八雲が殺した

八雲が殺した

660円 (税込)

3pt

4.0

「ワイン・グラスの赤い液体に映った人間の影、肉体の悪魔--あの美しい酒が、わたしの体のなかで、いま悪魔の肉に変わりはじめている」小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の怪談物語「茶わんのなか」を題材に女性の魔性とエロスの世界を描く表題作(昭和59年第12回泉鏡花文学賞受賞作)ほか「葡萄果の藍暴き昼」「象の夜」「破魔弓と黒帯」「ジュラ紀の波」「艶刀忌」「春撃ちて」「フロリダの鰭」。多彩で絢爛たる異色作八篇を収録した。

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八雲が殺した のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2016年07月14日

    黒い水脈につらなるひとりとして数えられるこの作者、初めて読んだ。

    現代を舞台として、そしてゆめまぼろしとは距離を置いた題材でありながら、
    この妖しさ。

    皆川博子と一緒に名前が提出されるのにもうなずける。

    0

    Posted by ブクログ 2013年01月12日

    泉鏡花賞を受賞した表題作を含む短編全8編。
    小泉八雲が『新著聞集』の「茶店の水碗若年の面を現ず」を翻案して
    「茶わんのなか」を執筆した際、
    「何故か、ある部分が省かれたこと」を知った女性の内に芽生えた殺意。
    謎めいた発端から意表を突くオチへ――という話が揃っている。
    キャラクターのセリフも初期の激昂...続きを読む

    0

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