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木下龍也と鈴木晴香が挑む、現代短歌の新境地。
言葉の魔術師たちが紡ぎ出す虚構のラブストーリー。
ふたりが演じる彼らは誰なのか。どこにいるのか。
そしてどんな結末を迎えるのか。
目撃せよ。
過去の「恋」をしなかったことにはできなくて、
それを「なくて」もよかったと思えるほど、僕は強くない。
――木下龍也
美しさと逞しさ、正常と狂気がメリーゴーランドのように、
回転灯のように、走馬灯のように回転し続ける世界。
ほんとうの恐ろしさは、それが終わらないことにあるのかもしれません。
――鈴木晴香
※電子版は【通常版】のみとなります。また、電子版は紙版と若干装丁が異なります。
Posted by ブクログ 2023年12月16日
特装版を購入。
特装版で読める【たくらみの告白】で木下さんと鈴木さんがどういう視点でで相手の短歌を受け取ったのか解説をしてくれている。
明朝体が鈴木さん、ゴシック体が木下さん。それぞれ女性のSと男性のKの視点で話が進む。短歌を読むという体験だからこそ、仕掛けられる違和感があって、文字では書かれていな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月05日
盲の熱情に目を奪われて、気づけばその終わりまで見届けてしまっていた。はじめにくる花火のように、恋は鮮烈で有限で、火が着いた時から終わりを予感せずにはいられない。やさしさと激しさと、いつまでも続くような後悔を抱き合わせて、くるくると、恋は回りだす。短歌ならではの余白や、不意打ちに翻弄されながら読んだ。...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月30日
すごいもの読んだ。
たしかにすっごく上質な「歌集」なんだけど、それだけじゃなかった。
まったく予備知識なしで読み始めたんだけど、男女二人の歌人がそれぞれ交互に歌を詠んでひとつの物語を作っていく、っていう構成なのはすぐにわかって、はじめのほうは素直に楽しく読んでた。
脳内で浮かぶ絵は魚喃キリコか浅...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月29日
すごく良かった
歌人の木下龍也さんと鈴木晴香さんが短歌で紡ぐたくらみに満ちた恋愛ミステリー。
鈴木さんの歌は明朝体で、木下さんの歌はゴシック体で表記されている。
恋愛中の本好きの二人が、海行って花火見て、同棲して…ん?なんか変だぞ?
今まで短歌を読んできて想像していたストーリーと微妙にズレてきて、物...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月21日
木下龍也さんと鈴木晴香さんの共作の現代短歌集。
2人の短歌が物語のように、夏のデート→同棲→結末、と、ストーリー仕立てになっています。
特に気に入ったのは
『君を撮るためのカメラがあたたまる太腿のうえ 海まで遠い』
『本棚にふたりの過去を並べれば「海辺のカフカ」上上と下下』
勉強不足のせいか、1回...続きを読む
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