昭和新山

昭和新山

660円 (税込)

3pt

3.0

「軍がなんと言おうと……誰かがこの地震と地形の変化を見守らねばならない」──太平洋戦争末期に北海道、有珠岳の麓に突如として隆起した昭和新山。調査・報道を抑えた軍部の圧力をはねのけ、私財を投げうって、新山の成長を観察・記録した男の半生を描く表題作ほか、南極を舞台に一年間も禁欲生活を強いられる越冬隊員のセックスを問題にした「氷葬」、日本で白熊を見たという話を複雑な男女関係にからめて描く「まぼろしの白熊」等、異色の六篇を収めた。

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昭和新山 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2015年10月15日

    昭和新山の発生を観察した郵便局長の話をはじめとした、ルポ小説短篇集。「八甲田山」の新田次郎だけに山関係が多く、その他も地形や自然を追うものである。

    表題作と「南極一号」話以外おおむね悲劇であり、それを淡々と綴っているので、体調が悪いと読み落としてしまう。しかし、多少読み落としても、何度もストーリー...続きを読む

    0

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