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巡視船で航海中突然呼び出された著者は、南極観測隊員に選ばれたことを知る。そうだ、ずいぶん前に応募してたんだっけ! 過酷な訓練や悲劇に終った身体検査の間に、次々現れる濃~いキャラの隊員たち。超お喋りな相方の料理人、どう見ても猪八戒のパイロット、ウヒャヒャ笑い続ける隊長──夢と不安に包まれて到着した白い大陸で、外は寒いが仲間同士は温かい生活が始まる。南極料理人誕生爆笑秘話。
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「面白南極料理人」
2019年1月12日~ BSテレ東ほか 出演:浜野謙太、マキタスポーツ、田中要次
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Posted by ブクログ
この作者は2回南極越冬隊に参加しておりますが、ここに紹介されているのは主に1回目の第30次越冬隊に参加したときのエピソードが収録されています。いやぁ、濃いメンバーがいるもんだなと読んでいて思いました。 この作者は30次と39次の二回、南極観測隊に同行してそれぞれ約一年半を地の果てという言葉が最もふ...続きを読むさわしい南極ですごされているわけですが、そのどっちもまぁ、非常に濃ゆい体験で、読んでいて思わずゲップが出そうになります(笑)。デビュー作の『面白南極料理人』のほうでは主に39次南極越冬隊の事が書かれているのに対して、今回紹介する本書では、作者が最初に行った第30次南極越冬隊で経験したことのあれこれをそれはそれは面白おかしくつづっておりまして、読んでいて非常に元気の出る本になっております。 この本を読んでいると、作者ではありませんが、本当に世の中にはいろいろな人がいるということをまざまざと見せ付けられます。旧帝国大学系の国立大学を出て、研究一筋に生きて、まともに働いているのかどうなのかそれすらわからない人がいたり、まったくやる気のない調理担当がいたりと、まぁ読むほうからすれば多士済々な面々で、普通に社会生活を送っていたら、決して出会わないような人たちばかりでした。 筆者によると、ここに書かれていることはまだまだ序章らしく、もっともっとネタはあるのだというそうなので、僕は首を長くして、西村淳さんの最新刊を待っているところです。
読書録「面白南極料理人 名人誕生」4 著者 西村淳 出版 新潮社 p96より引用 “「でもさー、東大・京大って言ってもさ、 あいつは自分の研究室で床に段ボールをしい て寝ているし、今回観測隊に参加したから良 いけれど普段は無色の奴だっているし、何だ か変な奴多いよ」” 目次より抜粋引用 “観測...続きを読む隊員になった…… 出航した…… 到着した…… 越冬が始まった……” 二度の南極観測隊に参加した著者による、 南極観測に関わる日々や出来事を記したエッ セイ集。文庫書き下ろし。 第三十次南極観測隊に参加するに至る経緯 から前任者たちとの交代時の別れまで、ユー モアあふれる書かれ方をしています。 上記の引用は、観測隊内の高学歴者の比率 とその実像についての著者の同僚の台詞。 国の最高学府を卒業していても、無職の人が いるということに、世の中の不思議さを感じ ざるを得ません。 著者の過去作と比べると、レシピは殆ど載っ ておらず、人同士の逸話を中心に描かれてい るように思います。 昭和基地でだけ発行されていた新聞が載せら れていて、よりリアルな観測隊の様子を見て 取れるのではないでしょうか。 ーーーーー
筆者が南極観測隊に参加するまでの経緯と、昭和基地での騒々しくも厳しい日々。基地内の新聞記事が掲載されているので、当時の空気が如実に感じられる。 時系列が前後するし、口語ばかりなのでちょっと読みづらい部分もあるが、それも含めてこその当事者の記憶である。
『面白南極料理人』の著者西村淳さんが初めて第30次南極観測隊に参加した時の回顧録。トラックのドアが強風でもぎ取られ吹き飛ぶような厳しい環境の中であるもかかわらず、観測隊のみなさんとのワイワイがやがやとした日常の生活感あふれる記録が楽しくて、うっかり南極生活って楽しそうと思えてしまいそうでした。でもほ...続きを読むんとに登場する観測隊の方々がみな濃いキャラクターをもっていて、コメディタッチでした。隊員の一人が女装してバレンタインに手作りチョコを全員に配るエピソードなど笑えました。厳しい環境のなかで一年以上日本を離れ家族とも離れているからこそ、時にはばか騒ぎするなどいろいろ工夫して南極観測隊としての日々を明るく乗りこえて行かれたんでしょうね。越冬期になる前に終わってしまって、あれ?と思いましたが、夏の記録だけでも面白かったです。ワープロや手書きで書かれたほぼ日刊新聞南極新聞も時代を偲ばせて良かったです。 男の人達だけの極地体験なかなかディープでした。
"南極料理人" よりも後に出版された本だが、書かれている内容は時系列的には逆の内容。 "書き慣れた" 感が、冗談の悪ノリ?という形で磨きがかかっており、好みが分かれそう(個人的には冒頭の数ページで結構辛くなった...)。 内容的には、言うまでも無く普通の日常で...続きを読むは経験できない様々な極限状態における、人間たち(野郎ども)の生態が生々しくも可笑しい。 面白いとは思う。 偶然の要素はあるにしても、志願して、選ばれた(選ばれるべき必然性のある)スタッフでありながら、「こんなんなんだ...」というギャップで楽しませる。 プロのプロたる部分には触れていない。あくまで、筆者の趣旨は"楽しく読ませる"ことにあるようだ。
著者である南極料理人・西村淳氏の、初めての越冬経験の一部を描いたエッセイ。 後半には昭和基地で発行されていた日刊新聞が載っていて、越冬生活の空気が伝わる。 昭和基地にやってきたアデリーペンギンの写真も載っていて、かわいかった。いいなぁ。
南極観測隊の料理人として、南極越冬をする部隊をつぶさに、かつ、てきとーに見た料理人の色々な内輪話。 後半は当時の日誌や作った料理のレシピを交えて興味深く読ませてもらえたけど、そこに至るまでが、内輪話過ぎて、ちょっと自分にはついていけなかった。 舞台裏は、表舞台をしっているからこそ楽しめるんだなあと...続きを読む感じた。 個人的には前半は★★で後半は★★★★。これは人それぞれだろうな。 映画化もされているらしく、映画は結構面白かったらしいので、そちらも興味有り。&続編(たぶん、そちらで越冬)も出ているらしいので、そちらは読んでみたいな。 追伸、餃子を作りたくなった。それだけでも料理人としては本望かな。
南極料理人というのは何者か?から始まった読書でした。南極滞在録(厳密には南極までの道)ということで、南極生活が垣間見られて面白かったです。
読むとお腹が空いてくる。 登場人物がみんな面白い。 え?実在するのかよー。混ざって眺めていたい(笑) 本当は大変なんだろうけれど、すごく面白そうに感じる。
面白南極・・・シリーズの三冊目。 読んでしまいました。 前二冊は、第38次越冬隊のお話がほとんど。この三冊目は、第30次越冬隊のときのお話が主。しかも、越冬生活が始まった頃で終わりになっているし・・・ あまりご飯のことって関心がないのだけれど、人間の動物としての本能の主要部分、食べる・寝るに関するこ...続きを読むとの環境ならびに要素ってやはり大切なんですね。 ここで紹介されていた「キャベツ鍋」って、フィンランドの家庭料理の「キャベツ鍋」と基本は一緒。使うお肉の種類は違うし、キャベツの刻み方も違うけど・・・ これ、白菜で作っても美味しいんですけどね。
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