする「馬」もやはり博打打ち。どちらにしても命がけの勝負。主人公「オレンプ」は前科四犯でいづれも「通し」の春夏秋冬服役、うち一回以上は「殺人罪」らしいという人物。自分もソープランドの雇われ支配人でオーナーから飼われている博打プロデューサーみたいな役割。「ドサ健ばくち地獄」のような凄絶さは薄いけれども、他の作家には書けないよなぁ。
殺人前科、物腰柔らか、五十前、ソープランドの支配人、ギャンブルで鳴らした男、オレンプ。今は引退したようなことを言いながら、勝負に臨むと強い。 バクチに魅入られた人の戦いを描かせるとさすがにうまい。。
こちらの上下巻になってるを読みました!巫山戯たタイトルだなぁと思って(笑)、大して期待せずに読みましたが… なかなかどうして、登場人物たちも愉快で、マージャンやチンチロリン、息子が競輪選手で八百長をしてもらうなど… 笑えて、楽しめました!
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