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Posted by ブクログ
この作者は2回南極越冬隊に参加しておりますが、ここに紹介されているのは主に1回目の第30次越冬隊に参加したときのエピソードが収録されています。いやぁ、濃いメンバーがいるもんだなと読んでいて思いました。
この作者は30次と39次の二回、南極観測隊に同行してそれぞれ約一年半を地の果てという言葉が最もふさわしい南極ですごされているわけですが、そのどっちもまぁ、非常に濃ゆい体験で、読んでいて思わずゲップが出そうになります(笑)。デビュー作の『面白南極料理人』のほうでは主に39次南極越冬隊の事が書かれているのに対して、今回紹介する本書では、作者が最初に行った第30次南極越冬隊で経験したことのあれこれをそれはそれは面白おかしくつづっておりまして、読んでいて非常に元気の出る本になっております。
この本を読んでいると、作者ではありませんが、本当に世の中にはいろいろな人がいるということをまざまざと見せ付けられます。旧帝国大学系の国立大学を出て、研究一筋に生きて、まともに働いているのかどうなのかそれすらわからない人がいたり、まったくやる気のない調理担当がいたりと、まぁ読むほうからすれば多士済々な面々で、普通に社会生活を送っていたら、決して出会わないような人たちばかりでした。
筆者によると、ここに書かれていることはまだまだ序章らしく、もっともっとネタはあるのだというそうなので、僕は首を長くして、西村淳さんの最新刊を待っているところです。
Posted by ブクログ
読書録「面白南極料理人 名人誕生」4
著者 西村淳
出版 新潮社
p96より引用
“「でもさー、東大・京大って言ってもさ、
あいつは自分の研究室で床に段ボールをしい
て寝ているし、今回観測隊に参加したから良
いけれど普段は無色の奴だっているし、何だ
か変な奴多いよ」”
目次より抜粋引用
“観測隊員になった……
出航した……
到着した……
越冬が始まった……”
二度の南極観測隊に参加した著者による、
南極観測に関わる日々や出来事を記したエッ
セイ集。文庫書き下ろし。
第三十次南極観測隊に参加するに至る経緯
から前任者たちとの交代時の別れまで、ユー
モアあふれる書かれ方をしています。
上記の引用は、観測隊内の高学歴者の比率
とその実像についての著者の同僚の台詞。
国の最高学府を卒業していても、無職の人が
いるということに、世の中の不思議さを感じ
ざるを得ません。
著者の過去作と比べると、レシピは殆ど載っ
ておらず、人同士の逸話を中心に描かれてい
るように思います。
昭和基地でだけ発行されていた新聞が載せら
れていて、よりリアルな観測隊の様子を見て
取れるのではないでしょうか。
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Posted by ブクログ
『面白南極料理人』の著者西村淳さんが初めて第30次南極観測隊に参加した時の回顧録。トラックのドアが強風でもぎ取られ吹き飛ぶような厳しい環境の中であるもかかわらず、観測隊のみなさんとのワイワイがやがやとした日常の生活感あふれる記録が楽しくて、うっかり南極生活って楽しそうと思えてしまいそうでした。でもほんとに登場する観測隊の方々がみな濃いキャラクターをもっていて、コメディタッチでした。隊員の一人が女装してバレンタインに手作りチョコを全員に配るエピソードなど笑えました。厳しい環境のなかで一年以上日本を離れ家族とも離れているからこそ、時にはばか騒ぎするなどいろいろ工夫して南極観測隊としての日々を明るく乗りこえて行かれたんでしょうね。越冬期になる前に終わってしまって、あれ?と思いましたが、夏の記録だけでも面白かったです。ワープロや手書きで書かれたほぼ日刊新聞南極新聞も時代を偲ばせて良かったです。
男の人達だけの極地体験なかなかディープでした。
Posted by ブクログ
"南極料理人" よりも後に出版された本だが、書かれている内容は時系列的には逆の内容。
"書き慣れた" 感が、冗談の悪ノリ?という形で磨きがかかっており、好みが分かれそう(個人的には冒頭の数ページで結構辛くなった...)。
内容的には、言うまでも無く普通の日常では経験できない様々な極限状態における、人間たち(野郎ども)の生態が生々しくも可笑しい。 面白いとは思う。
偶然の要素はあるにしても、志願して、選ばれた(選ばれるべき必然性のある)スタッフでありながら、「こんなんなんだ...」というギャップで楽しませる。
プロのプロたる部分には触れていない。あくまで、筆者の趣旨は"楽しく読ませる"ことにあるようだ。
Posted by ブクログ
南極観測隊の料理人として、南極越冬をする部隊をつぶさに、かつ、てきとーに見た料理人の色々な内輪話。
後半は当時の日誌や作った料理のレシピを交えて興味深く読ませてもらえたけど、そこに至るまでが、内輪話過ぎて、ちょっと自分にはついていけなかった。
舞台裏は、表舞台をしっているからこそ楽しめるんだなあと感じた。
個人的には前半は★★で後半は★★★★。これは人それぞれだろうな。
映画化もされているらしく、映画は結構面白かったらしいので、そちらも興味有り。&続編(たぶん、そちらで越冬)も出ているらしいので、そちらは読んでみたいな。
追伸、餃子を作りたくなった。それだけでも料理人としては本望かな。
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